読み物
最終更新日:2022年3月17日
絵・写真・文:いろや商店の編集室
れんさいプロジェクト:いろやのこと
受動的な遊び・能動的な遊び!こどもの成長に必要な遊びを子育てから考える
こんにちは。いろや商店の店長のおおま(@iroyaonline)です。
ここ「いろやのこと」では、まったりマイペースにいろやのあらゆる側面のおはなしをお伝えしています。
今回は、「受動的遊び・能動的遊び」について、店長自身が子育て中に考えたことを書くことにしました。当店で扱っている「おもちゃ・絵本・図鑑・児童書・仕掛け絵本」のセレクトに偏りがあるには、それなりの理由があります。当店は量販店ではなくて、赤ちゃん・こどもを育むセレクトショップです。こどもの遊びとこどもが過ごす暮らしの中にある物の関係性、そしてこどもの成長を考えると、必ずこどもの遊びへとたどり着きます。
おもちゃ・絵本・図鑑・児童書・仕掛け絵本はがどんな場面で必要とされるのか、どのような遊びに対しておもちゃ・絵本・図鑑・児童書・仕掛け絵本は活躍するのか、こどもは好奇心で興味を持った遊びにまっすぐに突き進みます。こどもの目の届くところに何を置くかを考えるのは、親の務めなのではないかと感じるに至りました。改めて、「おもちゃ・絵本・図鑑・児童書・仕掛け絵本」を扱うに至った理由が見えて来ました。このお店で大切にしていることの一つとして、丁寧に書いていきたいと思います。
いろや商店の店長のおおま(@iroyaonline)です。
ご覧いただきましてありがとうございます。
育児・子育て苦手な店長が、こどもが主役で書いてますのでゆっくりご覧くださいませ〜。
こどもにとって受動的な遊びは悪いの?
こどもの受動的な遊びというと、どのようなイメージを持ちますか?
おそらく悪いイメージとして思いつく人の方が多いのではないでしょうか。例えば、テレビやスマートフォンといった物から受ける影響をイメージしやすいかと思います。ゲーム遊びも受動的な遊びのイメージが強いです。ちなみに『受動的』とは、Google先生で検索をすると「他から動作・作用を及ぼされるさま。自分の意志からでなく、他に動かされてするさま。」と出て来ます。「受」という字が入っているので、「受けて動く」こと。
すなわち、自分自身の意思と関係ない物事から影響を受ける状態を指すと店長は考えています。
それでは、こどもにとって受動的な遊びは悪影響なのでしょうか?
まずこどもの幼少時代は、身近な暮らしの中から多くのことを学び心身ともに成長していきます。これについては「赤ちゃん・こどもが『遊びながら学ぶ』最高の楽しい道具・教材がおもちゃ・絵本・図鑑」でも触れていますが、環境を変えることも、自分で生活を変えることもできません。基本的には、身近にいる大人にあらゆることで支えられて生活しています。ということは、最終的な判断を下すのは本人だとしても、良くも悪くも、身近にいる大人から受ける影響がとても大きいということになります。
ちなみに、ルールのある遊び・ゲーム性のある遊びは、必ずしも受動的な遊びばかりではありません。これについては「こどもの根気や集中力を養い社会性を育む、ルールのある遊び・ゲームが人気の理由」で詳しく書いています。そこで当店では、受動的な遊びも受ける影響によっては、良い遊びだと考えるに至りました。
何故かというと、受動的な遊びにも2通りがあります。
ひとつは、「何も考えずにただ受けて過ごす遊び」。
もうひとつは、「考えて与えられたものを受けて過ごす遊び」です。
前者は、悪い遊びです。
ただ目の前にある物事で時間を過ごすには、こども時代は短くて有限です。時間の経過は成長と密接に繋がっています。大切に時間を過ごせば過ごすほど、こどもに与えられる影響は大きいです。でも、パパ・ママがこどもの能動的な遊びと常に付き合うのはとても大変です。時間もお金も何もかも余裕があって、こどものあらゆること全てに応えられるなら別ですが、一般的には限られた時間、限られたお金の中でこどもと協力し合いながら接することになります。その中で、こどもが何かを受けて1人で過ごす時間があることで、お父さん・お母さんの休まる時間を確保することができるのです。
でも、パパ・ママがただ何も考えず自分の時間を確保するためだけに何かを与えるのはよくありません。これこそ、一般的によく言われる前者的な受動的な遊びです。
そこで大切になるのは「こどもが主役」であることです。
何も考えずに何かを与えるということは、育児を放棄した親が、自分自身のことしか考えていないということにつながります。でも、こどものことを考えて親が選んだものをこどもが受けて過ごす場合はどうでしょう。これが後者にあたります。
受動的な遊びを通して学べることもたくさんあります。例えば、絵本・図鑑・児童書・しかけ絵本などは、出来上がったものを利用しての遊びです。これは受動的だから悪い遊びになるのでしょうか?
このように、一概に受動的な遊びだから悪いということにはなりません。また、テレビ番組やYoutubeチャンネルについても受動的な遊びになるということであまりよくないとよく言われますが、これも番組・チャンネルによります。つまり、親がしっかりと何を与えるのかを考えて選び、選ばれたものをこどもが受けて過ごすこと。
これならば、受動的な遊びも良いと考えています。
こどもが小さい頃はまだまだ、自分自身で良し悪しの分別がつきません。
だからと言って、学校教育に丸投げも正しいかどうかはわかりません。これについては「学校教育が崩壊・間違っていたら?こどもに必要な自分で『生きる力』を育むには」で書いています。
そして、本人は自分で考え自分で選び遊んでいると思っても、親からしてみたら情報に振り回された受動的な遊びだということに気づくこともあるでしょう。その時は、親がしっかりとこどものことを考えて教えることです。
そうすることで、受動的な遊びも、こどもにとって良い遊びへと変わります。
遊び方がわからない場合は「もぅ悩まない!遊び方がわからなくても大丈夫、こどもと向き合った遊び方」をご覧ください。
こどもにとって能動的な遊びが良いの?
こどもの能動的な遊びというと、どのようなイメージを持ちますか?
「能」という文字は、「才能・能力」といった言葉で使われるように、何かに対して働きかけたり、なしとげたりする事に使われる意味があります。こちらもGoogle先生で検索をすると「自らはたらきかけ、他に影響を与えるさま。」と出て来ます。受動的とは逆の意味として用いられることが多く、ここからイメージできるのは、自分自身の意思・力で周りに影響を与える状態・何かを成し遂げる状態を指すと店長は考えています。
受動的な活動は、外から内に対する働きかけなのに対して、能動的な活動は内から外に対して働きかける状態をさす言葉です。
英語で表すと、受動的は「passive」。能動的は「active」とされます。すなわち、「能動的」が活動的なのに対して、「受動的」は受け身で流されるままに。そんな感じです。
それでは、こどもにとって能動的な遊びはどうでしょうか?
こどもが能動的な遊びができるようになるには、こども自身の成長は必要ですが、能動的に遊べるようになるための特別な道具は必要ではありません。「自ら学ぶ子へ!こどもの『好奇心・探求心・探究心』を育むおもちゃ・絵本・図鑑」でも書いていますが、こどもはもともと好奇心旺盛で、何にでも興味を持ち、自発的に行動します。なので、こどもの元々持っている力をそのまま育めば、能動的な活動になると当店では考えています。
これが当店でいう「赤ちゃん・こどもを育むお店」となる原点です。
こどもは好奇心が強ければ強いほど、様々なことにチャレンジし、見事に失敗します。
そして何回も同じことを繰り返します。大きな怪我をすることもありますし、親がハラハラ・ドキドキするような場面に出くわすことも多いでしょう。でもこれら全ては、こどもがもともと持っている能動的に活動することによって起こることです。これらを制止して、親の思い通りにこどもが動くようにすればするほど、言われたことを聞かなければいけないことを覚えていきます。これは、能動的に遊ぶことを否定し、受動的に活動することを促します。
でも、これをするには親に忍耐と余裕がなければ難しいです。理想は掲げたところで、なかなか思ったようにはいかないのが子育てです。店長にとっても子育ては反省の連続でした。
それでは、おもちゃや絵本・図鑑・児童書・仕掛け絵本はこどもが能動的に活動するためには不要なのでしょうか?
これについては、あった方が良いとこたえます。
人は自然にあるものを工夫して、道具を加工して、これまで発展して来ました。なんでも食べる強い好奇心と、道具の加工。この二つは大きな武器だと考えています。そして、おもちゃはこどもが遊ぶ時の道具になります。同じ道具でも使う子によって違った遊びに変わっていきます。こどもの遊び方は、100人いれば100通りです。「おもちゃや絵本・図鑑・児童書・仕掛け絵本」はこどもの遊びを生み出す道具だと言った方が良いでしょう。これは「こどもの『自発的・主体性を育む遊び』のサポートをするおもちゃが人気な理由」でも触れています。
能動的な遊びができるようになるために「おもちゃや絵本・図鑑・児童書・仕掛け絵本」を使ってこどもを育むのはもちろんのこと、こどもの元々持っている能動的な活動をサポートして、より個性的に、クリエイティブに活動するための道具として「おもちゃや絵本・図鑑・児童書・仕掛け絵本」は存在していると考えています。
こどもに必要なのはそれが手元にあることです。そういうことから、当店ではこれらを中心に扱っています。
こどもの成長に必要な遊び
ここまで触れた通りで、受動的な遊び・能動的な遊び。
どちらも上手に付き合いながらするのが良いと当店では考えています。
そして遊びにとってとても大切なのは、こども自身が面白いと感じることです。受動的な遊びも、こども自身が面白いと思っているから続きます。逆に、能動的な遊びが受動的な遊びよりもつまらなければ、受動的な遊びの方がこどもにとって楽しい遊びとなります。常に何かを与えられないと面白いと感じられなくなるかもしれません。
それは、自分で面白いことが生み出せないと認めていることです。
こどもの成長に必要な遊びは、こども自身が能動的な遊びで楽しいと思える力をつけることだと考えています。
受動的な遊びよりも、自分で遊びを作り出し、自分を楽しませることのできる力。
こどもが触れる「おもちゃ・絵本・図鑑・児童書・仕掛け絵本」や、生活全体を通して、こどもが能動的に考える力を育み、こども自身が受動的な遊びよりも、能動的な遊びが楽しいと思えるように育むこと。
これが、親がこどもとの遊びを通して育んでいくことだと店長は感じています。
「おもちゃ・絵本・児童書・仕掛け絵本」はそれらを育む道具になります。
そしてこれら全てに通じて言えるのは、こどもが考えて、工夫して遊べる隙間があること。
全て完成させられ、こどもの考える隙間がない物はつまらないです。こどもが自由に遊べるものであること。
これが何よりも素晴らしい遊びの道具になります。
自立できる子、能動的に行動できる子を育む
能動的に活動することができる子になると、親といることはとても息苦しく感じることもあるでしょう。
親の世代の考えやしきたりと、こども自身が生きている世代の考えやしきたりにはいつの時代も違いが生まれます。能動的に行動する子にとって親の考えとは違う、もっと違う広い未来の世界へ興味を持つのは自然なことです。
でも、自分で生きていく力がなければ今のそこから飛び出すことはできません。
そこで、能動的に行動できる子にとって、自立できることはセットです。
自立については『一人遊び(自分で考える力!こどもの『一人遊び』を育むおもちゃ・絵本・図鑑)』も書いています。
こども自身が自分で世界を開き、自分の力で自分を楽しませるために、親の狭い世界を飛び出すことはとても良いことです。
当店は「徳育・食育・体育・知育・才育」に対して、自然から日々学びながら商品やコンテンツをお届けするお店です。これらを育むことは自分の力で生きていくときの力をつけること、家庭で出来る『幼児教育(家庭で『幼児教育』5育を意識しておもちゃ・絵本・図鑑で遊び学ぶ)』に繋がると考えています。
そしてそれらは、幼少期の遊びとその時代を過ごす暮らしの中から学んで行きます。
その環境を作るのは、親のできることです。
そこで当店では、自分で考え、親の世界を飛び越え、自分の力を信じて、自分の力で生きる力をつけるための遊びの道具「おもちゃ・絵本・図鑑・児童書・仕掛け絵本」を揃えることにしました。
これが当店で大切にしていることです。
『知育玩具』の購入を考えたけれども、何を選んだらわからないという方は「人気・おすすめ『知育玩具』おもちゃ選びの専門家が徹底解説!」を参考にご覧ください。そして、当店では一人一人にあった『遊び道具・遊び方』をお届けする定期便を提供しています。何を購入したら良いか?と悩んで結論の出なかった方は「絵本選書とおもちゃ・知育玩具の定期便・定期購読『いろや商店くらぶ』」のご利用も検討くださいませ。目標を決めて取り組むなど、通信教育のようなイメージで楽しんでいただくことも可能です。