読み物
最終更新日:2022年6月8日
絵・写真・文:いろや商店の編集室
れんさいプロジェクト:赤ちゃん・こどもを育む環境づくり
いつから?幼児期からの『マネー教育・金融教育』でおもちゃ・ 絵本を活用する
お金が増える・減る・貯まる?おもちゃ・絵本を使った、
幼児期からのマネー教育・金融教育に取り組む
遊びながら学ぶ!という中で「お金についてどのように向き合ったら良いか」と相談されることが多くなりました。
というのも、2022年の4月から高校の家庭科の中で「金融教育」が必須となることも理由の一つにあげられますし、決済方法も広がり一人一人の人生の選択肢も広がっている中で、将来的に金融面でのリスクも増していることから、子供の将来を案じて、少しでも早くからお金の大切さや、お金に対しての知識を子供に学んでほしいと考えている、パパ・ママが増えてきたように感じます。
また、『マネー教育・金融教育』を受けて来なかったパパ・ママにとっては、自分の考えに自信がない・・・ということも理由としてあります。そのため、いつから・どこから・どのように?自宅でのマネー教育に手をつけていったら良いのか、不安に感じる方も多いようです。でも、子供の成長・発達に沿ってマネー教育・金融教育を幼児期から学んでいくことは可能なのでしょうか?
そこで今回は、『マネー教育・金融教育』について「お金の使い方にはじまり、増やし方・減らし方・貯め方」と簡単に子供と一緒に遊びながらできることを書いていきます。遊びながら、お金と仲良くなることができれば、大切なお金を賢く使うことにつながっていきます。暮らしに身近なお金について、幼児期だからこその学び方として、遊び方やおもちゃ・絵本など取り上げながら丁寧に書いていきます。
いろや商店の店長のおおま(@iroyaonline)です。
ご覧いただきましてありがとうございます。
育児・子育て苦手な店長が、こどもが主役で書いてますのでゆっくりご覧くださいませ〜。
『マネー教育・金融教育』はいつからが良い?
子供の成長・発達の流れで行くと、つもり遊び・見立て遊びの中でパパ・ママの真似をする様子が見られるようになりますが、そこで「お金」のようなものを渡すなどで「お金」というものが、遊びの中に登場することがあります(本物のお金を渡すと口に含んでしまい危ないですので、口に入らないサイズの大きなお金を模した物にしてください)。ただこの頃は、「お金」というものがどのようなものかを理解する(理解させる)ことは難しく、パパ・ママの真似をするときの道具という認識程度しかありません。そのため、1歳頃から『マネー教育・金融教育』をはじめるというのは無理があります。1歳頃の子供の成長・発達に沿った遊びについては「【1歳】成長・発達に沿ったおもちゃ・絵本・図鑑と遊び」もあわせてご覧ください。
ただ、言葉を理解できるようになり、イメージする力がついてくる2歳・3歳頃になると、ごっこ遊びの中で「お金」というものを少し理解して、遊びの中に取り入れることができるようになってきます。そのため、一般的に幼児期での『マネー教育・金融教育』は、2・3歳頃からはじめると言われることが多いです(欧米でも同様です)。ですが、これも個人差がありますので多くの子供にとっては、幼稚園・保育園の遊びの中で本格的に取り組まれることが多く、そういう点でいうと、4・5歳頃からはじめられることが多くなります。なお、ごっこ遊びについては「こどもの成長を感じる『ごっこ遊び』と『つもり遊び・見立て遊び』の違い。」でさらに詳しく書いていますので、つもり遊び・見立て遊び・ごっこ遊びの遊びの変化についてはそちらを参考にご覧ください。
まず最初に覚えることは、「お金」を出して「物」を受け取る。ということを通して、お金の使い方と、お金でできることが理解できるようになります。これが、幼児期の『マネー教育・金融教育』でのはじまりとなることが多いです。
なお、2・3歳頃の子供との遊びについては「【2歳】成長・発達に沿ったおもちゃ・絵本・図鑑と遊び」「【3歳】成長・発達に沿ったおもちゃ・絵本・図鑑と遊び」で書いていますので、興味のある方はあわせてご覧くださいませ。子供の成長・発達に沿った遊びを知ることで、幼児期の『マネー教育・金融教育』への取り組み方も変わってくるはずです。
ここでは、『マネー教育・金融教育』はいつから取り組むと良いのか?について書きました。
全てのことを幼児期に学ぶのは難しいですので、このページを見てできるところから取り組んでみてくださいませ。
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幼児期からの『マネー教育・金融教育』に必要な知識は?
『マネー教育・金融教育』で大切なことはたくさんありますが、まずは『マネー教育・金融教育』をする「ねらい」を理解することが大切です。まず、「金融教育のねらい」は以下となっています。
金融教育は、お金や金融の様々な働きを理解し、それを通じて自分の暮らしや社会について深く考え、自分の生き方や価値観を磨きながら、より豊かな生活やよりよい社会づくりに向けて、主体的に行動できる態度を養う教育である。
– 金融教育のねらい(金融広報中央委員会)
ここでは、幼児期の『マネー教育・金融教育』という点にしぼって書いていきますが、上でも触れた通りで子供との『マネー教育・金融教育』のはじまりは、ごっこ遊びを通してとなることが多いです。ごっこ遊びは、子供達の世界の中で社会を模して遊び楽しみます。子供達が作った社会の中で、遊びを通して暮らしを理解することにつながる遊びです。
この時に使われる道具は、ふだんの生活に似たものから、憧れとしているものなど様々ですが、この中には「お金」も含まれます。そのため、幼児期での『マネー教育・金融教育』では、お金と暮らしの結びつきや、お金というものを使ってできることを理解することが目的となることが多いです。
ちなみに、幼児期に学んだ方が良いと言われる物事は多いですので、様々な場面で教育の低年齢化が進行して幼児教室に通うことは増えていますが、幼児期の学びは自宅でできることが多いと当店では考えています。これについては「家庭で『幼児教育』5育を意識しておもちゃ・絵本・図鑑で遊び学ぶ」でも書いていますので、参考にしてみてください。
なお、『マネー教育・金融教育』で求められることは「お金」を理解するだけには限りません。
たとえば、計算する力として「数」についての理解も必要なので、『マネー教育・金融教育』は算数の中で扱うべきではないかと言われることもありますが、確かに「お金」では計算が必要不可欠ですが、「お金」を学ぶことは「暮らし・生活」を学ぶことですので、算数の力だけではありません。
経済という視点からは「社会」を理解することも必要ですし、世界の人々とやり取りするためには「言葉(英語など)」への理解も必要です。『マネー教育・金融教育』は、冒頭でも触れた通りで「家庭科」の中で学習することに今はなっていますが、これは、「暮らし」という側面から理解して欲しいという考え方が見てとれます。
その理由としては、この『マネー教育・金融教育』をするに至った経緯からも理解できます。『マネー教育・金融教育』をなぜ今するのかというと、今後子供達に以下のような問題が発生する可能性が高いからだと言われています。
- 現在の子供たちは、お金やものに囲まれた豊かな環境の中で育ち、カードやインターネット、携帯電話の普及などもあって、欲しいものが容易に手に入る生活を送っている。
- 親の働く姿を見る機会や自ら働く機会が減少し、働いて生計を立てる自覚や現実に即した職業観をもちにくくなっている
- 子供に関連した金融トラブルが増加している
- 自由度や選択肢が広がる一方で、生活(職業)、財産、人生経路等に関する不確実性が高まっているため、これまで以上に、個々人がリスクをしっかり認識し、判断に必要な情報を収集して、自己の責任で的確に意思決定していくことが求められる。
- 個人が自己の利益のみを追求するのではなく、ルール・法律を守る意識や倫理観の再構築、社会(国際社会を含む)への貢献、伝統や文化の再認識、地域コミュニティの再興、自然環境の保全など、いろいろなかたちでよりよい社会づくりにすすんで寄与することが求められている。
こういったところから、教育を通してお金持ちを多くすることではなく、お金と社会の結びつきや暮らしの変化によるお金の大切さなどへの理解を深め、一人一人のリスク回避能力を上げるというのが『マネー教育・金融教育』の大切な目的と捉えた方が良いでしょう。
以上から、『マネー教育・金融教育』の中で、お金持ちになるのような表現をするものがあれば、それは『マネー教育・金融教育』で掲げる「ねらい」から外れているものになるということです。自宅で取り組む幼児期の『マネー教育・金融教育』をする中で、何のためにするのか、何を大切に向き合うのかを守ることで、目的を持って取り組むことが可能となります。
そのためにも最低限、『マネー教育・金融教育』の「ねらい」は頭に入れておきたいです。
また、小学校・中学校・高校での『マネー教育・金融教育』については以下のように、教育指導のようなものがありますが、幼稚園・保育園など、幼児期向けの教育指導書のようなものがありません。今後近いうちに出てくると思いますが、ここでは「幼児期における金銭教育の試み(幼児期 (5・6歳)の金銭教育の目標と内容に関する試案)」の資料で挙げられていることを一つの指針として、取り組み方を書くことにしました。ただこれも5歳・6歳となっていますので、ここで書いた2・3歳頃には触れていません。ここでは、もう少し手前の2・3歳頃から始められることについても触れていきたいと思います。
なお、ここに表を掲載するのも大変なので、要点だけ簡単に載せておきます。
この中では、「お金の機能を知る」「買い物(お使いを含む)ができる」「資源を大切に使う」という大きな3つのくくりの中で、お金を通して経済の仕組みを理解することと、お金を使う優先順位を理解すること、モノの価値と資源を理解することを、幼児期で学ぶこととしています。
そして、以下の4つを幼児期は学ぶことを一つの目標とします。
- お金の機能を知る
- 買い物(お使いを含む)ができる
- 資源を大切に使う
- お金を通して社会や世界へ目を向ける
ここでも、これらを子供の遊びの中で実践していく一つの方法として書いていくことにします。そして、「赤ちゃん・こどもが『遊びながら学ぶ』最高の楽しい道具・教材がおもちゃ・絵本・図鑑」でも書いていますが、遊びながら学ぶ時は「おもちゃ・絵本・図鑑」が教材となってくれます。
ここでは、『マネー教育・金融教育』をする上での大切にしたいことについて書きました。
「お金」を通して、生きる力をつけていくことが、『マネー教育・金融教育』では大切になります。
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子供とお金の使い方(機能)を学ぶ遊び!で活躍するおもちゃ・絵本
ここでは、一番最初に取り組みやすい「お金の使い方」について書いていきますが、その前に「お金の種類」について少し書きます。お金といえば「硬貨と紙幣」がありますが、子供にとっては紙幣よりも硬貨の方が身近なお金として認識しています。それは、以下の「子どもの金銭感覚の発達」の中でも実験結果として出ています。そのため、ごっこ遊びなどをするときも、紙幣を使うことはあまりせず、硬貨ばかりで遊ぶことが中心となります。またその時も、大きな単位だと難しい場合もありますので「1〜10」といった、小さな数字単位にすると理解させやすいです。
幼稚園・保育園に通う5・6歳頃の子なら、硬貨と紙幣の違いを理解できるように、硬貨と紙幣それぞれを手作りで作ったり、おもちゃを用意するなどが良いですが、2・3歳頃は口に入れてしまうこともありますし、まだ硬貨・紙幣の使い分けを理解することは難しいですので、お金的なものを用意して、モノ・サービスと交換するということができれば十分といったところになります。
まず、「お金の使い方」と「お金の機能」について遊びの中で取り組む時ですが、2・3歳頃の子との遊びの時は、お金とモノ・サービスを交換するという遊びだけでも、お金の役割について触れることができるのでそれで十分なところですが、5・6歳頃になれば、「お金で買えるもの」と「お金では買えないもの」を理解することも大切になります。
なお、最初はサービスとお金を交換できるというのは、パパ・ママの肩もみなどで実際に取り組む家が多いですので、最初は目に見てわかりやすいモノと交換する方をおすすめします。
世の中には、お金を使っても手に入れられないものがあります。そして、その中には人間にとって大切なものがあることを知ることも大切です。お金は価値交換のできるものと理解しても、交換できないものがあるということへの理解は、まだできていないことが多いです。そのため、お金を使って遊ぶときは、お金で交換できるものと、交換できないものを理解する遊びも含めることが大切となります。
また、お金はモノ・サービスと交換する以外にも「労働」と交換することも可能です。
これは、お手伝いなどで実践する家庭も多いですが、子供自身は報酬が目当てで、本来の目的を理解していないことも多いです。お金が欲しい!お金がたくさんもらえる!というのには子供も敏感です。そして、たくさんお手伝い(労働を)すれば、たくさんのお金がもらえるというのは間違っていないですが、それによって時間が消費されることも合わせて理解することが大切ですし、自分の時間を使って労働し、お金を手にするということには限界があることも理解することが必要ですが、ただこれはもう少し先で学ぶことができますので、幼児期の子にとっては、お金の交換対象は、「モノ・サービス」だけに限らず「労働」もあるということが理解できれば良いです。
ここでは、お金の使い方(機能)を学ぶ遊びということで書きますが、その中で大切になるのは以下の3つです。
- 硬貨と紙幣があることを知る(お金の種類を知る)
- お金は何かと交換することができる(交換の手段を知る)
- お金と交換できないものがある
そして、子供とお金の使い方(機能)を学ぶ遊びの中で活躍するおもちゃと言えば、「お金」がありますが、これは最初は手作りでも良いです。ただ5・6歳と、年齢が上がってリアルな製品で取り組めるようになってきたら、「お金」もリアルに見える製品の方が良いです。そしてその時は「レジスター」も用意しておきたいおもちゃです。
これらは「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『レジ・工具・ごっこ遊び』おもちゃを徹底比較」で人気製品を比較・解説していますので、参考にご覧くださいませ。
そして具体的に、一つの遊び方を例にあげます。
まずは「お金」と書かれたモノと「品物」や「サービス」として販売されているものをシンプルに交換するところからスタートします。この時「お金」に金額を入れる必要はありません。「お金」は、「品物・サービス」と交換できるものということを理解することができれば良いからです。そして、それが少し理解できるようになったら、本物のお金の単位に近づけていきます。
この時ですが、交換できる対象もリアルな金額に近づける必要はありません。パパ・ママが簡単な値札を作り、手に持ったお金のおもちゃと交換できるようになっていれば良いです。またこの時、パパやママ本人も参加して、わたし(人間)は買えません!とすると、買えないものがあるということを理解させることができます。
これは一部例ですが、このように遊び方を少し工夫することで、遊びの中で理解していくことができます。
ここでは、子供とお金の使い方(機能)ことについて書きました。
シンプルに「お金」と描かれたモノと「品物・サービス」と描かれたものを交換するところからはじめてみてください。そして、双方少しずつ形を変えていきます。いきなりリアルに近づける必要はありません。最初はお金の使い方と機能を理解することが大切です。そして、それが分かってきたら少しずつリアルなお金のおもちゃなど用意してみてください。いきなりお金のおもちゃで遊ぶのが『マネー教育・金融教育』ではないですのでそこは注意してくださいませ!
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子供とお金が増える・減る・貯める遊び!で活躍するおもちゃ・絵本
上でも少し触れましたが、交換したいものが増えていくと、たくさんのお金が必要になることに気づきます。
「お金を増やすこと」そして、「お金が減ること」を理解することも大切になります。また、欲しいモノ・サービスを手にするために「お金を貯めること」も理解する必要があります。ただ、一つ気をつけておきたいのはモノ・サービスと交換した場合、お金は減ることになりますが、お金がモノ・受けたサービス効果に変わったということを理解することも大切になります。そして、その手にしたモノ・サービス効果を、またお金と交換するには、基本的には元のお金に戻らないことの方が多い、ということも知っておきたいところですが、それはもう少し先で学ぶことなので、幼児期の時は、お金が増える仕組みとあわせて、お金が減ることを理解できるで十分です。
ここでは、子供とお金が増える・減る・貯める遊びということで書きますが、その中で大切になるのは以下の4つです。
- お金は使わないで貯めておくことができる
- お金は有限であることを知る
- お金は無くなることがあることを知る
- ギャンブル!は危険であることを知る(児童期以降)
ごっこ遊びなどで取り上げられる『マネー教育・金融教育』では、お金とモノ・サービスとの交換や、お手伝いなどを通して増えることを学ぶことが多いですが、「無くなること」を体験できることはあまりありません。例えば一つ例でいうと「人生ゲーム」などのようなゲームで失うということもありますが、これができるようになるのは小学校以降の児童期に入ってからです。
ちなみに、人生ゲームも手作りができるので「簡単手作り!僕の人生ゲーム!『すごろく遊び』子供のはじめてのゲームづくり」で書いています。そこで、簡単に「お金を増やす遊び」と「お金が減る遊び」に切り分けてご紹介します。
お金が減るというのは、交換するというのに限らず(元本)が減るということも含まれます。
最近は、電子マネー・キャッシュレス決済など、手にお金を持たずに決済できる機会が増えたので、「お金が減った」ということを実感する機会が減ってきています。
お金が減る遊びについては、幼児期の遊びでどこまで取り入れるかというのはありますが、店長が小さい時はゲーム性のある遊びやおもちゃを利用して、敗けると手持ちのお金のおもちゃがなくなる遊びをよくしました。ギャンブル的な要素があるので、学校教育などで扱うことはあまりないはずなので、こういった遊びこそ自宅でできる遊びと感じています。ただ、幼児期の子供には楽しさしか伝わらないことが多いですので、ゲームを通してお金が増える・減るという遊びは、児童期以降の子供に対して教育の一環としてするようにしてください。
このように『マネー教育・金融教育』では、お金が増えることよりも、減ることを実感することも大切です。手元にあったお金が一気になくなってしまうという経験は、遊びの中だけで留めておきたいことです。そのため、増えるだけではなく、必ず減りなくなってしまう場合もあるということも遊びを通して加えることを大切にしてください。
● お金を増やす遊び
- 作ったものをお店で売る(売り手として増やす)
- 働いて賃金をもらう
- お金を貯める
● お金が減る遊び
- お店でお買い物をする
複数人でするお店屋さんごっこでは、自分で作ったものを売るという遊びをすることをおすすめします。また、そのときに自分の将来などや憧れがあればそれに関してのお店をすることをおすすめします。スポーツ選手なら、自分自身のサインカードを作るなどでもいいですね。
作ることの楽しさや、作ったものを通して社会とつながることを実感することができますし、働く楽しさを学ぶことにもつながります。また、作ったり・お店で対応した分の働いたお金を、売れたお金からもらうということを通して、働いてお金が増えることを実感することも大切です。これは「家族が使うお金は,家族が働いて得たお金であることを知る」ことにもつながります。また、お金の流れを理解することで、社会とのつながりを理解することもできます。
「お金」の増減をリアルに感じることで、使えるお金は有限であることや、有効に使うことを理解することが大切になります。そして、欲しいものがなければ「貯金すること」もできるということを理解することも大切です。手持ちのお金を全て使う必要がないということも、お店やさんごっこでは「使わないこと」も選択肢として用意するようにしておきましょう。
そして、そのお金は貯金箱などに貯めておき、次のお店やさんごっこの時に使えるようにすることをおすすめします。
そうすることで「欲しいものに向けてお金を貯める」ということを学ぶことにもつながります。
また、お店屋さんごっこをするときに販売するものは、クレヨンで描いたものや、粘土で作ったものなどの制作したものや、おままごと遊びで活躍する食材も、身近な暮らしにすぐ置き換えやすいですのでおすすめします。クレヨン・粘土については「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『クレヨン』を徹底比較」「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『粘土(ねんど)』を徹底比較」で様々な製品を取り上げています。
そして、食材のおもちゃについては「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『おままごとセット』おもちゃを徹底比較」で人気の製品を比較・解説していますので、あわせてご覧くださいませ。
創作したものを売り、お金を手に入れるのはプロの基本です。子供に値段などもつけさせれば大盛り上がりしますので、いろんな遊び方に工夫してみてくださいませ。
ここでは、お金が増える・減る・貯めることについて書きました。
おままごと遊びなどでは、その場で一度清算されてしまうことが多いです。でも現実は、前回の状態から続きますので使い続ければいつしか無くなります。お金を使って「モノ・サービス」を手にするだけではなく、使い続けると無くなってしまうことや、使わなければ貯めておけるということを理解することも大切です。例えば今日はスーパーにお買い物に行こう!といったように、色々なおもちゃを使って、品物やサービスを変え、数日かけて取り組むことで、お金が増える・減る・貯めることについて学んでいけます。
とにかく、たくさん失敗する(お金がなくなってしまう)こと!が大切です。遊びですから!
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幼児期からの『マネー教育・金融教育』で育まれる力
幼児期からの『マネー教育・金融教育』では、「健全な金銭観」「モノや資源を大切にする心」「パパ・ママの仕事への理解」が育まれます。これらを通して、将来を見通しながらより豊かな生き方を実現するために主体的に考え、工夫し、努力する力を身に付けます。これは、自立する力をつけることにもつながります。
まず、『マネー教育・金融教育』で育まれる力の一つ目「健全な金銭観」ですが、お金への理解を深めることで、使い方・増やし方・減らし方について、正しい知識を持って取り組むことができます。お金は暮らしに密接に関わります。お金の使い方の多様性は、暮らしや生き方の多様性につながりますが、健全な金銭感覚は、どのような生き方をするにおいても安定的な暮らしを営む力になりますし、お金を考えて使う力がつきます。これは「学校教育が崩壊・間違っていたら?こどもに必要な自分で『生きる力』を育むには」でも書いていますが、生きる力をつけることにつながります。
先行きの見えないこれからの時代、安定した暮らしを営むことも難しくなる可能性があります。ただそんな時でも「健全な金銭観」があれば、お金を大切に使い、貯め、工夫して過ごしていくことができます。こういったことを通して、不測の自体が起こった場合などでも金銭的な困窮を回避する力を身につけることに繋がっていきます。
そして、『マネー教育・金融教育』で育まれる力の二つ目「モノや資源を大切にする心」ですが、モノを大切にする・資源を大切にするというのは、環境問題などと繋げられることが多く、どちらかというとお金と結びつかないように捉えられがちですが、モノや資源は有限であり手に取るにはお金が使われること。資源が少なくなれば値段は高くなり、最終的には手に入らなくなってしまうことなどを理解することにつながります。そういったところから、粗末に扱うことは「お金の無駄遣いにつながる」という意識を持つことになります。
自分自身にとって価値の低いものでも、他人にとっては価値の高いものであることもあります。モノや資源を大切にすることは、他人を尊重し、共生・共存していくことを学べます。これは、「子供の『環境教育』自然・生き物を大切にする心を育むおもちゃ・絵本・図鑑」でも書いている人と自然との共存・共生にもつながると感じます。
『マネー教育・金融教育』で育まれる力の三つ目「パパ・ママの仕事への理解」ですが、お年玉のように、何もしなくてもお金をもらえたり、お小遣いのように定期的にお金をもらえるなど、労働をしなくても、お金をもらうことができるというのは小さい頃に感じることです。
おじいちゃん・おばあちゃんと、少子化と言われることで、一人の子供にたくさんの大人がお金を出してくれる時代なので、お金の大切さを感じることが希薄になりやすい時代です。それは、親が仕事をしている大変さを理解したり、それで得たお金を大切にするという考えも希薄になります。幼児期からの『マネー教育・金融教育』では、普段の生活が安全に営まれているのはパパ・ママのお仕事の頑張りがあって、そのお金で様々なものを手にすることができているからということを親子で共有することでもあります。
パパ・ママが仕事で頑張っていることを、『マネー教育・金融教育』から実感することができますので、家族でお金の使い方を考えるきっかけにもなります。
このように、自宅で行う幼児期からの『マネー教育・金融教育』では、家族で賢いお金の使い方を学ぶことにつながります。子供の社会の中での護身術のようなものとして、『マネー教育・金融教育』に取り組んでみてください。そして、世界中には多くの課題がまだたくさんあります。子供たちが学び・遊び、その先に多くの課題を解決する力をつけること。
日々の生活の中からできることです。当店では、子供が育まれる環境づくりを応援するお店です。
最後に、当店では一人一人にあった『遊び道具・遊び方』をお届けする定期便を提供しています。何を購入したら良いか?と悩んで結論の出なかった方は「絵本選書とおもちゃ・知育玩具の定期便・定期購読『いろや商店くらぶ』」のご利用も検討くださいませ。目標を決めて取り組むなど、通信教育のようなイメージで楽しんでいただくことも可能です。
この下には、店長による「まとめ(あとがき)」を簡単に書いてます。
ここでは自宅で遊びながら取り組む『マネー教育・金融教育』について、おもちゃ・絵本・図鑑を扱っているお店として丁寧に書いています。
もし、何か聞きたいことがあったら、当店の『いろや商店くらぶ』も検討してみてください。お子様の成長・発達に沿った遊びをサポートする身近な存在として、いつでもドシドシ!ご相談をお受けしております。📩
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あとがき
今回は、幼児期からの『マネー教育・金融教育』ということで、おもちゃ・絵本などを取り上げながら書いてみました。ただ、手作りで楽しめることが多いので、手作りで作るものと購入するものをうまく組み合わせながら遊んでみてください。
『マネー教育・金融教育』を通して、パパ・ママの仕事への理解を深め、お金の大切さに気づき、ゲームでの課金をはじめとして、子供の金銭トラブルを未然に防いでくことが求められます。また、子供との遊びの中でパパ・ママにとってもお金について改めて考え直すきっかけにもなるでしょう。
そして、大切になるのは「健全な金銭観」を育むということです。子供自身が将来を見据えて、自分を豊かにするためにお金を大切に使い、社会の中で活躍できるようにサポートするのが親のできることです。お金をたくさん稼ぐかは本人次第ですが、その土台を築き、何かあったときにも自分で乗り越える力をつけることができれば、きっと自分のしたいことに全力で取り組めるはずです。
子供との遊びを通して、子供の将来を応援していくというのが幼児期からの『マネー教育・金融教育』にはあります。