読み物
最終更新日:2022年10月21日
絵・写真・文:いろや商店の編集室
れんさいプロジェクト:赤ちゃん・こどもと遊び学ぶ
こどもの『感触遊び・感覚遊び』はインクルーシブに楽しめる五感を使った遊び
『感触遊び・感覚遊び』で育まれること
触って、踏んで、カラダを使って遊ぶ
健常者も、障害者も、こどもは遊びながら成長していきます。
障害をもっている子の場合、遊び方によっては健常者と同じように遊べないこともありますが、それでもこどもにとって遊びはとても楽しいものです。店長は、健常者の子とも障害を持った子とも過ごすことがあります。確かに障害を持った子は自分一人では出来ないことがありますが、遊びという意味では健常者の子と同じように遊びますし、楽しみます。
障害を持っている子でも自身の障害を気にすることなく遊べる遊びとして『感触遊び・感覚遊び』はとてもいい遊びです。
柔らかい足元を踏んでるだけでも楽しいし、固さに変化の富んだものを触ってるだけでも集中して遊んだりします。ゲーム性のある複雑な遊びもいいけれど、カラダ全体を使った遊びも気持ちがいい。触った感触をどのように表現するかもこどもの感性です。今回は、おもちゃを使わなくても・つかっても楽しく遊べる『感触遊び・感覚遊び』について触れていきます。
いろや商店の店長のおおま(@iroyaonline)です。
ご覧いただきましてありがとうございます。
育児・子育て苦手な店長が、こどもが主役で書いてますのでゆっくりご覧くださいませ〜。
『感触遊び・感覚遊び』は五感で楽しむ遊び
子供は、カラダ全体を使った遊びが大好きです。
視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚を使った『感触遊び・感覚遊び』は、子供達のカラダ全体を使った遊びにとても適した遊び方です。
たとえば、手を使っての「触る・握る・ちぎる・丸める・押す」といった遊びに、小麦粉や落ち葉・お野菜など身近な素材を用いれば、かたさに応じて不思議な感触を楽しむことができます。くしゃくしゃに潰したり、丸めてかたくしたり、握って粉々にしたり。ものの変化も楽しめますし、小麦粉も固めにしたり、柔らかめにしたり変化させることでトロトロ・ヌルヌル・様々な感触で遊べます。押してみて指が押し込まれるものもあれば、かたくて中まで指が入らなくて困っているなど、子供の素直な反応を見て楽しめます。
手・指を使っての遊びは子供の成長・発達がとてもよくでますので、遊びの中で成長を実感できるかもしれません。手・指先を使った遊びについては「握るからつまむへ!乳幼児期に『指先や手を使った遊び』を育むおもちゃが大切な理由」で詳しく書いています。
また、足を使って「踏む・蹴る・握る・滑る」も楽しい遊びです。手はもちろんのこと足をつかて遊ぶことで、同じ素材だったとしても違った感触・感覚で楽しめます。たとえば体全体を使ってなど、さまざまなカラダの部位を使って、同じ素材だとどんな風に感じるのか、それを楽しむのが『感触遊び・感覚遊び』の醍醐味です。
手の指で握るのと、足の指で握るのとでは同じ素材でもまた印象はずいぶん違います。また、色も感覚の一つです。これについては「色を覚える・学ぶ!おもちゃ・絵本で遊びながら子供の色彩感覚・色彩認知を育む」で触れていますので、興味があればあわせてご覧ください。
『感触遊び・感覚遊び』というと、手足を主に使っての遊びが中心ですが、匂いや味を感じる遊びも大切な要素です。
口に入れてみたら固い?柔らかい?、酸っぱい?苦い?などを楽しむ遊びです。手足を使っての感触遊び・感覚遊びは、幼稚園・保育園での遊びの一環に取り入れられることも多いですが、口に入れて楽しむことは避ける場合が多いです。でも、家で遊ぶなら注意して遊べば大丈夫。海へ遊びに行って海水を口に入れたり、砂を口に入れてベーっとしてしまうこともあると思いますが、それも実体験を基にした経験・知恵に変わります。まさに、体全体を使った環境教育といってもいいですね。環境教育について「子供の『環境教育』自然・生き物を大切にする心を育むおもちゃ・絵本・図鑑」で詳しく書いています。
1歳頃の子と遊ぶ場合は、口に入れてしまったりの注意は必要ですが、幼稚園・保育園に入るくらいの年齢の子なら、口に入れても気にしなくて大丈夫です。というよりも是非口に入れて、ゲーッと出したり、意外と美味しい!と子供の反応を楽しんで遊んでみてください。そういった意味でも家で楽しむ『感触遊び・感覚遊び』で用いる素材は、口に入れても大丈夫な食用の原料がおすすめです。例えば、ゼラチンやもち米、小麦粉、片栗粉などを加工しての遊びはとてもよく行われます。
『感触遊び・感覚遊び』は、体全体の感覚器を使って楽しむ遊びです。
なんか違う・・・それが楽しいのです。なんで違うんだろうか?それをとにかく楽しむ遊び、プルプルが気持ちいとか、ヌルヌルが気持ち悪いとか、とにかくそれを楽しむことが大切です。子供に限らず大人でもとっても楽しいです。😁
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インクルーシブな遊び!障害を持っている子も遊べます
感触遊び・感覚遊びは、健常者だけではなくて、障害を持った子も遊べる楽しい遊びです。
手を使うのが難しければ足を使って。足をつかえなければ、体を使って、じぶんの体で触れられる部位を使って素材の感触を楽しむ。ヌメヌメしてたり、ツルツルしてたり。中には気持ち悪い!と感じるものもあるでしょう。
手足が使えなくても、舌を使って舐めることでも楽しめます。これは美味しくない!これは硬い!と、自分の体のつかえる部位を使って様々な感触で楽しむ遊び。遊びというと、何か形になっているようなことを想像しますが、あるものを触ったり形を変形させたりして楽しむのも遊びの一種です。
感触遊び・感覚遊びでは、自分の好きな感覚を見つけることができます。
店長は、障害を持った子と一緒に過ごすことがあるのですが、感触遊びは好きな子が多いです。たとえば多動性障害の子も、ザラザラしたクッションの上をジャンプして遊ぶのは大好きで、他の遊びをさせても違うことばかりして遊ばなかった子も、その遊び(特定の素材)に限っては集中して遊んだり。どんな感触・感覚の遊びがその子にハマるかわかりません。
例えば、以下の新聞紙や段ボール・ペットボトルなどの素材を使った遊びがとても好き!といった子もいます。感触遊び・感覚遊びはそういった面でも、インクルーシブに楽しめる遊びです。子供の今まで見えなかったことが見えてくるのも感触遊び・感覚遊びの楽しいところです。
障害を持った子との遊びの場合、あれは危険・これはダメと、できること・遊べることの制限がどんどん増えがちです。
でも感触遊び・感覚遊びなら障害があったとしても、みんなで楽しく遊べることが多いです。もちろん個々によって出来ること・出来ないことはありますが、それでも自分の体を使って何かに触れて楽しむというのは、楽しいものです。
それぞれの子で好きな感触・感覚を見つける遊びとして、取り組まれると良いです。
これは、店長が障害を持った子供たちと遊ぶ中で感じたことです。
あくまでも障害を持っている子はカラダの一部の機能に障害があるというだけです。それ以外の感覚器官を使って、経験・体験できることはたくさんありますので、何事も多くのことを経験して好きなことを見つけることをおすすめいたします。そういた点でいうと『感触遊び・感覚遊び』は全ての子が平等にいろんな楽しみ方のできる楽しいインクルーシブな遊びです。同様に『色遊び(わー、きれい!こどもと色遊び。自宅で美しい色の変化を親子で楽しむ遊びをしよう)』もインクルーシブで楽しめますのであわせてトライしてみてくださいませ。
『感触遊び・感覚遊び』は、誰でも遊べる遊びです。
みんなで一緒に遊べる遊びはシンプルですが、心地よいとか楽しいとかがストレートに感じられる遊びです。健常者の方が難しい遊びをすることはできますが、シンプルな遊びの中にはたくさんの楽しいが隠れています。それを発見できるのは『感触遊び・感覚遊び』をして感じることです。🤗
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自宅で出来る『感触遊び・感覚遊び』の材料・おもちゃ・知育玩具
感触遊び・感覚遊びは、日常生活でこそ楽しむ遊びです。
幼稚園・保育園の中での遊びで行われることが多いですが、日常にあるモノの知識を増やし、そのモノにまつわる経験を増やせる遊びです。たとえば、料理で使う白い粉!同じ粉でも小麦粉と片栗粉とでは水を入れる(水の量)と違ってきます。
ドロドロ・トロトロと、普段口にしている食材を使った感触遊びは、そのまま食育につながります。感触遊びでは特別な道具や素材の用意は必要ありません。家にあるもの、身近にあるものを使って、まずは身近にあるものの存在を確かめる遊びです。食育については「親子で遊びながら食事・食べ物を学ぶ『食育』で当店人気のおもちゃ・絵本・図鑑」で詳しく書いていますのでそちらもあわせてご覧くださいませ。
自宅で遊ぶ場合は、お野菜なども感触遊び・感覚遊びの材料に変わります。
お肉や魚もそうです。お魚であれば、触るとヌメヌメしていますし、お肉も部位によって柔らかさが違います。お野菜であれば匂いが全然違いますし、もちろんそのまま口にして食べてしまっても大丈夫です。感触遊び・感覚遊びというと、新しい遊びの素材を用意しそうになりますが、この遊びは身近にあるものでこそ楽しんでもらいたい遊びです。
遊びの中から、様々な情報を吸収しすることで、その後の日々の生活を豊かにしてくれます。これは「【知育玩具を選ぶ・探す】知育玩具=頭が良くなる?おもちゃは知育だけが目的じゃありません」でもバナナを例に書いています。
また、季節に応じた変化も楽しめるのは感触遊び・感覚遊びの楽しいところです。
たとえば夏なら水遊び!冬なら氷遊び!など、季節に応じて身近なものの変化も一緒に味わいながら楽しむことができます。秋なら落ち葉がありますし、春には散った桜の花びらなどもあります。こういった身近にあるものを上手に使えば、いくらでも遊び方は工夫できます。
大人が触ってもなんだか不思議な感触のものは、子供も楽しいです。
例えばこんにゃくや、袋詰めのお米の中に手を突っ込んだり、子供と一緒に考えながら工夫すれば様々な遊び方・遊びの素材となるようなものが浮かび上がってくると思います。ちなみに、石(石遊び!散歩で拾った石を使った遊びは1歳から楽しめます)は固いので注意してください。自然の中での遊びは、このように感触遊び・感覚遊びも含まれますし、それらの素材を見つける遊びとしての楽しんでも良いです。
感触遊び・感覚遊びには、特におもちゃは使いません。
でも、当店で扱っているミツロウなどはなかなか家にはないものです。
また色遊びの素材で人気のあるフィンガーペイントなんかは、手に絵の具をつけて楽しめる製品ですので、障害を持っている子も遊ぶ際に人気の製品です。当店で扱っている製品は、口に入っても大丈夫な原料でできているフィンガーペイント専門の画材ですので、安心して小さい子から楽しむことができます。こういったものを購入し一緒に遊ぶことで、家にはないものに触れ遊ぶことでも楽しめます。たとえば木のおもちゃも匂いや触った感触が違いますので、感触遊び・感覚遊びで楽しめる製品の一つでもあります。木のおもちゃが人気の理由については「人気・おすすめ『木のおもちゃ』おもちゃ選びの専門家が徹底解説!」で詳しく解説しています。そして、知育玩具について正しく知りたい方は「人気・おすすめ『知育玩具』おもちゃ選びの専門家が徹底解説!」を参考にご覧くださいませ。
『感触遊び・感覚遊び』の素材は、生活の中にたくさんあります。
無いものは購入し、あるものは上手に活用し、素材を探す旅をして見るのも良いでしょう。『感触遊び・感覚遊び』は遊びの素材を探すところから楽しめる遊びでもあります。🍂
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『感触遊び・感覚遊び』で感覚を育み、遊び学ぶ
感触遊び・感覚遊びでは、家の中にあるものから外にあるものまで、様々な素材を用いて視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚で楽しむ遊びです。これは、身近にあるものの存在を自分の体で体験することで覚えて行く活動です。
たとえば『水遊び・粘土遊び・泥遊び・砂遊び』。これらも感触遊び・感覚遊びの仲間です。水に砂を入れてドロドロにしたり、粘土を水につけて柔らかくしたり。身近にあるもので見たことはあるけれども触れたことはない。味はわからなかった。といったことも、感触遊び・感覚遊びを通して学び知っていきます。例えば、思っていたような形が作れなかったり、それは柔らかすぎたりというのは、手で触った感覚でわかることです。「【見る力】目と手の協応・追視を育む遊びとおもちゃが大切な理由」でも触れていますが、見たものをどう処理するかを育む力をつける遊びとしてもおすすめです。造形遊びをする上でも、感覚の果たす役割はとても重要ということですね。造形遊びについては「親子でつくる喜び!『造形遊び』は失敗も成功もない自由な発想・表現を楽しむ遊び」で詳しく触れていますので、あわせてご覧くださいませ。
造形遊びで活躍する「粘土(ねんど)」については「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『粘土(ねんど)』を徹底比較」でさらに詳しく様々な製品を取り上げて比較・解説しています。粘土は造形遊びで活躍する製品ですが、最近では感覚遊び・感触遊びでも活躍しますので、遊びの目的に応じて選んでみてくださいませ。
感触遊び・感覚遊びで育まれることの一つ目は「想像力」です。
目で見たものがどのようなものなのか、触ったり、口に入れたり、匂いを感じたり。その経験があるからこそイメージができるようになります。はじめて出会ったものには何も情報がありません。でも幼少期からの感触遊び・感覚遊びによって想像し、イメージすることができるようになります。また、感触遊び・感覚遊びを活発にした子なら、そのものを見ただけでどんなものなのかすぐに理解できるようになります。そして食材について言えばそれらを一緒に混ぜ合わせるとどんな料理になるかイメージできるようになります。
食材を使った感触遊び・感覚遊びは、こうして食育にもつながります。
感触遊び・感覚遊びで育まれることの二つ目は「思考力」です。
たとえば小麦粉を使った感触遊びを始めたとしましょう。最初はパパやママ、保育士さんなどが用意した通りに楽しみ遊んでくれますが子供はさらに他の素材を混ぜようとしたり、色をつけようとしたり、水の量を増やそうとしたりします。これは子供が工夫をしてさらに遊ぼうとしている試みです。あーダメ!と言わず、自由にさせてあげましょう。
目の前にある物の感触を一度知ると、こうするとどうなるのかな?と、子供は工夫を閃くことがあります。こういった考えて実行する力。感触遊び・感覚遊びでは、自然と楽しくこれらの力が育まれます。
感触遊び・感覚遊びで育まれることの三つ目は「危険察知力」です。
これは危ないな、これは大丈夫だなというのは、聞くのと自分で体験するのとでは全然違います。
口に入れてみてこれはおかしいぞ?と感じること。パパやママに「口に入れてはダメ!」と言われても、子供は「自ら学ぶ子へ!こどもの『好奇心・探求心・探究心』を育むおもちゃ・絵本・図鑑」でも書いていますが、好奇心旺盛なので口に入れてみたいものです。そして、口に入れてみてあーダメだ。これは美味しくない。
触ってみてチクチクする、これは痛いな・・・とか、そういうことを繰り返して行くことで、自分にとって・相手にとって危険とか、不要とかそういった判断ができるようになっていきます。動物的ですね。感触遊び・感覚遊びをすると、自身の目の前にあるものに対してイメージする力がつきます。それは、自分の身を守ることにとても役立ちます。
このように、感触遊び・感覚遊びは、様々な感覚を育みそれによっての経験を増やして行く遊びです。
遊びではなく日々の暮らしの中でも触ったり、匂いを嗅いでみたりすることで、目の前のモノに対しての知識は変わります。
感触遊び・感覚遊びは、これから経験・体験して学んで行く時のきっかけとなる遊びです。まさに「感触遊び・感覚遊び」は、自宅でできる幼児教育の一環とも言えますね。当店で考える幼児教育については「家庭で『幼児教育』5育を意識しておもちゃ・絵本・図鑑で遊び学ぶ」で書いています。
最後に、当店では一人一人にあった『遊び道具・遊び方』をお届けする定期便を提供しています。どうやって遊んだら良いか?何を購入したら良いか?と悩んで結論の出なかった方は「絵本選書とおもちゃ・知育玩具の定期便・定期購読『いろや商店くらぶ』」のご利用も検討くださいませ。目標を決めて取り組むなど、通信教育のようなイメージで楽しんでいただくことも可能です。
この下には、店長による「まとめ(あとがき)」を簡単に書いてます。
感触遊び・感覚遊びは誰でも楽しめるインクルーシブな遊びです。
もしかすると、ストレス発散方法の一つにもいいかもしれませんね。(笑)もし、何か聞きたいことがあったら、当店の『いろや商店くらぶ』も検討してみてください。お子様の成長・発達に沿った遊びをサポートする身近な存在として、いつでもドシドシ!ご相談をお受けしております。子供が主役でニコニコな楽しい時間を過ごせますように。👏
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あとがき
感触遊び・感覚遊び、実は結構奥が深いです。
そしてこどもに限らず、大人も一緒に楽しむと、知らなかった感触に出会うこともあります。
目の前にあるものがどんなものなのか?を知る時に、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚はとても大きな役目を果たします。障害がある子でも、目の前にあるものを何で感じるかは人それぞれです。匂いがわからなくても、目で見たり触ってみたり。手足が使えなくても鼻をつかって嗅いだ匂いや口に入れて舌で感じたり。目が見えなくても、手で触り口に入れることで物のイメージをつかむこともできます。
感触遊び・感覚遊びは、健常者も障害者もそれぞれの楽しみ方で楽しめる遊びです。
そして、幼少期から感触遊び・感覚遊びをしていれば、自分の体験として多くの知識に変わります。あの素材とこの素材を混ぜると、こんな感じになるかな?といった具合で、何かをする時に、工夫をしたり閃いたりする時の元にもなります。最近はヴァーチャル体験のできる技術はどんどん進化していますが、目の前のモノへの知識が不足しがちです。実際に自分の体を使って、経験・体験することがより一層とても大事な時代だと考えています。
そして、これらの遊びは家にあるもの、身近なものでも楽しめる遊びです。もちろんさらに遊びを広げる時はおもちゃなども活用すれば工夫して遊ぶことができます。感触遊び・感覚遊びは遊びを通して知識をつけ、学んでいける遊びです。