旅をする木
木ってほんとうにあるけないのかしら
小さな木が色々な場所へ旅をして、大きくなるまでのおはなし。
あるきだした小さな木
1,320円(税込)
加算ポイント:12pt
商品コード: IROYA-00140
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商品の情報
サイズ:240 mm × - mm × 200 mm
重量:- g
材質:紙
外箱:無し
製造国:日本(フランス)
出版社:偕成社
出版社:偕成社
メーカー推奨対象年齢:小学校低学年頃〜
- 店長推奨対象年齢(遊び・成長・発達の視点から) -
読み聞かせや、はじめての文字中心の児童書として手にとっても良い本です。
ご確認ください
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◇ 1969年12月に発行
◇ 68ページ
◇ 著者:テルマ・ボルクマン・ドラベス
◇ 挿絵:シルビー・セリグ
◇ 語訳:花輪莞爾
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木ってほんとうにあるけないのかしら
ちびっこの木は、もっと広い世界をみてみたいと思いました。いく日も、そのことばかり考えるようになりました。それから毎晩、ちびっこの木は、地面から抜け出ようとものすごくからだをゆすりました。そんなある日、ほんとうに地面から抜け出したではありませんか。ちびっこの木はついに歩き出します。近くの村へ、そしてどんどんと歩いていきます。
気に入った町に住むことを決めたけれども、「この木はよろしくないぞ、こうつうのじゃまになる。きってしまいなさい!」と、ちびっこの木はその夜に逃げ出します。そうしてたどり着いた場所で、なんと木は売られ、大きな庭の家にたどり着きました。
そこでは、好きな人と一緒になることができない、お金持ちの娘さんがいました。ちびっこの木は、この娘さんのことをなんとかしたいと考えるようになります...。やがてちびっこの木は、パパの木よりも、ママの木よりも高くなって、びっくりするくらい大きくなりました。おとなの大きな木になったのです。
絵の少ない、文字の多い本です。読み聞かせには何日もかかるでしょう。でも、毎夜読み進めていくたびに、ものがたりの続きが知りたくて、知りたくて、今日も読んで欲しいとこどもは言い始めます。挿絵の色も美しく、読み終わった頃には「独立」ということの意味を理解することができるでしょう。
一度読んだ後に、翻訳の方のあとがきを読んでまた読み返す。色々な見え方のする児童書です。
著者は、テルマ・ボルクマン・ドラベス
「あるきだした小さな木」の著者であるテルマ・ボルクマン・ドラベスは、1917年ロンドン生まれ、パリに住みます。双子の息子たちに「ママの考えた、だれにもしたことのない話をして」と、せがまれて、勤め先から帰る途中に生まれたのがこのお話です。
挿絵を担当したシルビー・セリグは、フランスのニース生まれ。幼い時から絵で数々の賞をとっています。メルボルンに住んだ15才のときヴィクトリアン美術協会賞を受け、さらに全オーストラリア児童最優秀賞を得ています。
翻訳を担当した花輪莞爾は、1936年東京に生まれる。東京大学大学院文学部仏文科修了。國學院大學名誉教授。あとがきに書かれている「自由、独立、愛情」。そのことを考え読むと一層楽しめます。
個人の自由は、個人の独立と深い関係があります
ちびっこの木は、広い世界を知りたいと思いました。そして、自由にいられる場所へとどんどん旅をしていきます。こどもが読んでも、大人が読んでも、色々なことを考えさせられる一冊です。あえてひらがなの多い読み物なので、ずいぶん小さい頃から読めます。
自由ってなんだろう?こどもながらに、気づくことでしょう、パパは自由?ママは自由?絵も楽しめ、おはなしを通して大人への扉が開くこの児童書は、新しい世界へ飛び出す勇気をくれます。
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