読み物
最終更新日:2023年7月7日
絵・写真・文:いろや商店の編集室
れんさいプロジェクト:赤ちゃん・こどもを育む環境づくり
【幼児期】おもちゃ・絵本で『プログラミング学習』自宅で遊んで学ぶ活用方法を教えます
自宅で簡単に遊びながら幼児期の子供とプログラミングの基本を学ぶ
店長は、プログラミング歴20年以上でシステム開発会社の経営経験があります。
そして今も現役に近い状態ですが、今までの経験を子供たちに届けようと、一番いい方法を考えた結果、ここに書くことにしました。
ここでは主に『幼児期のプログラミング学習』ということで書いていきます。これからプログラミング教室に通わせようと考えているお父さん・お母さんにも読めば小さな気づきがあるかもしれません。とりあえず通わせた方が早いんじゃないかと考えていたなら、ちょっと立ち止まって、ここに書いていることからはじめてみてください。
プログラミングと聞くと、とても難しいことだと勘違いしていませんか?プログラミング経験のないお父さん・お母さんにとっては尚更よくわからなく難しい物事に感じられると思います。そして、孫の影響で『プログラミング教育』が必須になると言うことを耳にした、お爺ちゃん・お婆ちゃんにとっては何のことやらわからない方もいるかもしれません。とりあえず、早くから身につければいいんじゃないかと、そう思ってこのページにたどり着いた方もいるはずです。
『プログラミング』は考え方さえ学べばとても簡単です。
そのようなわけで今回は、幼児期の子供にとって楽しく遊びながら学ぶと言うのが大事ですので「おもちゃ・絵本・児童書・図鑑」を活用したプログラミング学習を教えます。
いろや商店の店長のおおま(@iroyaonline)です。
ご覧いただきましてありがとうございます。
育児・子育て苦手な店長が、こどもが主役で書いてますのでゆっくりご覧くださいませ〜。
幼児期に『プログラミング教育』って必要?
まずはじめに、ここでは以下の3つについて触れていきます。
- 幼児期に『プログラミング教育』をすることが必要か?
- 幼児期の『プログラミング学習』に求められること
- 幼児期の『プログラミング学習』の目的・ゴール
ちなみに幼児期は、とても長い期間を指します。(1歳前後から就学前の6歳頃の時期)
これは、1歳児の成長・発達に沿った遊びとそこで活躍するおもちゃ・絵本・図鑑の解説をしている「【1歳】成長・発達に沿ったおもちゃ・絵本・図鑑と遊び」でも触れています。また、幼児期のおもちゃについては「工夫して遊び学ぶ力を育む!幼児期のおもちゃ選びに大切なこと教えます」で、絵本・図鑑については「幼児期に絵本・図鑑が大切な理由!年齢別でこどもの成長にあわせた選び方を教えます」でも書いています。
ただここ(プログラミング学習をする上)での幼児期(一般的にプログラミング教育で幼児期と使われるのは幼稚園・保育園児頃を指すことが多い)は、幼児期の中の「2歳・3歳・4歳・5歳・6歳」頃を指しています。3歳頃からは「【3歳】成長・発達に沿ったおもちゃ・絵本・図鑑と遊び」でも書いている通り遊び方は豊かになってきて、集団遊びも頻繁となり、社会性も出てきますし、言葉もとても達者になります。そのため習い事などを始める子も多い頃です。
幼児教育も盛んですので、その中の一つとして「プログラミング教室」というのが習い事の選択に加わっています。
当店では、こどもの遊びは成長と発達に沿って変化していくものだとしています。
そして、おもちゃ(知育玩具)・絵本・図鑑は、その遊び(室内遊び・戸外遊び)を支えるものです。遊びを通して生きる力をつけていく、その時に活躍する道具の一つです。そういったところから、幼児教育も自宅で出来ることだとしています。これについては「家庭で『幼児教育』5育を意識しておもちゃ・絵本・図鑑で遊び学ぶ」で書いていますので、あわせてご覧くださいませ。そして、幼児期の『プログラミング教育』について触れる前に、一緒に取り上げられることの多い「STEM・STEAM教育」についても触れないわけにはいきません。
これはとても似ていますが違います。「STEM・STEAM教育」では単にプログラムを書ける子を育むことを目的とはしていません。もう少し広域な範囲です。これについては「理系力を育む!STEM・STEAM教育で人気のおもちゃ・絵本・図鑑」で丁寧に一つ一つ解説していますので、そちらを読んで理解してください。プログラミング教育は「STEM・STEAM教育」の中に含まれるものと当店では捉えています。
さて、幼児期に『プログラミング教育』をすることが必要か?
これについては、どこまでをプログラミング教育と定義するかで変わってきます。例えば、一般的にプログラミングというと、プログラム言語のコードを書いて(アルゴリズムなどを用い)、システムを実行することを指しますが、幼児期にそれは無理です。そもそもに、文字を書き始めることすら難しい月齢で、日常の言葉をようやく覚えはじめ使い始める頃です。特に、2歳・3歳・4歳頃は、生活の中で自分の意思を言葉で相手に伝えることすらまだ難しいことから癇癪を起こす月齢でもあり、日本語・英語もまだまだ未熟です。そんな中でプログラムのコードを書くというのは現実的ではありません。そういった点でいうと、幼児期に『プログラミング教育』は不要と捉えるのが現実的なところです。
でも、『プログラミング教育』には様々な側面があります。例えば、プログラムも全体の流れで行くと「設計・プログラミング・実行・検証」と大きくは4つの段階で行われます。設計を行わず直接プログラムを書きながらシステムをつくって行く人もいますが、実際はまず全体像(完成形)をイメージして設計し、その設計に基づいたプログラムを書くという方法が一般的です。これは、「組み立て遊び・造形遊び(親子でつくる喜び!『造形遊び』は失敗も成功もない自由な発想・表現を楽しむ遊び)」と同じ流れです「組み立て遊び・造形遊び」の中で行われることも、自分のイメージをおもちゃ・粘土などの材料・道具を用いて形にして行く遊びです。また、構造物をつくる遊びは「構成遊び(『構成遊び』は揃える・組み立てる・壊す遊び!当店人気のおもちゃの理由も教えます)」とも言われ、2歳・3歳・4歳頃活発に行われる、成長・発達に沿った遊びの一つです。もしこれを『プログラミング教育』に含めるとしたら、幼児期向けの『プログラミング教育』と言っても良いかもしれません。つまり、幼児期のプログラミング教育では、プログラムを書くということではなく、幼児向けにプログラムを作る仕組み・流れを学ぶという視点であれば成立します。
そしてこれは、教育から学ぶことではなく、大人が促したり、周りのお友達からの影響など、成長・発達に沿ってこども自身が自然と始めますので、わざわざ教育を受ける必要がないことでもあります。ただ、それぞれの遊びがプログラミングにも必要な要素であることを理解するのとしないのとでは大きく違うとは思いますので、このページではそれら一つ一つを紹介して行くことにしました。すべての遊びは自宅で行うことができます。
他にも、コンピュータなどの情報処理によって行われている物事を知るということも『プログラミング教育』の一つの側面です。ただこれも、幼児期の子に理解するのは難しいです。わーすごい、わーきれいといった具合で、見た目の変化などで楽しむことはできますが、それを理論立てて仕組みまでさかのぼって理解するというには至りません。これらは、児童期(小学校)以降で学ぶことだと捉えています。
そして、幼児期の『プログラミング学習』に求められること
これについては、上でも触れた通りで、イメージしたものを自分の力で形にすることができるようになることがあります。プログラミングでは、プログラム言語を用いてコードを書くことでイメージしたシステムを作るのですが、プログラム言語のコードは、別のものでも構いません。また、自分のイメージを形にする手段もたくさんあります。数あるものの中から、自分の目的に沿った遊び道具を見つけ、一定のゴール(完成形)を目指して手を動かします。これが、幼児期の『プログラミング学習』で求められることの一つです。
「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『プログラミング』おもちゃを徹底比較」でも取り上げていますが、プログラミング学習向けのアプリや、おもちゃを見るとそうなっているものがほとんどです。つまり、プログラミング学習に求められることは、今までも求められていた遊びの中にあるということになります。
以上から、幼児期の『プログラミング学習』の目的・ゴール
これについては上でも触れた通りで、幼児期にプログラムを書くことは難しいです。最近では、画面などに向かってプログラムを組み立てることで何かの完成形ができるようなもの(ロボット的なものが動くなど)がありますが、それらが出来ることが幼児期の『プログラミング学習』の目的・ゴールではありません。幼児期の子供は言葉の使い方も未熟で、プログラムに指令をするよりも、自分のことを自分でできるようになるなど、生活全般の身の回りのことができるようになり、子供自身の生きる力をつけて行くことを学ぶ方が大切な時期です。でも、自分のイメージを形にして完成形を目指して取り組む・道筋を考えるという遊びはできますので、それをプログラミングの仕組みの一つとして理解しながら遊ぶということができれば、幼児期の『プログラミング学習』のゴールの一つとも捉えられます。そういう意味では、たとえばごっこ遊びもその一環です。ごっこ遊びについては「こどもの成長を感じる『ごっこ遊び』と『つもり遊び・見立て遊び』の違い。」でも書いています。
つまり、幼児期の『プログラミング学習』の目的・ゴールは、子供の成長・発達に沿って、自分のイメージを形にすることができるようになること。と当店では捉えています。
なお、小学校(児童期以降)での『プログラミング教育』のねらいとしては以下のものがあります。
(1)【知識及び技能】
身近な生活でコンピュータが活用されていることや、問題の解決には必要な手順があることに気付くこと。
(2)【思考力、判断力、表現力等】
発達の段階に即して、「プログラミング的思考」を育成すること。
(3)【学びに向かう力、人間性等】
発達の段階に即して、コンピュータの働きを、よりよい人生や社会づくりに生かそうとする態度を涵養すること。– 『情報活用能力』を構成する資質・能力を伸ばす(文部科学省)
となっています。
小学校のプログラミング教育においても、プログラミングの技能を習得することを狙いとはしていません。そうではなく、身近にコンピュータが活用されていることを理解したり、その働きを理解することに重きを置かれています。
ただ、早ければ小学校の高学年頃からは特定の言語さえ理解すれば、プログラムを書くことも可能になってきますので、小学生のうちでも早ければプログラミング言語を覚え、システムを作るに至ることも可能となります。
小学校でのプログラミング教育の必須化に伴って、幼児期のプログラミング教育への関心も深まっています。
ただ、幼児期にできることにも限りがあります。それを理解した上で、どうプログラミング学習へ結びつけるかの方が大切です。決して、高望みをしないことです。💻
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幼児期前半(2歳・3歳)向け!おもちゃ・知育玩具で『プログラミング学習』
ここでは、幼児期前半(2歳・3歳)を中心におもちゃ・知育玩具を使っての『プログラミング学習』について書いていきます。
上でも触れた通りで、幼児期のプログラミング学習では、自分のイメージしたものを自分の力で完成形まで持って行くこと。その時の道具を自分の力で選べるようになることとしました。ただそれができるようになるのは、次の項で書く幼児期の後半です。2・3歳にあたる幼児期前半では、まだまだそこに至るのは難しいです。それよりも、完成した時の達成感や、自分でできることを増やし、様々な素材・道具に触れる(選択肢を増やして行く)ということが大切な時期になります。つまり、「プログラミングの基礎」となる道具(プログラミング言語)を選ぶ力をつける遊びです。2歳・3歳の成長と発達に沿った遊びについては、上でも触れていますが、以下のそれぞれのページから確認いただけます。
道具を選ぶ力をつけるには、様々なものに触れそれらを使って何が起こるかを理解することが求められます。
触り、使い、それらの使い方を学ぶということです。この遊びの一つに「感覚遊び・感触遊び(こどもの『感触遊び・感覚遊び』はインクルーシブに楽しめる五感を使った遊び)」というのがあります。さまざまな素材を触って楽しむ遊びです。とてもシンプルな遊びですが、素材ひとつひとつへの理解が深まります。何を作るにも・生み出すにも、材料が必要ですので、材料への理解が深ければ深いほど、生み出すときに使える選択肢は広くなります。これは、プログラミング言語を選ぶときにも応用されます。
そして、2歳・3歳の頃にもっとも遊ばれるのは「積み木遊び」です.
2歳・3歳頃のプログラミング学習には『積み木』があれば良いです。数としては、20〜40個程度、色・形などバリエーション豊かなようにしてください。例えば以下の製品などはおすすめです。
それぞれの積み木を使い、目的もなく何かを作って行くということで楽しみます。2・3歳頃はそれで十分です。作って出来上がる楽しさを理解することが目的です。2・3歳頃のプログラミングの道具は、プログラミング言語ではなく、「積み木」が代用できます。このときですが、ブロックを選ぶかどうか悩む方も多いと思いますが、当店ではこの頃はまだ「積み木」をおすすめしています。その理由については「どっち?『ブロック』と『積み木』の違いを丁寧に解説します」でも触れていますが、積み木とブロックは遊び方・目的が違います。2歳・3歳頃は、積むと崩れる。どいう風に積むと、どんなことが起こるかということを理解することがとても大切です。そのためにも、積み木を使って”積むことに失敗する”という経験も大切になります。
プログラミングでは、すべてにうまく動作する成功したシステムが最初からできるわけではありません。「バグ」と言われるエラーはつきもので、それらをできる限り少なく作ることを求められますが、必ず起こります。でも、エラーが起こる原因を突き止める力があれば、自分の力で解決することができます。これは、積み木を積み上げ崩れる中で学べることでもあります。積み木遊びは、こういった部分でも『プログラミング学習』で役に立ちます。なお、人気の積み木については「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『積み木』を徹底比較」で書いています。ブロックについてはレゴ以外にもありますので「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『ブロック』おもちゃを徹底比較」で比較しています。レゴを使ってプログラミングを学ぶおもちゃについても少し触れていますので、興味があれば考えてみてください。
幼児期前半(2歳・3歳)向けの『プログラミング学習』のおもちゃ・知育玩具については、プログラミングの基礎となるような力を身につける遊びがオススメとなります。たとえば「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『歯車・ギア』おもちゃを徹底比較」で取り上げたような動く仕組みを理解するおもちゃもその一つです。そしてそれは、とてもシンプルな製品で良いです。そこで学ぶことは、出来上がることの楽しさを覚え、失敗することから何が起こるのかということを知ることを学びます。『プログラミング学習』ということから、何か新しいおもちゃ・知育玩具が登場すると思った方は肩透かしかもしれませんが、長く使い続けられ、その遊びの中から現在活躍するプログラマーは育っています。そして、子供の頃の遊びにそのヒントは隠れています。とてもシンプルな遊びですが、奥が深いですので、親子で楽しんでみてください。積み木遊びでの遊び方については「意外と知らない積み木の遊び方。0歳〜小学生まで親子で考えて長く楽しめます」でも触れています。
幼児期前半(2歳・3歳)向けの『プログラミング学習』のおもちゃ・知育玩具は、シンプルなもので良いです。
そこで学ぶことは、プログラミングをして行く上でも基礎となる力です。親子で楽しんでみてください。😊
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幼児期後半(4歳・5歳・6歳)向け!おもちゃ・知育玩具で『プログラミング学習』
ここでは、幼児期後半(4歳・5歳・6歳)を中心におもちゃ・知育玩具を使っての『プログラミング学習』について書いていきます。
2歳・3歳頃までの遊びと変わり、この頃からは組み立ててゴールを目指して遊ぶことができるようになります。そのおもちゃの一つ目は「パズル」です。パズルでは、必ず完成形があります。そしてバラバラになった要素を整理し、完成形をイメージしてはめ込んでいく遊びです。大切なのは、ゴールをイメージして、その筋道を立てられることにあるからです。パズルがよく取り上げられているのはこういう理由があります。なおパズルと一言で言っても、様々な種類の製品がありますので「人気・おすすめ『パズル』おもちゃ選びの専門家が徹底解説!」を参考にご覧くださいませ。その中でも当店でおすすめなのは、平面・立体(多面体)のパズルです。平面で達成できるようになったら、多面体にチャレンジをしてみてください。ジグソーパズルで有名な平面のパズルは絵柄を揃えて達成することで完成できますが、多面体の場合は論理的にどの面とどの面を揃えるか考える必要があります。これらは「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『板パズル・ジグソーパズル』を徹底比較」「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『絵合わせ・メモリーゲーム』おもちゃを徹底比較」でも紹介していますので、あわせてご覧くださいませ。また、「崩さない」という目的を達成するために、論理的に積み上げていくことを求められるバランスゲームおもちゃも、論理的に考える力を育みます。「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『バランスゲーム』おもちゃを徹底比較」で取り上げていますので、あわせてご覧くださいませ。
次に、当店で人気の高い以下「組み立てクーゲルバーン」のような、組み立ててそこにビー玉を転がして遊ぶおもちゃです。玉転がし・玉の道のおもちゃと言われることもあります。
この製品は、将棋の藤井さんが幼少期遊んでいたとして取り上げられることも多いおもちゃです。バラバラになっているパーツを組み立てて、ビー玉が転がる道を作り完成したらビー玉を転がして遊ぶおもちゃです。この遊びそのものが、プログラミングの仕組みを学ぶに完成されています。プログラミング言語・アルゴリズムは用いませんが、さまざまなパーツを完成形に向かって組み立てることで、ビー玉が転がるコースが完成します。うまく組み立てられないと、ビー玉は思ったように転がりませんし、構造物も崩れてしまいます。完成形への道筋を考えながら、パーツを選び完成させて行く必要があります。「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『玉転がし・玉の道・玉落とし』おもちゃを徹底比較」では、当店で扱っている組み立てクーゲルバーンを始めそれ以外の製品についても触れていますので、参考にご覧くださいませ。ピタゴラ遊び(ピタゴラ!?ビー玉転がし・組み立ておもちゃが人気な理由と子供の育まれる力)をするおもちゃとしてとても人気があります。
上で紹介した玉転がしのように、ゴールへの道筋を作って遊ぶおもちゃとして人気が高い製品に「ドミノ」があります。
ドミノ倒し遊びでは、ドミノ牌を黙々と等間隔に並べていくことが求められます。これは、プログラムを書くときの忍耐力を育むことにつながります。「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『ドミノ』おもちゃを徹底比較」では、人気のドミノ製品について徹底的に比較しています。他にも、ゴールへの道筋を考えながら楽しむおもちゃには「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『迷路』おもちゃを徹底比較」で取り上げている迷路のおもちゃもありますので、遊び方は全く違いますが、あわせてご覧くださいませ。
幼児期後半(4歳・5歳・6歳)向けの『プログラミング学習』のおもちゃ・知育玩具については、完成までの道筋をイメージして自分の力で作ることができるおもちゃ・知育玩具がおすすめとなります。たとえば「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『プログラミング』おもちゃを徹底比較」で取り上げたような、一般的にプログラミング学習向けおもちゃと言われるものに触れられるのもこの頃になります。
この頃の月齢で学ぶことは、自分の力で論理的に考えて目の前にあるおもちゃパーツを組み立てて完成形に導く力をつけることにあります。また、同じようにイメージしたものを形作る遊びがあります。プログラミング学習向けのおもちゃの中では、スタートとゴールが決まっていて、道筋を考えるおもちゃとしても取り上げています。ただそれは「造形遊び(親子でつくる喜び!『造形遊び』は失敗も成功もない自由な発想・表現を楽しむ遊び)」などでも可能です。何を素材として使うかも自由です。自分のイメージを形にする遊びとして取り組んでみてください。また、月齢的にデジタルツールを揃える方も増えてくる頃です。「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『パソコン(キッズパソコン)』おもちゃを徹底比較」や「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『タブレット(キッズタブレット)』おもちゃを徹底比較」で取り上げた、パソコン・タブレットをモチーフにした製品の中にはプログラミング教育に向けたソフトなどが入っているものが多いですので、手を動かした後に揃えることもおすすめいたします。タブレットを最初に触れる子も最近は多いですが、いまも仕事(プログラミングの現場)で使われる多くはパソコンですので、そういった視点で揃えても良いかと思います。
幼児期後半(4歳・5歳・6歳)向けの『プログラミング学習』のおもちゃ・知育玩具も、シンプルなもので良いです。
そこで学ぶことは、自分で組み立てて完成形に導く力をつけて行くことです。これはプログラミングをする上でとても大事になります。👦👧
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幼児期!絵本・図鑑で『プログラミング学習』
幼児期のプログラミング学習向けの絵本では、理論的なことを読んで理解したり、何かプログラミングについて理解を深めるような本はまだ難しいです。
親が読み聞かせをしても、興味を失って別なところに行ってしまったりもします。小学生頃にもなれば、プログラマーなどが主人公の漫画本などにも興味を示すようになりますが、幼児期の頃の子には、その面白さを理解するのは少し難しく、それよりも、プログラミングをする上で必要な基礎となる力をつけるための絵本・図鑑をおすすめいたします。
なによりも、幼児期の頃はまだわからないことが多いです。文字を書くこともできないことが多いですし、上でも触れた通りで知っている言葉の数も多くはありません。そこでまず手に取りたいのは、プログラミングを描くときの言語として多く扱われる「英語(アルファベット)」です。
それらを理解するためにも、プログラミング言語の基本となる英語を学ぶ絵本・図鑑は『プログラミング学習』へとつながります。
当店でも人気が高いですので、以下のような絵本を参考に選んでみてください。また、幼児英語教育については「自宅で楽しい『幼児英語教育』親子で遊びながら英語を学び身につける」でも詳しく書いていますので、そちらも参考にご覧ください。
また、絵本を読みながら図形・形を理解するにつながる絵本もあります。
たとえば以下の「たんじょうびのふしぎなてがみ」は、図形・記号を題材に描かれた絵本です。上で紹介した積み木など持ち出しながら、お話を変えて楽しんでも楽しめます。同様に、数・数字の理解につながる絵本・図鑑も『プログラミング学習』につながります。これについては「数遊びで『数字』に強くなる!計算・算数の基本、数字で遊ぶおもちゃ・絵本」でも触れていますので、そちらも参考にご覧ください。
そして、「発明絵本 インベンション!」や「どうやって作るの?パンから電気まで」のように、発見や技術などが描かれた絵本は、新しいものが生まれる仕組みを理解するにとてもよい絵本です。
特に「発明絵本 インベンション!」は、しかけのある絵本となっていて、お祝いプレゼントにも人気が高いですが、遊んでも楽しく子供自身も興味を持って楽しんでくれます。このように、幼児期の『プログラミング学習』向けの絵本・図鑑では、プログラムについて直接的に学ぶものではなく、ものの仕組みや発見など、新しいものが生まれることの知識のつく絵本がおすすめです。当店ではこういう絵本を「知識絵本」ともいっています。
幼児期向けの『プログラミング学習』の絵本・図鑑は、今後取り組んで行く基礎となるようなものがおすすめとなります。
いくら親が役に立つからと購入しても、子供自身が面白いと感じなければ本棚の中で長い時間過ごす本になってしまいます。幼児期の子供が楽しいと感じる絵本を選んでみてくださいませ。📚
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幼児期の自宅での『プログラミング学習』から育まれる3つの力
『プログラミング学習』というと、プログラミング言語を覚えたり、プログラミング的な動作のするゲームのようなおもちゃ・遊びが見た目にもわかりやすいため目を向けがちですが、プログラミングを行う上で大切になるのは、物事を切り離して考えていくことです。そして、ゴールを明確にしてそこへたどり着くために必要な物事を逆算していく力が求められます。プログラミングに必要な力はそれだけです。コツさえ覚えれば、誰でも簡単にプログラムを書くことができるようになります。あくまでもプログラミング言語は、それを形にして行くための道具でしかありません。そして幼児期の子供にとってのそれ(プログラミング言語)は『積み木・ブロック』のようにわかりやすいものの方が、楽しく遊びながら学ぶことができますので、紹介したようなおもちゃ(知育玩具)・絵本・図鑑を用いることで、少しずつその基礎となる部分を学んで行くことができます。
そこで、幼児期の自宅での『プログラミング学習』から育まれることについて触れようと思います。
大きくは3つです!
1つ目、幼児期の自宅での『プログラミング学習』をすることで「ロジカルな思考が身につく」。
上でも触れた通りで、プログラミングをするためには物事を一つ一つ切り離して、整理して考える必要があります。
その中でも逆算をしてゴールへたどり着く方法を考える力は、『プログラミング学習』で育まれる中でも大きな力になります。これはプログラミング以外でもとても役立つ力です。
例えば今後、小学校に通う子にとっては試験やテストで良い点を取ることが必要とされることがあるでしょう。
その目標とする点数のために、何を使い、何をすることで達成できるのか。闇雲にただ教科書を読んだところで目標として描く結果にはたどり着けません。結果にたどり着くまでのプロセスを考える力を小さい頃から身につけられると、その後大人になった時にはもっと大きなゴールを描けるようになります。
2つ目、幼児期の自宅での『プログラミング学習』をすることで「集中力・達成する力が身につく」。
組み立て遊びなどは、自分のイメージしたものを形にすることが求められます。完成するまでには時間がかかりますし、中には自分でできるのかと不安に思うこともあるはずです。できなければ最初は少しハードルを下げるなどしながら、少しずつできることを増やしていきます。
この小さな自身の積み重ねは、子供にとって自分の力の成長を感じることになりますし、大きな壁にぶつかった時や挫折を感じた時に乗り越える力になります。
プログラミングも最初はなかなかうまく動かなかったり、思っていた通りの結果にならなかったりします。はじめは誰しもが同じ壁にぶつかります。でも、少しずつそれを改善して自分の思っているように動くように乗り越えていけるのは、プログラミングの良いところです。やれば誰でも乗り越えていけます。
自分で課題を見つけて、トライアンドエラーを繰り返して、前に進む。
物事に集中して課題を見つけ考えクリアーしていく中で、子供の集中力や達成する力は身につきます。
3つめ、幼児期の自宅での『プログラミング学習』をすることで「創造する力・作り手の立場が身につく」。
いつも受け手だった物事との接し方に変化が訪れます。
自分で作ることができると、提供する側(作り手)に変わります。これは大きな変化です。
自分でイメージしたものを、自分で考え作ることができるようになることで、自分自身で結果やルール、そこに至るまでのプロセスを考える力が育まれるのは、上でも触れた通りです。そして、なによりものづくりをしてそれを他者に提供できる力が身につくのは大人になったときの生きるときの力となります。自分で作ったもので他者が喜ぶ体験は、その後につながります。
また、自分でよく考え、自分が納得するものを創造してつくることは、クリエイティブの原点です。自分と向き合い、自分の力で物事を整理して作り出す。子供にとって大きな力となります。
以上のように、幼児期の自宅での『プログラミング学習』では、子供の「ロジカルな思考・集中力・達成する力・創造する力」といった、物事の考え方・道筋のたて方・ものづくりの力が育まれます。
これらはこの先、プログラミングをさらに深く学んでいく子、違う分野に進み学ばない子に関係なく、その後の様々な場面で活きる力です。プログラミングが習い事の人気となっているのは単にプログラマーの人気があるだけではなく、子供の物事を考える組み立て方を覚えるにもとてもいい体験になるということも理由としてあります。プログラミングをするには、受動的ではできません。自分から、自発的に主体的に取り組む必要が出てきます。これらについては「こどもの『自発的・主体性を育む遊び』のサポートをするおもちゃが人気な理由」「受動的な遊び・能動的な遊び!こどもの成長に必要な遊びを子育てから考える」それぞれで触れています。
幼児期向けの『プログラミング学習』で育まれることは、たくさんあります。
いずれも、ブログラミング以外の分野においても役に立つ力です。こういった点からも、プログラミング教育に興味・関心を持っているパパ・ママが多いというのも背景にあるはずです。上でも触れた通りで、幼児期の『プログラミング学習』は自宅でできることですので、一つ一つ取り組んでみてくださいませ。📝
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親子で楽しく『プログラミング』に挑む
ここまで、プログラムを書くということに一つも触れてきませんでしたが、幼児期に求められるプログラミング学習はそれで十分です。
プログラミングを学ぶ上で大切になるのは物事の考え方です。
幼児期向けの『プログラミング学習』と言っても、何から手をつけて行けばいいのかわからない場合が多いはずです。そして、幼児向けの『プログラミング学習セット』としてワクワクする気持ちになれそうなゲームやロボットを作るようなプログラミング教材もありますが、幼児期の子供は飽きやすいですので、途中で投げ出して遊ばなくなることも多いです。幼児期の『プログラミング学習』で大切になるのは概念への理解です。買ってはみたものの挫折したり、結果的につまらないといったことにならないように。何故それが動くのか、ゲームにしろロボットにしろ、基礎となる概念を知っているか知らないかでその後が変わります。
プログラミングはオペレーション(実行させたい)内容に沿って指示を書くものです。
書いた内容に沿って必ず実行されます。たとえそれが間違っていたとしてもです。
プログラミングの基本的な考え方の中で最も大切なことの一つです。プログラミングでは『指示』と『実行』そして『結果』で成り立ちます。正しい指示に、正しい実行方法を行えば、必ず結果は動きます。でも、指示もしくは実行が間違えば結果はエラーです。ココでいう正しいというのは、コンピュータとのコミュニケーションを行う方法として正しいということです。
正しく間違えば、エラーにならず結果は間違った答えを正確に返してくれます。(苦笑)
そして、プログラミングをしていく上で大切になるのは、ゴールを明確にすることです。
例えば、何かしらの「値」を入れることで結果が「10」になるプログラムを書きたいとします。
可能性としてはたくさんありますよね?「1+9」もあれば、「1*10」など、色々な方法が考えられます。例えば、これを積み木に置き換えてみてください。結果として「10」になるような方法を一緒に考えてみます。
これがプログラミングの基本的な考え方です。理解ができてくると楽しい!と子供はきっと感じます。これを応用して、「花」を作ることをゴールに積み木を10個に限定して作ってみるというのもおすすめします。手持ちにある形をどう上手に組み合わせたら花が作れるでしょうか?重ねるのか、並べるのかなど、これもプログラミング的な考え方で楽しめることです。
ここでは、「10」という数字をどのようにして求めるかを例えとして使いましたが、ここにプログラミングとしての考え方があります。
- ゴールを決めること
- ルールを決めること
- ゴールに導く指示を考えること
ということから、プログラミングを学ぶ基本として大切になるのは「プログラミングで何をしたいか」を先に考えることです。
そしてそれを「ゴール」「ルール」に切り離します。それらが決まればそれに必要な「ゴールに導く指示」をプログラミング(積み木・ブロックなど)で用意することになります。ゲーム性のある遊びは、3歳頃から楽しめるようになってきますので、まずは簡単なお題から作り、少しずつ取り組んでみてください。
ここまでが、プログラミングの概念です。
遊びながら幼児期の子供でも十分理解できます。
少し難しい大人がわかるような表現であらわすと「プログラミングをすべき仕様を決める」ってことです。
それがあってどんな言語を使い、どんなプログラムを書くべきかが決まります。でも、幼児期のプログラミング学習では、言語を使ったり・アルゴリズムを使ったりはできませんので、それは「積み木」や「ブロック」を代用することになります。
そしてこれらは全てパソコンが家になくても、自宅で出来ることです。
なお当店では、定期的におもちゃ・絵本(選書)が届く「いろや商店くらぶ」を提供しています。赤ちゃんの成長・発達に沿った遊び・学びのサポーターとして「絵本選書とおもちゃ・知育玩具の定期便・定期購読『いろや商店くらぶ』」のご利用も検討くださいませ。目標を決めて取り組むなど、通信教育のようなイメージで楽しんでいただくことも可能です。
この下には、店長による「まとめ(あとがき)」を簡単に書いてます。
ここでは幼児期の子供が『プログラミング学習』をするときに、遊びながら学ぶということで当店で扱っている製品などを取り上げています。
もし、何か聞きたいことがあったら、当店の『いろや商店くらぶ』も検討してみてください。お子様の成長・発達に沿った遊びをサポートする身近な存在として、いつでもドシドシ!ご相談をお受けしております。幼児期には幼児期にあった遊びで学んでみてください!🤗
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あとがき
今回は、『幼児期のプログラミング学習』ということで書いています。
プログラミングというと、なんだか難しそうで、幼児期の子供にはとてもじゃないけどできないと考えるかもしれません。親としてもどのようにして子供に教えたらいいかわからないので、とりあえず習い事としてプログラミング教室に通わせようと。多くの人がそう思っていると思います。でも、プログラミングで求められることは幼児期の遊びの中にたくさん存在しています。もちろん、いずれはプログラミングをするための言語を覚える必要がありますが、それは幼児期ではなくても良いです。
この先、必ず覚えるタイミングが訪れその時に必要な言語を覚えれば大丈夫です。
プログラミングは、コンピュータと会話をするための言語です。必要な構文や関数・変数(単語)を覚えれば、だれでも簡単に書くことができます。何より大切になのは、いきなりプログラミング的な遊びをするのではなく、プログラミングに必要な考え方や概念を覚えることからスタートすることです。そこでは子供がよく遊ぶおもちゃ・絵本が大活躍します。
そしてこの遊びで育まれる「ロジカルな思考・集中力・達成する力・創造する力」といった、物事の考え方・道筋のたて方・ものづくりの力は、プログラミングではない場面でも大いに役に立ちます。