読み物
最終更新日:2022年6月25日
絵・写真・文:いろや商店の編集室
れんさいプロジェクト:赤ちゃん・こどもを育む環境づくり
こどもの成長を感じる『ごっこ遊び』と『つもり遊び・見立て遊び』の違い。
ごっこ遊びとつもり遊び・見立て遊びの違いを知れば、
こどもの成長を実感できます
手や足を使って動き回れるようになったころから、こどもの遊び方はぐんと広がります。様々な遊び方の中でも「ごっこ遊び」と「つもり遊び・見立て遊び」は、こどもならではの世界観で、大人を驚かせてくれます。昔から変わらず、人との関わりを基本として成り立っている遊びです。
そんな「ごっこ遊び」と「つもり遊び・見立て遊び」は、どちらも同じようなものと考えがちですが、実は異なる遊びなのです。この二つの遊びの特徴を知っておくと、何気ない遊びの中にもこどもの発達や成長に気付くきっかけが増えることに繋がるので、これからご紹介していきますね。
いろや商店の店長のおおま(@iroyaonline)です。
ご覧いただきましてありがとうございます。
育児・子育て苦手な店長が、こどもが主役で書いてますのでゆっくりご覧くださいませ〜。
『ごっこ遊び』とは?
「ごっこ遊び」は、お医者さんごっこ、お店屋さんごっこ、ヒーローごっこなどの「○○ごっこ」というふうに、自分以外の何者かになって振舞う遊びです。
周りの大人たちの様子を観察し、こどもの中で強く印象に残ったシーンや日常のひとコマなどを切り取り、それを再現します。再現だけにとどまらず、ユニークで自由な設定を盛り込んで世界観を構築していく子もいます。
そして、一人ではなく複数人のお友達が関わることで小さな世界・社会を構築するに至る遊びです。
『ごっこ遊び』は、こどもが言葉を覚え、イメージ力が発達しはじめる幼児期の2~3歳頃からはじまることの多い遊びです。幼児期の遊び・おもちゃについては「工夫して遊び学ぶ力を育む!幼児期のおもちゃ選びに大切なこと教えます」をご覧ください。また、絵本・図鑑については「幼児期に絵本・図鑑が大切な理由!年齢別でこどもの成長にあわせた選び方を教えます」にて書いています。そして、2歳児については「【2歳】成長・発達に沿ったおもちゃ・絵本・図鑑と遊び」で丁寧に月齢に分けて解説しています。
ごっこ遊びを始める頃の子の成長・発達段階を知ることで、なぜごっこ遊びをするのか?ということが流れとして知ることができます。『ごっこ遊び』は、自然な流れで訪れる遊びです。
『ごっこ遊び』は、子供自身の世界が広がってきたことをわかりやすく理解できる、成長・発達の形です。
子供の一つ一つの行動・遊びには、成長・発達の流れがあります。
流れに沿って、遊びで活躍する物を揃えるということも大事になります。👦👧
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- ※ 店長による徹底比較では、他店製品も含んでおります。
『つもり遊び・見立て遊び』とは?
ではそれまでに、こどもが周囲の環境をヒントにした遊びは何かといえば、それが『つもり遊び・見立て遊び』なのです。
『つもり遊び・見立て遊び』は、1歳前後からするようになり、ごっこ遊びへ発展するまでの2〜3歳ごろまで続きます。『つもり遊び・見立て遊び』の特徴は、身近にある積み木などのおもちゃを、大人が使っている携帯電話に見立て、使う仕草をしてみせるなどモノを何か別のものに見立てる行動を指します。
例えば、積み木を食事に見立てて、ぬいぐるみ・人形にご飯を食べさせる仕草をしたりがそれにあたります。
「意外と知らない積み木の遊び方。0歳〜小学生まで親子で考えて長く楽しめます」では積み木の遊び方を紹介していますので、興味があればご覧ください。もし、人形遊びが活発になってきたらドールハウスをそろえることもおすすめします。ぬいぐるみ・人形を使った日々の暮らしの再現にドールハウスは活躍してくれますので「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『ドールハウス』おもちゃを徹底比較」も参考にご覧くださいませ。
すなわち、モノを何かのつもりに見立てる遊び方です。
始めは身近な物を使って単純な動きをするだけですが、そこへ音声や言葉が加わるようになり、より複雑な仕草も出来るようになってきます。
月齢的にも、積み木やラトルなどの普段身近に遊んでいるおもちゃを使って始めることが多く、車の運転をよく見かけるこどもは、丸い形をした物をハンドルに見立てて遊んだり、積み木をトンカチのように、トントントンと叩いて、パパやママのDIYの真似をしたりしはじめます。これが「つもり遊び・見立て遊び」です。1歳前の乳児期の頃については「親子でふれあい遊ぶ!乳児期の赤ちゃんのおもちゃ選びに大切なこと教えます」で解説しています。以下は、1歳の誕生日で人気のあるおもちゃです。運転をしているパパ・ママの真似をしての楽しみます。
「つもり遊び・見立て遊び」は、パパ・ママの普段何気なくよくしていることからはじめるので、パパやママにとってはいつも自分がこんなことをしてるんだ…と、自分の普段の行動や行為を、こどもに気づかされることも多くなります。
ちなみに、積み木はシンプルな形状から、さまざまな遊びの中で登場・活躍します。これは「隠れた秘密!赤ちゃんのおもちゃで『積み木』が長く使われ、必要とされる理由を教えます」でさらに深く掘り下げて書いていますので、あわせてご覧くださいませ。また、当店で扱っている製品含め人気の積み木については「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『積み木』を徹底比較」で比較・解説をしています。
もし何かを例に「つもり遊び・見立て遊び」が見え始めたら、こどもが強くそれに対して興味・関心を寄せていることのあらわれです。その後のごっこ遊びへとつながっていくように、少しずつステップを踏んで、本物に近いリアルなおもちゃを用意すると成長・発達に沿った遊びの環境づくりをすることができます。
「こどもの『自発的・主体性を育む遊び』のサポートをするおもちゃが人気な理由」でも触れていますが、おもちゃは、遊びをサポートする道具ですので、赤ちゃん・こどもの成長・発達を見ながら、それにあった製品を手に取ることを当店では強くお勧めしています。「つもり遊び・見立て遊び」のはじまる1歳の頃のこどもの遊びとおもちゃ・絵本・図鑑については「【1歳】成長・発達に沿ったおもちゃ・絵本・図鑑と遊び」でさらに詳しく書いていますので、興味のある方は参考にご覧くださいませ。
『つもり遊び・見立て遊び』が見られるようになると、心の成長を実感します。
手・指先の動きといった身体的な成長ではなく、心の変化が読み取れるからです。そして『つもり遊び・見立て遊び』は身の回りにある製品を使い行われます。安全に配慮して遊ばせるためにも、シンプルで様々な形状の選択肢が選べる製品(積み木が人気ですね)を用意しておくことをおすすめします。
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『ごっこ遊び』と『つもり遊び・見立て遊び』の違いは?
ここまででも触れてきたように、『ごっこ遊び』と『つもり遊び・見立て遊び』は、個人差はありますが月齢・年齢での遊び方に違いがあらわれます。
0歳児の頃は、お母さんやお父さんなど身の回りにいる大人の動き・しぐさを真似するところからスタートします。いないいないバァ!とすると、一緒にバァ!とする。見ているだけでとても可愛らしく、ついつい何回も繰り返してしたくなってしまいます。これがスタートし始めると、こどもはお父さん・お母さんがしていることと同じことをしたくてたまらなくなります。何かを押せば、自分も一緒に押したい!所構わずボタン型のものを押したり、穴に何かを入れてみたりするので、目が離せなくなります。(店長は、小さい頃コンセントの穴に何かを入れて感電したそうです・・・苦笑)そういう時向けのおもちゃとしては「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『押しボタン・スイッチ・コンセント』おもちゃを徹底比較」で取り上げたような製品もあります。
なお、0歳児の頃の遊びやそこで活躍するおもちゃ・絵本などについては「【0歳・赤ちゃん】成長・発達に沿ったおもちゃ・絵本と遊び」で書いていますので、あわせてご覧くださいませ。
そして、遊びの発達の流れとしては身の回りにあるものを使っての『見立て遊び』が1歳前後にスタートし、2歳頃で自分自身がお母さんやお父さんになった『つもり遊び』がはじまります。そして、つもり遊びも3歳頃から『ごっこ遊び』へと変化し、お医者さんやお店やさんなど、普段目にする風景を再現して遊びます。
年齢とともに遊びはとてもリアルになっていき、お友達とのごっこ遊びへと発達していきます。3歳児の頃については「【3歳】成長・発達に沿ったおもちゃ・絵本・図鑑と遊び」で書いています。
子供は、いきなりごっこ遊びを始めるのではなく、成長・発達に沿って少しずつステップアップしていきます。
これはごっこ遊びに限りません。どんな遊びでも、少しずつ変化しステップアップし、複雑な遊びへとつながっていきます。つまり、小さい頃から様々なことをして、いろいろ経験することでその先の様々な遊びへと進んでいくということですね。
遊びの進化と言ってもいいかもしれませんね。🤔
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『ごっこ遊び』で得られるこどもを育む力は?
『ごっこ遊び』がこどもにもたらす育む力としては、イメージ力の発達や言葉の発達・生活に必要な知識・知恵の体得があります。
演じる対象になりきるためには、実際に見聞きしたこと以外にも沢山イメージを膨らませて、その人らしい言い回しなどを研究するためです。意味までは分からなくても、言葉そのものを覚えることが増えてきます。ごっこ遊びは、お友達や家族など複数人でおこなう機会も多く、他者との関わり方を学ぶことにもなります。自分とは違う感じ方や考え方があることを知り、他者との違い受け入れながら自分の思いも伝えられるような、協調性やコミュニケーション力を身に付けていきます。
他者の気持ちが分かるようになると、情緒面の発達にもなりますね。
「思いやりのある優しい子へ!心の成長、道徳心を育む『徳育』で当店人気のおもちゃ・絵本・児童書」でも書いていますが、遊びの中で相手を思いやる心を育む「徳育」は当店で大切にしていることの一つです。
意味のある言葉を発するようになるのは、1歳以降となります。「【1歳】成長・発達に沿ったおもちゃ・絵本・図鑑と遊び」では詳しく触れておりますが、ごっこ遊びは、遊びながら言葉の語呂・言葉遣いなどを身に付けることができます。すなわち、遊びながら学ぶ行動です。
こどもの遊びだからと、適当に考えず、こどもの成長・発達に沿った大切な遊びなんだと気づくことで、ごっこ遊びで楽しむ環境づくりの大切さにも気づくことでしょう。
「覚えない!練習しない!遊びながら『ひらがな・カタカナ・漢字』日本語を学ぶおもちゃ・絵本・図鑑」では、言葉・文字を、遊びながら学ぶという視点で、ひらがな・カタカナ・漢字で遊ぶおもちゃ・絵本・図鑑をご紹介しています。
また、言葉・文字を用いた遊びは「『言葉遊び・文字遊び』コミュニケーション能力を遊びから育むおもちゃ・絵本・図鑑」で紹介していますがごっこ遊び以外にもたくさんあります。このように遊びを通して、こどもに気づかされることはたくあんあります。
他にも、ごっこ遊びを通じて社会のルールを学んだり、集団での役割について学んだりと社会性を身に付けることもできます。よくゲーム遊びはルールを学ぶのにとても良いと言われていますが、集団で行うごっこ遊びでは社会活動に近い形でのルールを学ぶことができます。
そして、よりリアルなごっこ遊びを目指すなかで、言葉だけでなく身振り手振りなど身体も沢山使うようになり、身体の発達にも繋がります。
そして、ごっこ遊びで行われる遊びを通して、生活の知恵や、社会の経済的な仕組みを理解することにもつながります。これは「いつから?幼児期からの『マネー教育・金融教育』でおもちゃ・ 絵本を活用する」でも書いていますが、マネー教育・金融教育にもつながっていきます。
『ごっこ遊び』は、子供にとっての社会そのものです。
まだ経済的な活動は伴いませんが、そこで行われることは大人と変わりません。小さな大人たちです。『ごっこ遊び』が行われる頃には、すでに大人への階段を登り始めていると言って良いでしょう。あとはいろいろな経験をして学んでいくということです。何を経験させるのか、どんな『ごっこ遊び』を楽しむのかは、幼児教育となりますね。📚
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『つもり遊び・見立て遊び』で得られるこどもを育む力は?
『つもり遊び・見立て遊び』がこどもにもたらす育む力としては、観察力やイメージ力の発達と、創造力の発達、愛情の体験です。
大人たちの行動をヒントに、あれは何をしているのか、どんなものを使っているのか、どういう行動なのかといったことを観察し、今度はそれを実行すべくイメージを膨らませながら身の回りのものを使って、遊びをつくっていきます。今欲しいものに見立てるためにはよく観察することが大切になります。
この一連の流れは、能動的な遊び(受動的な遊び・能動的な遊び!こどもの成長に必要な遊びを子育てから考える)を後押しすることにもつながります。
人以外の動物にも当てはまることですが、こどもは大人の真似をすることで生き延びようとする生存本能が備わっていますから、大人と同じものが使えなくても、大人と同じことをする(大人のつもりになって動く)という本能的な部分での満足感も得られます。
大人になったつもりで動くことを通して、体の動かし方などを学んで行くのです。
そして、自分で体験したことを再現しようとします。お父さん・お母さんとの触れ合いの中から感じたことを、おもちゃを通して再現することは、愛情を感じていることの自己確認へとつながります。
見立てたものを使う際に手や指先などを動かすので、身体の発達にも繋がりますし、どんなもので見立てれば、よりイメージに近づけることが出来るかを考えるようになり、手に取ったモノの特徴を見極めたり、物の形や色を認識できるようになっていきます。音にも敏感になり、車に見立てた積み木を動かしながら「ブーブー」と言って音を再現したり、車に見立てているということを表現するため言葉の発達にも繋がります。
『つもり遊び・見立て遊び』を通して、パパ・ママ・身近な大人との距離を縮めます。
そして、身近な大人のしていることを理解しようとし、一緒にいるということを体現しようとします。なので、パパ・ママ・身近な大人はそれをサポートするように一緒に遊び楽しむというのが大切です。当店では「Attachment(アタッチメント):心理学における愛着」を大切に考えていますが『つもり遊び・見立て遊び』はそういう点でも大事にしたい遊びだということがわかりますね。😊
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おもちゃを使った『つもり遊び・見立て遊び・ごっこ遊び』での学び
おもちゃを使って観察力、記憶力、表現力を学ぶ。
まず、1歳半過ぎから2歳前になると大人のしぐさを真似て遊ぶようになります。上にも書いた通り『つもり遊び・見立て遊び』です。1人で、ご飯を食べるような真似や掃除機をかけるような真似、スマートフォンで何かを操作する真似などをしはじめます。これは、常に身近にいるパパやママが日頃している行動を注意深く観察し、それを思い出しては再現しているのです。
再現が必要なつもり遊び・見立て遊びをするためには、観察力、記憶力、表現力が必要になります。ここで1歳半過ぎや2歳前の小さいこどもでも扱えるような軽いおもちゃがあれば、遊びの質をグンと上げてくれます。
「赤ちゃん・こどもが『遊びながら学ぶ』最高の楽しい道具・教材がおもちゃ・絵本・図鑑」でも書いていますが、おもちゃは遊びながら学ぶ時の最高の道具・教材となります。
ちなみに、『つもり遊び・見立て遊び』については、専用のおもちゃがなくても、積み木など家で遊んでいるおもちゃや、落としたり、口に入れたり危険なサイズではない身近にある物でも十分対応が可能です。でも、そのあとに控えているごっこ遊びのできるおもちゃがあれば、自然とごっこ遊びへとつながって行くので、少し早めにおままごとなどで遊べるおもちゃは揃えておくのは良いことです。
そして、おもちゃを使って譲り合いの気持ちを学ぶ。
『つもり遊び・見立て遊び』の次のステップとして、電車ごっこやおままごとなどのごっこ遊びらしき遊びがはじまります。この頃から少しずつ友達と一緒に遊ぶ事を覚えていくので、そこではおもちゃの取り合いや、おもちゃをどのように使っていくかの揉め事なども体験していくでしょう。
このようにして、おもちゃを介して友達とごっこ遊びをする事で、譲り合いの精神を学んでいきます。
おもちゃを使って創造力、社会性を学ぶ。
ごっこ遊びがはじまった段階では、おもちゃの取り合い、そして譲り合いに時間を取られ、なかなか遊びが進まなかったり、意見が別れると、その時点で同じ場所にいながら違うストーリーでめいめいのごっこ遊びが進んでいったりと、まだ未熟な段階です。
でも、幼稚園に入園する頃から「ごっこ遊び」も全盛期へと近付いていきます。一緒に遊んでいるみんなで配役を決め、それに従ってストーリーを展開させたり、そのストーリーをより良いものへとする為に様々なおもちゃを、大人が想像もしないような形で利用していく事も出来るようになるでしょう。こどもの成長をグッと感じる頃にもなります。
こどもの生み出したちいさく大きな世界での暮らしを生かすリアルなおもちゃは、こどもの想像力を具体的な体験へ変えてくれる貴重なツールになります。
おもちゃは、遊びの道具です。
完成されたおもちゃではなく、様々な遊びの中で活躍する製品こそが優れたおもちゃだと当店では考えています。そして、おもちゃを予想もしないアイデア・想像力で使うのが子供の素晴らしいところです。大人が遊んであげるではなく、子供に遊んでもらっているという方が正しい解釈だと感じます。子供との遊びからは学ぶことがたくさんあります。👧👦
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注意!『つもり遊び・見立て遊び・ごっこ遊び』で気をつけたいこと
『つもり遊び・見立て遊び・ごっこ遊び』では、こどもの表現力に共感をして、受け止めるということがとても大切です。
あれはダメ、これはしちゃいけないと、こどもの創造した世界を小さくしてしまっては、『つもり遊び・見立て遊び・ごっこ遊び』で大切な創造力を奪ってしまいます。こどもは、自分の中でイメージをしてそれを具体化していきます。上手ではないかもしれません。真似になっていないかもしれません。男女逆になっているかもしれません。でも、こどもが現時点で感じている表現を受け止めて、その成長を見守ることも大切です。
これは「性別で分けない?『ジェンダー』をおもちゃ・絵本で学び考える」でも書いていますが「ジェンダー教育」へもつながっていきます。こどもの今感じている気持ちを共有することが豊かなごっこ遊びへとつながります。
そして、人と人のつながりを感じるのも『つもり遊び・見立て遊び・ごっこ遊び』で大切なことです。
黙々と一人で遊ばせておくのも良いですが、こどもが描いた世界に一緒になって遊ぶことでこどもはお父さん・お母さんから信頼を感じます。
これは、家庭で出来る幼児教育の向き合い方としてもとても大切です。詳しくは「家庭で『幼児教育』5育を意識しておもちゃ・絵本・図鑑で遊び学ぶ」でも触れています。
また、遊びのシンボルとなるようなおままごとの道具は揃えておきましょう。
実際に、再現したい世界が頭に浮かんでいるときに、それをすぐに実践できないことはこどもにとって大きなストレスに感じます。簡単なもので構いません。積み木・工作道具・エプロンなどの服装など用意しておけば、主体的に遊びを発展させていきます。
他にも、絵本や図鑑はごっこ遊びのアイデアの源として活躍してくれます。テレビやゲームで見たことを真似することと同じです。お父さん・お母さんがこどもに知って欲しいこと、もしくは興味を持って欲しいことがあれば、それに近い本や映像を一緒にみることをおすすめします。映像については「子供におすすめ・人気『動画配信サービス』徹底比較解説!」で子供と上手な動画の付き合い方としても触れていますので、あわせてご覧くださいませ。
何も考えずともダラダラと訳もなく適当な映像を見ていると、それがその子にとってのごっこ遊びの題材となってしまいます。見たものを真似していく子供の姿をながめる中で「何をこどもにみせるか」を考える、『つもり遊び・見立て遊び・ごっこ遊び』は良いきっかけにもなるでしょう。
子供に見せるものを考えることも育児・子育ての環境づくりの一つです。
『つもり遊び・見立て遊び・ごっこ遊び』で気をつけたいことは、子供といる全ての大人に向けてにもなります。
ただ何気なく、スマートフォンで動画を見せることから、その子の『ごっこ遊び』は始まっています。そしてそれは、欲しいおもちゃへと変わっていきます。何を見せるか・何を読むかで、手に取るおもちゃも遊びも変わってきます。何気ない日常を考えさせられるというのは『つもり遊び・見立て遊び・ごっこ遊び』です。気をつけるべきは大人ということですね。👨👩
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社会の中で『生きる力をつける遊び』
ごっこ遊びの初期段階は「曖昧な自分自身の世界」が中心となりますが、成長につれて「明確さのある自分の世界」へと移行し、それが「他者と共有した世界」へと続いていきます。他者の存在から刺激を受け「自分自身のことが徐々に明確となり、明確となった後に他者との豊かな関わりが生まれる」という流れです。
それでは一体、ここから何が育まれるのでしょうか。
一つは「自分の存在」を強く確立できるようになり、自分なりの思考が強く芽生えていく事です。思考が高まりますと創意や工夫が湧き出すのは無論でありますが、それ以外にも「他者」への道徳性が言葉や形となってあらわれたり、思いやり等の行動をみせてくれるはずです。
もう一点は「社会化」に該当する内容で、各遊びの中にある役割り、善悪やルール、友達とのやり取りで生じる葛藤、問題が出てきた時に話し合いで解決するなど、それは「ごっこ遊び」という小さな社会を、遊びの中から経験していく事となります。
私達大人も場所ごとで異なる社会性を発揮しますが、こども達の遊びにも独自の社会観があり、それはこども達同士で肯定的に築き上げていくものなのです。
「学校教育が崩壊・間違っていたら?こどもに必要な自分で『生きる力』を育むには」でも書いていますが、『つもり遊び・見立て遊び・ごっこ遊び』は生きていく時の力をつける遊びそのものと言えます。
最後に、誕生日プレゼントなどでごっこ遊びのおもちゃを探される方は多いです。
おもちゃを選ぶ際は、赤ちゃんの成長・発達を願ったおもちゃを選ぶことをおすすめ致します。以下「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『おままごとセット』おもちゃを徹底比較」と「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『キッチンセット』おもちゃを徹底比較」や「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『レジ・工具・ごっこ遊び』おもちゃを徹底比較」では『おままごと遊び・ごっこ遊び』の製品についてありとあらゆる比較をしてまとめています。おままごと・ごっこ遊び用のおもちゃを購入する場合の選び方・違い・良いおままごとセット(キッチンセット)・ごっこ遊びのおもちゃに必要なポイントなども余すことなく書いていますので、適当なおすすめ・比較サイトに騙されないよう、おもちゃの専門家として書いていますので、参考にご覧ください。
この下には、店長による「まとめ(あとがき)」を簡単に書いてます。
ここまで読むと『つもり遊び・見立て遊び・ごっこ遊び』の違いや、子供の成長・発達の中での重要性が理解できることでしょう。
もし、何か聞きたいことがあったら、当店の『いろや商店くらぶ』も検討してみてください。お子様の成長・発達に沿った遊びをサポートする身近な存在として、いつでもドシドシ!ご相談をお受けしております。子供は楽しい!大人は学ぶことが多く考えさせられることが多いのは『つもり遊び・見立て遊び・ごっこ遊び』です。子供との楽しい時間となりますように。👏
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あとがき
こどもの遊びとして大切な「ごっこ遊び」と「つもり遊び・見立て遊び」。
この二つには違いがあり、1歳ごろからものを何か別のものに見立てて表現するつもり遊び・見立て遊びがはじまり、言葉も覚えるようになる2~3歳ごろからそれが発展してごっこ遊びへと移っていきます。これらの遊びから得られる効果としては、ごっこ遊びではイメージ力や言葉の発達、他者との関わり方や社会性などが身に付き、見立て遊びではイメージ力や創造力、観察力、生存本能的な満足感が得られます。
こどもの世界観を壊さないよう、大人も一緒になって楽しく遊べば、いち早くわが子の成長に気付くことができ、子育てが楽しくなりますね。
ちなみに、ごっこ遊びは小学生に上がり、中学年・高学年と成長につれて次第にしなくなっていきます。ですから、ごっこ遊びは小さいこども特有の遊びなのです。そんなごっこ遊びにおいて、人は大人へと成長していく大きな土台のような物を築くのですから何とも驚かされます。
そしてごっこ遊びは、社会のルールが学べ、コミュニケーション能力などをアップさせることができる、とても奥深いものです。何気なく話しているこどもの言葉の中にも、真剣に考えながら発している言葉もあり、また、一生懸命解決を探りながら、言葉を選んでいる場面もみられます。こどもの成長に必要な大事な部分を、遊びの中で自然に身に着けているのです。
ごっこ遊びは、こども時代にぜひたくさんさせてあげたいものです。そのための環境づくりという点でごっこ遊びで活躍する多数のおもちゃは、こどもの想像力を育む大切なモノになるでしょう。