読み物
最終更新日:2022年6月4日
絵・写真・文:いろや商店の編集室 × 子育て中のママ
れんさいプロジェクト:赤ちゃん・こどもと遊び学ぶ
夏も冬も楽しい!『氷遊び』感覚・感触を育み、状態の変化を学ぶ
夏も冬も楽しい!『氷遊び』
身近な素材から状態の変化を学び、感覚・感触を育む
パパ・ママにしてみたら、『氷』が遊びの道具になるとは考えないかもしれません。
何かを作るのが苦手なパパ・ママでも『氷』くらいは用意できますよね?水の入れた器を冷凍庫に入れておけばできますから。そのようなわけで今回は、自宅で用意できる身近な素材『氷』を使って遊ぶことにしました。『氷遊び』では、感覚・感触を楽しみ、時間と共に変化する物の形の変化を遊びの中から知る・学ぶことができます。元々は水ですので、長時間触り続けて冷えすぎることに注意さえすれば、0歳の赤ちゃんから楽しめる遊びです。育まれることにも触れながら『氷遊び』について丁寧に書いていきます。
ぜひ、遊んでみてください。
いろや商店の店長のおおま(@iroyaonline)です。
ご覧いただきましてありがとうございます。
育児・子育て苦手な店長が、こどもが主役で書いてますのでゆっくりご覧くださいませ〜。
氷遊びで用意するもの
- 氷のみ
- 敷くもの、入れて遊ぶもの
とにかくシンプルに、簡単に遊ぶということで今回用意したのは『氷』のみです。
といっても、用意する氷の大きさには注意してください(0歳の赤ちゃんと遊ぶときは飲み込まないように大きめにして必ず目をははなさないようにしてください)。氷は溶けたときのことも考えて、できれば少し大きめで、全部が同じ大きさよりも大小違ったサイズの氷が入った方が良いです。何か形を作れるような容器があれば、子供の好きな形の氷を用意しても喜びます。
大切なのは、シンプルに『氷』本来の特徴を知り学びながら遊ぶことなので、たくさんの氷を用意するということにだけ気をつけてみてください。
氷を作るときに色をつけるとさらに遊びの幅は広がります。
ただ、溶けてしまうと色がつきますので、くれぐれも遊ぶ場所や身に付けるものなどには注意してください。
いくら大丈夫と言っても、子供は自分の気持ちに素直です。面白そうだなと思えば口に入れてしまいますので、着色料は口に入れても安全なものに必ずしてください。
ひとつ前もってお伝えしておくと、色のついた氷を投げ始めると、家の中は大惨事になります!(苦笑)
「水遊び」ならぬ「氷遊び」です。
面白いところは時間が経つと状態が変わることを実体験できることです。あれ?なんだかさっきと違う!時間が経つと無くなった!このシンプルな水の状態変化は子供にとって不思議な世界です。学問として学ばなくとも実体験で学べることですし、簡単にできる遊びなので是非一度は取り組んでみてください。
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シンプルな氷遊び
今回は2歳の女の子が遊びました。
ここまで氷に触ったことがなかったので、最初は冷たさに少しびっくりしていましたが、徐々に慣れてくると氷を積み木のように、重ねて遊んでいました。でも、形の定まっている積み木と違って、重ねてもすぐに転げ落ちてしまい、なかなか思うようには出来ず、、そして手も冷たい・・・。(笑)
氷の冷たさを感じ、いつも遊んでいる積み木との違いを学び、そしてしばらくすると氷は溶けはじめます。とりあえず、舐めてみたり。なんとか積み重ねられたと思ったら、今度はくっついて離れなくなってしまったり。何がどうなっているのか???といった感じでした。見ている方も面白かったです。
そして他の日には、水を少し入れたプールに氷を入れて、ひたすらグルグルかき混ぜ遊びをしました。
カップを持ってきて氷すくいも、なかなか氷が掴めなかったりですが、それが子供にとっては面白いみたいです。
どんどん形がなくなり、水になっていくのも不思議ですし、氷のぶつかる音や、濡れて滑りやすくなった氷など、大人にとっては当たり前の個体から液体への状態変化ですが、子供にとっては不思議そのものです。
さっきまで手に持っていた氷がどこかに消えて水に変わってしまう。
学校の授業で、状態変化(個体・液体・気体)を黒板の上で学ぶより、自分で手で触って経験する・体験するのは何より身になります。まさに、今回の『氷遊び』は、遊びながら学ぶです。
「水の塊」の「氷」をいろいろな角度で楽しんでみました。
氷をとりあえず用意するだけで、これだけの遊び方ができるとは当初は思ってもいなかったので、想像以上に楽しかったです。雪国で育った店長は、自然の中で小さい頃から「氷遊び」をしていたんだろうなーと、氷柱(つらら)を食べたり、氷柱(つらら)でチャンバラをしたり、何気にこういう遊びが色々なことを教えてくれる気がします。ちなみに氷遊びで一番喜ぶのは食べて楽しいかき氷です。(苦笑)🍧
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氷遊びで育まれること
ここでは、氷を使ったシンプルな遊びで楽しみましたが、色々な氷遊びがあります。
上でも少し触れた通りで色をつけてみたり、形をつくってみたりと、変幻自在で遊べるのは水から生み出される『氷遊び』の醍醐味とも言えます。
そして氷の冷たさを感じたり、味を確かめてみたり、形を観察したり、だんだん氷がなくなってしまう不思議さも、乳幼児期の子にとっては大発見の遊びです。感覚・感触の違いを感じられる遊びは『感覚遊び・感触遊び』とも言います。感覚遊び・感触遊びについては「こどもの『感触遊び・感覚遊び』はインクルーシブに楽しめる五感を使った遊び」でさらに詳しく書いていますので、そちらもご覧ください。
何よりも『氷』に限らず『水』は、私たちの身近な自然素材です。
「水遊び」これについては、「水が嫌い・苦手・怖がる!おもちゃ・絵本を使った遊びで楽しく克服」でも触れています。そして、水遊びでのグッズについては「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『お風呂・水遊び』おもちゃを徹底比較」でも比較・解説していますので参考にご覧くださいませ。
氷遊びで育まれることは、五感を使っての感触・感覚の変化を楽しむことはもちろんのこと、氷が水へと変わっていく状態の変化を知ることから、かたちあるものの変化を学べることです。これは、「【見る力】目と手の協応・追視を育む遊びとおもちゃが大切な理由」でも触れていますが、視覚で捉えたものがどういうものであるかということを理解することにもつながります。また、口に入れてみることで微かな味の変化も感じられます。このように、状態が変化していくなかで触感の変化を強く感じる遊びですので、五感を育む遊びといって良いでしょう。
そして、氷は上でも触れた通りで水を固体化したものです。
外に出れば雨が降る、これも氷に変わるの?雲は氷?など、身の回りの自然現象や環境に興味を持つきっかけにもなります。これは「環境教育(子供の『環境教育』自然・生き物を大切にする心を育むおもちゃ・絵本・図鑑)」につながっていきます。『氷遊び』は何気ない身近にあるものを使った遊びですが、だからこそ、水の大切さに気づくきっかけにもなります。「川・水の生き物を知り『川』で遊び『水』の大切さを学ぶおもちゃ・絵本・図鑑」では、水の生き物についても触れています。
「氷遊び」を通して「水」の大切さやありがたさに気づくことができます。
また、シンプルに触っても・口に入れても良いですし、足の裏・手・口の中それぞれで得られる感覚も違います。色々な視点で目一杯楽しめる遊びです。😊
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氷を使って工夫して遊ぶ
ここでは、シンプルに『氷』を使って遊んでいます。ちなみに、似たような形の素材で『石』があります。
石遊びについては「石遊び!散歩で拾った石を使った遊びは1歳から楽しめます」で書きました。
ここでは載せていませんが、同じくらいの大きさの石と一緒に遊ぶことで、それぞれの素材の違いを知ることもできます。はじめは同じくらいの大きさでどちらも個体ですが、時間が経つにしたがって氷は水へと変わります。でも石はそのまま。
このように『氷』は、遊びや学びの道具として活躍します。
石なら、お気に入りの形を見つけていつまでも大事に取っておくことはできますが、氷はどんなにお気に入りな形・色のものがあっても常に凍らせておくことができないと、溶けて形が変わってしまうことから学びます。
お気に入りの氷を見つけたら、大切にとっておかせて、親子で一緒に氷が溶けるところまで体験することもおすすめします。
そして店長は雪国の青森で育ちました。
冬になると、札幌でも有名ですが「雪まつり」があります。氷を削ってキャラクターなどの雪像がたくさん作られます。
大きな氷が用意できる場合は、それを削って形あるものを作る遊びもおすすめです。氷を素材として一つの作品作りをする遊びは『造形遊び』になります。造形遊びについては「親子でつくる喜び!『造形遊び』は失敗も成功もない自由な発想・表現を楽しむ遊び」で書いています。
冷凍庫の大きさに限りはありますが、大きな氷は、それだけで子供のワクワクを大きくしてくれます。
『氷の大きさ、状態の変化、石と違った加工して形を変えることのできる素材の特徴』を理解して、ここに載せた以外の遊び方も、是非親子で一緒に考えて生み出してもらえればと思います。
最後に、当店では一人一人にあった『遊び道具・遊び方』をお届けする定期便を提供しています。どうやって遊んだら良いか?何を購入したら良いか?と悩んで結論の出なかった方は「絵本選書とおもちゃ・知育玩具の定期便・定期購読『いろや商店くらぶ』」のご利用も検討くださいませ。目標を決めて取り組むなど、通信教育のようなイメージで楽しんでいただくことも可能です。
この下には、店長による「まとめ(あとがき)」を簡単に書いてます。
「氷遊び」は夏に遊ぶことが多いですが、室内であれば季節に関係なく楽しめる学べる遊びです。もし、何か聞きたいことがあったら、当店の『いろや商店くらぶ』も検討してみてください。お子様の成長・発達に沿った遊びをサポートする身近な存在として、いつでもドシドシ!ご相談をお受けしております。子供が主役でニコニコな楽しい時間を過ごせますように。👏
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あとがき
こどもと遊ぶ道具は、家にあるものでも簡単につくることができます。
『氷』はとても身近なもので、生活の中にいつもある存在です。このような身近にあるものを使って遊び体験していくことから身近にあるものの存在を学んでいきます。
ここで紹介した遊び方はとてもシンプルなものです。どんな遊び方にも広げ膨らませていくことができますので、参考にしながら少し変化させて遊んでみてください。
また、0歳から何歳になっても楽しめるのも『氷遊び』です。
みなさんもシンプルに遊びの道具として、『氷』を上手につかって沢山遊び、色々な発見を親子でしてみてください!