読み物
最終更新日:2022年6月5日
絵・写真・文:いろや商店の編集室
れんさいプロジェクト:赤ちゃん・こどもを育む環境づくり
【知育玩具を選ぶ・探す】知育玩具=頭が良くなる?おもちゃは知育だけが目的じゃありません
頭が良くなる?賢い子に育つ?
おもちゃは、知育であることが当たり前!
おもちゃはこどもの成長・親子のコミュニケーションに欠かせないアイテムです。
赤ちゃん・こどもを育む専門店の当店でも、こどもが暮らしの中で使うおもちゃをたくさん扱っています。赤ちゃん・こどもが触れるものなら、少しでも成長につながる製品を与えたいという親心は、たくさんの声からも多くの人に共通する点だと感じています。
ちなみに知育玩具とは、知的発達を促すおもちゃのこととされています。では、知育玩具と言われない製品はこどもにとって不要なのでしょうか?また、どこからどこまでが知育玩具と言えるのでしょうか?バナナは知育玩具?知育玩具があれば、こどもは健やかに成長して行くのでしょうか?そこで今回はそのあたりにも触れながら、知育玩具という言葉を少しだけ深く掘り下げることで、ご自身の赤ちゃん・こどもにとって本当に大切な玩具(おもちゃ)を見つける手助けになればと『知育玩具』という言葉に焦点を絞って、美味しいバナナを楽しみながら書いてみることにしました。
あらかじめ記載するのですが、ここに述べたことは当店としての考え方です。
いろや商店の店長のおおま(@iroyaonline)です。
ご覧いただきましてありがとうございます。
育児・子育て苦手な店長が、こどもが主役で書いてますのでゆっくりご覧くださいませ〜。
『知育玩具』とは
『知育玩具』という言葉が今のように流行する以前から、玩具製品開発者の中では、知育につながる玩具の開発を常にすすめてきました。そのため、玩具を開発しているメーカー担当者へ今の知育玩具の流行について質問を投げかけると、「いまさら?」という素っ気ない回答をいただくことも多いです。では、なぜ急に知育玩具と呼ばれる商品が出るようになったのでしょうか?そして、知育玩具とはなんなのでしょうか?まず、玩具業界の中では「玩具(おもちゃ)」という表現自体使うことを嫌う方々もいます。
その理由としては「玩具 = 娯楽性を重視した製品」という認識が長く続いていたためです。
知育玩具という言葉が出る以前のおもちゃは、こどもにとって刺激のある動きをさせることで興味を引き、それに熱中させるという製品消費を主眼に作られている物がたくさんありました。そしてそれらが一般的に「玩具(おもちゃ)」と呼ばれていたため、それらとは区別したいという考え方の人も多かったのです。
そこで登場したのが『知育玩具』という新しい(?)呼称です。本来、こどもが成長する時に触れる遊ぶ道具は、知育要素が必要であるのが当たり前なのですが、その当たり前ではなかった玩具に対して生まれ出て来た不思議な言葉が「知育玩具」です。
そしてこれが、新しいおもちゃのジャンルだとされています。
『知育玩具』とは、赤ちゃん・こどもの成長・発達に効果的な作用を及ぼしたり、影響を与えるおもちゃのこととされ、その製品特徴としては、身体的な成長・発達から、小学校で学習する「算数・国語・英語・社会・理科・体育・家庭科・道徳・美術・音楽・工作」などの基礎的なことをおもちゃが持っている機能を通して学ぶという視点で作られたおもちゃを指します。
ですが実際にその効果・影響が明確に見えることは難しく、元々の遺伝的な要因か、それとも知育玩具による能力開発・環境要因なのかは、正確に知ることはできません。
『知育玩具』は、まだまだ曖昧で不確実な要素がたくさんあるジャンルです。
そのため、『知育玩具は不要』と捉える方も多くいらっしゃいます。
ちなみに、赤ちゃん・こどもの成長・発達に沿った遊びとおもちゃの選び方については「【0歳・赤ちゃん】成長・発達に沿ったおもちゃ・絵本と遊び」のページで詳しく解説していますので、あわせてご覧くださいませ。
今、販売されている一部輸入品など以外の多くのおもちゃは、赤ちゃん・こどもが安全に使えるように作られています。
「人気・おすすめ『木のおもちゃ』おもちゃ選びの専門家が徹底解説!」でも触れていますが、どのおもちゃも、こどもたちの様々な面での成長・発達をサポートすることを考え生み出されています。それだけではありません。今はおもちゃとしての機能面だけではなく、口に入れた時の安全性や(オーガニックなど)素材、製造工程に関わるまで、赤ちゃん・こどもが触れても安心・安全なように徹底した製品管理がなされています。
逆にそこまで徹底されていない製品は商品化されたとしても、こどもをお持ちのパパ・ママに好まれないという時代に来ています。例えば、「CE認証」というヨーロッパで最も厳しい規格で安全性が保証された製品につけられるマークの認証を受けた製品があります。「CE認証」では、器具安全法(GSVE)の基準により物理的・工学的・化学的特徴、電気的特性、取扱等について検査されます。このように以前までと変わり、赤ちゃん・こどもが扱う製品は厳しい検査の上で成り立っています。
こどものおもちゃの使い方は、大人の想像を超えていきます。長く使われ、検査の認証も受けている製品は、親が想定していない使い方をした場合でも、危険な目にあわないよう考えられています。
そのようなわけで、赤ちゃん・こどもの成長を考え、こどもが主役で携わっている多くの玩具開発者は『知育玩具』を作ろうとはしていません。
それは、赤ちゃん・こどもが触れるあらゆる玩具は知育につながるのは当たり前だからです。赤ちゃん・こどもが使うあらゆる物はこどもの成長・未来に繋がっていくものということは、こどもの製品開発に関わる人なら誰しもが認識しています。
そこでこの先は、もう少し『玩具(おもちゃ)』について考えていきたいと思います。なお、「STEM・STEAM教育」については「理系力を育む!STEM・STEAM教育で人気のおもちゃ・絵本・図鑑」からご覧くださいませ。
『知育玩具』という名称は定着してきました。
赤ちゃん・子供の成長・発達に影響・効果を与えるおもちゃにこの名称が与えられます。では、知育玩具ではない製品は成長・発達に影響を与えない・悪影響を与える製品ということなのでしょうか?ということを真面目に考えてみることにしました。🤔
- 店長が解説!いろんなおもちゃの徹底比較
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- 遊びに出会う!定期便『いろや商店くらぶ』
- 出産祝い・ギフト(プレゼント)代行サービスについて
- ※ 店長による徹底比較では、他店製品も含んでおります。
『知育玩具』の特徴
最近では『知育玩具』と呼ばれるおもちゃは、何にでも付けられるようになりました。
逆に、知育玩具と呼ばれないおもちゃが無いくらいです。
教育的な要素が少しでも含まれていたり、赤ちゃん・こどもの成長や発育を意識している製品であれば、ここぞとばかりに『知育玩具』と銘打って販売されています。
そして、知育玩具と言われる製品の場合は、必ずなんらかに対して発達を促すと表記されます。中には、教材のようにステップを踏んで学んでいけるような高度な機能を併せ持った玩具も出てきています。
上でも触れたように、ここ最近になって、突然知育玩具という製品が生み出されたわけではありません。遠い昔から使われてきた「積み木」のように、今になって新しく知育玩具として理解され、改めて脚光を浴びるようになったおもちゃもたくさんあります。
なお、『積み木』については「隠れた秘密!赤ちゃんのおもちゃで『積み木』が長く使われ、必要とされる理由を教えます」で詳しく解説しています。
でもこれらは、今になって急に知育玩具のために改良されたわけではありません。
たまに聞かれるのは、『知育玩具』ではない玩具はあるの?と聞かれます。
キャラクター玩具でしょうか?あれは知育にはならないのでしょうか?そんなことはありません。当店では扱っていませんが、キャラクター玩具はこどもの『ごっこ遊び』にとても役立ちます。自分がヒーローやアイドルになった気持ちで遊べるキャラクター玩具は、こどもにとって夢のような存在です。「ビシュシュー」や「ドドドー」と、効果音などを響かせながら遊ぶ様子は、こどもがたのしく元気に遊んでいる様子です。見てるだけでも楽しいですね。(笑)
『ごっこ遊び』については「こどもの成長を感じる『ごっこ遊び』と『つもり遊び・見立て遊び』の違い。」で詳しくご紹介しています。
そうすると、ゲームは知育玩具では無いのでしょうか?ゲームといっても沢山あります。
例えば、テレビ・ボード・カードゲームと種類もいっぱいありますね。当店ではゲーム性のあるものはあまり扱っていませんが、ゲーム性のある遊びはこどもを夢中にします。テレビゲームの中にもボードゲームの要素があったり、カードゲームの要素があったり、知育ゲームなんてものもありますよね。これらは知育玩具とは言えないのでしょうか?そんなことはありません。
ゲーム性のある玩具は、こどもの学びを助けてくれます。目の前のステップをクリアーすることで次のレベルに上がっていく達成感は、自身の成長を感じられます。
これについては「こどもの根気や集中力を養い社会性を育む、ルールのある遊び・ゲームが人気の理由」で解説しています。
こちらにも書いていますが、過度な熱中は危険です!
以上のように、ここでは一部を取り上げてご紹介しましたが『ごっこ遊び』も『ルールのある遊び・ゲーム性のある遊び』どちらも、こどもの成長・発達に沿った遊びです。
知育玩具と呼ばれない娯楽的な玩具に対しても、こどもにとっては学べることはあります。知育玩具と呼ばれない製品を用いて遊んでも、こどもの成長・発達を育むことには変わりありません。
このようなところから、一般的に呼ばれる『知育玩具』は、特定の分野の学習をするための機能がある玩具というのが特徴と言えます。おそらく、ヒーローのフィギュアのことは誰も知育玩具とは言わないでしょう。例えば当店で扱っている恐竜のフィギュアも知育玩具と言われることはありません。
でも、以下にあるような国旗を学べるような製品は知育玩具と言われる製品です。
『知育玩具』の特徴は、学びにつながるおもちゃというのは周知の通りです。
ただ、知育玩具とついていない製品は本当に学びにつながらないのでしょうか?というのは、店長自身の疑問でした。お店で扱うなら、良い製品・正しい製品を子供に渡したいと考えます。逆に、子供に渡したくないおもちゃというのはなんでしょうか?というところから、知育玩具を正しく定義することが大事だということも感じました。ここに特徴などを書いているのは、店長自身にとっても知育玩具を正しく知るためという理由があります。📗
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『知育玩具』の効果は?
『知育玩具』というと、気になるのはその効果と思います。
例えば「パズル(人気・おすすめ『パズル』おもちゃ選びの専門家が徹底解説!)」は、『好奇心・探求心・探究心』を伸ばすのに効果がある!と言われます。
これは正解でもあり、間違いでもあります。
『好奇心・探求心・探究心』については「自ら学ぶ子へ!こどもの『好奇心・探求心・探究心』を育むおもちゃ・絵本・図鑑」でも書いていますが、こどもが生まれながらに持っているモノです。パズルをしたからといって急にあらわれたりすることではありません。
でも、パズルを使った遊びを通して、学ぶ姿勢を覚えたり、解決していく道筋を掴むきっかけにはなります。そういう点では、効果があるとも言えるのでしょう。
でも、元々持っている能力を飛躍的に向上させたり、パズルで遊んだことがきっかけで、急に「算数」が得意になる!みたいなことは残念ながらありません。
では、『知育玩具』は赤ちゃん・子供に効果がないのでしょうか?
これもまた、正解でもあり間違いでもあります。
『知育玩具』は、赤ちゃん・子供の遊びをサポートする道具です。
すなわち、道具は使う人によって使い方が変わりますので、それによる能力の発揮のされ方・得られる経験が変わるということです。
そういう点でいうと『知育玩具』で得られる効果というよりも『知育玩具』を使って考えること・学ぶことに本質的な大切にすべきポイントがあると言えます。
そのためここでは、手に取る知育玩具によって「効果がある・ない」ではなく、知育玩具を使う個人の使い方がとても大切になると覚えておいてください。
ちなみに、そもそもおもちゃって必要?不要?と考えていた方は「赤ちゃんにおもちゃって必要ない?与えない?子育てを助けるおもちゃの必要性」をご覧ください。
『知育玩具』の効果について、どれほどのものかと店長は聞かれることがあります。
***を使うと、この動作に対して***だけの効果・影響が見込めます。といったのは残念ながら、お伝えできません。知育効果があります!と書いているページなども多く見かけますが、まだまだ成長・発達段階の赤ちゃん・子供に対しては、個々による成長速度の差異であることもあります。ただひとつ言えることとすれば『知育玩具』を通して、遊び方を考え、様々な経験をするための手段にはなるということです。経験値が乏しい赤ちゃん・子供の経験値を上げるという点では、様々な面で効果があります。✏️
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家にあるものは『知育玩具』になる?手作りは?
バナナは、知育玩具ではありません。食べると美味しい食材です。
でも当店では、バナナを使ってこどもと一緒に遊んで欲しいと考えています。束で使っても良いし、切り離しての1本でもよくて(今回は切り離して使ってます)、大切なのは本物のバナナであることです。本物を使った遊びは、五感で楽しむことができ、それはこどもたちにとって大切な体験になります。
おもちゃは、お店で買う製品化されたものばかりではありません。
赤ちゃん・こどもにとって、自然の中にあるもの・身の回りにあるものはなんでもおもちゃとして遊べます。でも、食材の場合は使いたい時にいつも採れるわけではありません。例えば林檎は、冬にはたくさん手に入るけれども、夏に手に入れようとすると大変です。そんな時に役立つのが、本物に近い形をした玩具になります。
本物のバナナは、食べてしまうと無くなってしまいますし、時間が経てば腐ってきたり・・・傷みます。そして、こどもが力を入れて握ると潰れます。こういった時におもちゃはとても役立ちます。
例えば、以下の製品はリンゴをモチーフにした木製のおもちゃです。また、外に一歩出れば『石』が落ちています。これだって、遊びの道具へと変わります。石を使った石遊びについては「石遊び!散歩で拾った石を使った遊びは1歳から楽しめます」で書いていますので、参考にご覧くださいませ。
バナナは食材ということもあって、おままごと遊びの中で大活躍します。
普段使っている果物や野菜のおもちゃの中へ一緒に本物の食材を混ぜて入れると、全然違った遊びが出来ます。
「ほんとうに切れるのかなぁ?」とか、こどもなりに色々と考えるんです。ぬいぐるみに食べさせたり、潰してよく分からない料理にしてみても良いです。そして最後には、食べてしまって良いです。本物を使ってのおままごと遊びは、こどもにとってはパパやママになったような、少し大人に背伸びした感じを覚えます。
危険なものでなければ、本物を使っておままごと遊びをさせ、その後のお片づけまですると、お手伝いも学べるのでパパ・ママにとっては助かりますね。これは『食育』とも言えます。食育については「親子で遊びながら食事・食べ物を学ぶ『食育』で当店人気のおもちゃ・絵本・図鑑」で丁寧に触れていますのでそちらをご覧ください。
繰り返しますが、バナナは知育玩具でもなければ、玩具でもありません。
でも、こどもの成長にとってもっとも魅力的な自然の中にある本物の遊び道具です。なので、バナナに限らず目の前にある本物の食材は、こどもにとっては玩具になるので、どんどん使ってください。食材の切れ端、バナナの皮なんかもこどもには玩具になります。プレゼントにバナナの皮!というのはおすすめ出来ませんが、普段使いのおもちゃなら、野菜の切れ端など、家の中や外に転がっている何でもないようなものをこどもとの遊びに取り入れてみてください。
素敵なおもちゃになることでしょう。
これは、手作りで作る場合も一緒です。「安くて簡単、ご安心を。フェルトを使った手作り野菜とおもちゃ・人形でのごっこ遊び」では、フェルトを使った手作りの野菜を紹介していますが、知育玩具と呼ばれる製品を購入しなくても、こどものおままごと遊びはすることができます。
そして、手作りだからといって子供の成長・発達に知育的な効果がないということはありません。
ちなみに、『おままごと遊び』で育まれることについては「とっても楽しいおままごと遊びは、女の子・男の子も大好きなごっこ遊びの定番」でご紹介しています。また、そこで利用するおもちゃもたくさん紹介していますので、興味があればのぞいてみてください。(※ 手作りの参考にするのも良いでしょう)
『知育』につながる道具は『知育玩具』だけではありません。
身の回りにあるものも有効に活用することができます。家の中や外にあるものがそうです。当店では、様々なおもちゃを扱っていますが、自分で用意できるものは用意するで良いと考えています。当店のようなお店で買うのは、自分で作るのが大変なものにしてみてください。身近にあるものを組み合わせるだけで、さまざまな遊びに発展していきます。🤖
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『賢い子になる表記』の知育玩具に注意!
知育玩具を使ってこどもの成長を期待するたくさんの方がいます。
「英単語が言えた!色の区別がつく!計算ができた!」など、我が子の能力に驚きを感じたいパパ・ママはたくさんいます。
金額的に高い物もありますので、両親に限らず、おじいちゃん・おばあちゃんも孫のためと、期待を込めて与えるのも理解できます。『賢い子になる!』や『頭が良くなる!』のような表示がなされた知育玩具を与えておけば、その製品特長に応じたこどもの能力が開発(もしくは発達)することが出来ると思って買われる方もいますが、残念ながらそれは難しいです。
赤ちゃん・こどもを育む専門店として、おもちゃ・絵本・図鑑を扱っている店長としてお伝えしますが、『知育玩具』に過度な期待は危険です。
『知育玩具』は万能ではありません。
使っているだけで能力が伸びるならば、持っている全てのこどもが高い能力になります。でも残念ながらそうはなりません。必ず個性が出ます。勉強が出来ない子、出来る子。でも、勉強ができることも全てではありません。
例えば、勉強を例に出しますと、順を追って学んでいく数字や文字のドリルは、1つ1つをクリアーし、ステップを踏んでいくことで、技能として学習したことが身についていきますが、知育玩具の場合、文字が書かれているおもちゃで遊ぶことで、文字の使い方を技能として覚えられるかというと違います。
少し成長してから、ドリルなどを用いた反復練習をして覚えた方が早く正確に覚えていくことができます。
では、知育玩具に能力向上は期待できないということでしょうか?
そうではありません。主な知育玩具は、学習補助や、学びのキッカケになるようなものになっています。
そのため、知育玩具と呼ばれるおもちゃは、遊び方・使い方でとても変わります。
これについては「家庭で『幼児教育』5育を意識しておもちゃ・絵本・図鑑で遊び学ぶ」でさらに詳しく解説していますので、あわせてご覧くださいませ。
『知育玩具 = 頭が良くなる』とすごい期待感で購入する方はいますし、店長へも質問が寄せられます。
しかしながら、知育玩具は遊ぶために作られた道具なので、道具は使ってこそです。色々な使い方をする中で、工夫し考える力を育みますが、それがイコール頭が良くなるとにはなりません。ちなみに成績を上げるためには、成績が向上するカリキュラムがとても大切になります。なので、カリキュラムの中に知育玩具を取り入れることで、成績が向上するお手伝いをするという意味では間違いがありません。つまり、学ぶ時の方法論の一つとして、おもちゃを使うとわかりやすく理解できるということです。📖
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『知育玩具』選びで大切なこと
『知育玩具』の中には、文字を組み合わせて遊べる物があります。
こどもに買った知育玩具だけを「ポン!」と与えても、積んだり・並べたりとさほど文字が描かれていない物と違った遊び方をしません。でも、パパやママが一緒になって描かれているものを並べて見せ、それに意味を持たせてあげます。例えば「あ」と「か」を並べて、「あか = 赤色」だよ、といった感じ。そしてこれが「赤だよ」と赤い色を示してあげます。
こどもはそれを見て「あ」と書かれた物と「か」と書かれたものを並べます。
なるほどこれが、「あか = 赤」なのかと、覚えるのですが、この一連のコミュニケーションが、知育玩具を使う上ではとっても大切です。こどもは、パパやママが示したものと同じものを作れた!という達成感があり、パパ・ママにとっては、こどもが意味を成すものを作り上げた!という、親子での共通の達成感がこどもの好奇心を刺激します。
これについては、「覚えない!練習しない!遊びながら『ひらがな・カタカナ・漢字』日本語を学ぶおもちゃ・絵本・図鑑」でさらに詳しくご紹介しています。
親はもう少し難しいものにしてみようかな?と考えたり、こどもはコレとコレを組み合わせたら、パパ・ママはどんなことになるんだろうか?と、面白くなってきて、いろいろ試し始めます。変なのを組み合わせては、笑い。なんだかわからないすごい言葉を使っては、驚き。このようなコミュニケーションができるのは、知育玩具製品のいいところです。
なので、知育玩具を選ぶ場合、赤ちゃん・こどもとのコミュニケーションを第一に考えて選んでください。ここで簡単に紹介したのは『言葉遊び・文字遊び』という遊びです。これについては、「『言葉遊び・文字遊び』コミュニケーション能力を遊びから育むおもちゃ・絵本・図鑑」で詳しく紹介しています。
上でも述べている通り、身近にあるものを利用し手作りなどの工夫次第でおもちゃは親子で創り出すことも出来ます。
おもちゃは、赤ちゃん・こどもの遊びを広げる道具です。一緒になって遊び、笑い、そして学ぶ。知育という視点に偏らず、こどもと一緒に楽しめるもの、そして、こどもが主役で選ぶことが何よりも大切です。このように、知育玩具で大切にするのは、知育玩具製品の特徴・機能ではなく知育玩具を使った『遊び』だということに気がつくことでしょう。でも、遊びの中でおもちゃ・知育玩具が必要と感じる時があるはずです。
そこで、当店視点での知育玩具の解説を「人気・おすすめ『知育玩具』おもちゃ選びの専門家が徹底解説!」でしています。遊びながら学ぶ、遊びの中で活躍する知育玩具の選び方です。
こどもが小さい頃は、お母さん・お父さんをはじめまわりの大人の人による愛情がとても大切です。
そしてこれは、知育玩具を買って解決出来ることではありません。どんなに優れた製品を与えてもらえたとしても、たとえ玩具が買えなくて、家の中にあるもので遊ばなくてはいけなかったとしても、まわりにあるものでも構わないので、一緒に遊ぶことの方が、知育玩具を買い与えることよりも大切です。
こどもが主役で一緒に遊ぶために必要なおもちゃがあれば大丈夫です。
遊びが先で、必要な道具はその後です。
何をして遊ぼうか?それなら、これが必要だね。
と、そうやっておもちゃを選んでみてください。赤ちゃん・こどもとの遊び方に悩んだら「もぅ悩まない!遊び方がわからなくても大丈夫、こどもと向き合った遊び方」をご覧ください。
ちなみに、室内での遊びについては「赤ちゃん・子供と『室内遊び』のアイデアからおもちゃ・絵本の活用方法まで」をご覧ください。
また、「家の外」で遊ぶ場合は、
外に出れば、こどもにとっては目の前にある全てが遊びのツールになります。遊ぶ場所も、身近な場所であれ「庭・公園・ベランダ」があります。外遊びについては「こどもと楽しい外遊び!赤ちゃんとおもちゃを持っての公園デビュー!注意点やおすすめの持ち物」で注意するポイントなども含めてご紹介しています。
そして、郊外での遊びについては「こどもが自然の中で遊ぶことで育まれる力、おもちゃ・絵本・図鑑でたくさん遊び学ぶ!」で書いています。
遊びを通して必要だと感じたおもちゃを用意すれば、それが『知育玩具』に変わります。そのため、当店では『知育玩具』という表記をあまり使っていません。『知育玩具』という言葉に踊らされずに、遊んで楽しいおもちゃを見つけてみてください。そこから学びは生まれます。
当店では、おもちゃ・絵本・図鑑の選び方や比較もしていますので、そちらも合わせてご覧くださいませ。なお、当店では一人一人にあった『遊び道具・遊び方』をお届けする定期便を提供しています。何を購入したら良いか?と悩んで結論の出なかった方は「絵本選書とおもちゃ・知育玩具の定期便・定期購読『いろや商店くらぶ』」のご利用も検討くださいませ。目標を決めて取り組むなど、通信教育のようなイメージで楽しんでいただくことも可能です。
この下には、店長による「まとめ(あとがき)」を簡単に書いてます。
ここまで読むと『知育玩具』のことが理解できると思います。何が自分にとって必要で不要かもきっとつかめると思います。
もし、何か聞きたいことがあったら、当店の『いろや商店くらぶ』も検討してみてください。お子様の成長・発達に沿った遊びをサポートする身近な存在として、いつでもドシドシ!ご相談をお受けしております。赤ちゃん・子供と楽しく過ごすおもちゃに出会えますように。👏
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あとがき
おもちゃ選びは、こどもへの期待をそのまま反映させることが多いです。
そしてその期待感から、製品のうたい文句に踊らされついつい買ってしまう。という人も多いです。
こどもは長い期間、遊んで過ごします。遊びから生き方や暮らし方を学び、好きなことを見つけ、いつしか成人した時はこどもの頃を思い出しながら何かしらの仕事に就きます。
大人に向かっていく大切な時期に触れるものは、全てがこどもの成長に結びついたものであるべきというのは今の玩具づくりでは当たり前となっています。そして、おもちゃと呼ばれる製品ではなくても、バナナのように家によくある食材や、外に転がっている自然のものも、こどもにとっては遊び道具に変わります。
また、いくら優れた知育玩具でも、こどもにそれを与えて1人で遊ばせているのは寂しいですし、宝の持ち腐れです。パパ・ママも一緒になって遊ぶことで、全然変わった遊びに変わりますし、そうやって遊ぶことが知育玩具の輝く使い方です。
知育玩具という言葉に惑わされず、どんな遊びをするか?それにあわせたおもちゃを親子で作ったり、気になる製品があれば買ったりすれば、高いおもちゃのお買い物に失敗することも少なくなることでしょう。