読み物
最終更新日:2022年10月30日
絵・写真・文:いろや商店の編集室
れんさいプロジェクト:赤ちゃん・こどもと遊び学ぶ
『集団遊び』で育まれる力・おもちゃの役割は?たくさんのお友達と考えて遊ぶ
みんなで楽しむ『集団遊び』
発展する遊び、一人からみんなで!大きな遊びに変化する
こどもの成長・発達に合わせて、遊びも発展していきます。
パーテンの発達段階の分類(遊び方の観点から)の中にある「一人遊び・傍観遊び・平行遊び・連合遊び・協同遊び」にも触れながら、こどもの遊びが一人から複数人に増えること。ここでは集団での遊びということで『集団遊び』について触れます。
集団遊びというと、保育の現場のことと考えそうですが、パパ・ママにとっても身近なことです、例えば公園での遊びや自宅でのお友達が集まっての遊び。これも立派な集団遊びです。お友達がたくさん集まれば、そこには集団が出来上がります。
赤ちゃん・こどもの遊ぶ環境づくりは、保育の場だけではなく、家でする大切な育児・子育ての一つだと当店では考えています。そして、遊びの発展に応じておもちゃ・絵本・図鑑の遊び方・役割も変わっていきます。ここでは、遊びの発展と、その中で活躍する遊びの道具に求められること。これらについても丁寧に書いていくことにしました。
人と人の関わり合いや、つながり、お友達との遊びから学べることもたくさんあります。
いろや商店の店長のおおま(@iroyaonline)です。
ご覧いただきましてありがとうございます。
育児・子育て苦手な店長が、こどもが主役で書いてますのでゆっくりご覧くださいませ〜。
集団遊びとは?
集団遊びとは、その名の通りで、一人ではなく複数人で遊ぶ様子をあらわします。
ですが、複数人といっても遊んでいる状況によっては、同じ場所に遊んでいる人がたくさんいるだけの場合もあります。
たとえば、A君は砂遊び、B君はかけっこ、C君は水遊び。確かに3人揃って同じ場所(近く)で遊んでいたとしても、これは集団遊びとは感じないはずです。
たくさんの子がいるからといって、集団で遊ぶことになるとは限りません。
これは、この先の「傍観遊び・平行遊び・連合遊び・協同遊び」それぞれを説明する部分で解説いたします。
集団で一つの目的に向かってみんなが遊ぶことができるようになるのは、幼児期も後半です。
ちなみに、幼児期については「工夫して遊び学ぶ力を育む!幼児期のおもちゃ選びに大切なこと教えます」や「幼児期に絵本・図鑑が大切な理由!年齢別でこどもの成長にあわせた選び方を教えます」でも触れています。
また、保育の現場と違い、幼稚園・保育園に入る頃までは、パパ・ママの日々の生活の中で、子供が生まれてからしばらくの間は、子供が集団の中での遊びに入る機会は多くありません。
集団の中に連れて行く・たくさんの子供達が参加するイベントに出る、解放されている遊び場などに連れて行くなど以外は、たくさんの子供たちが遊んでいる公園・遊び場施設などに連れていったとしても、そこでみんなで集まって遊ぶということにはならないことが多いはずです。
たとえば、ショッピングモールの中に設置されている有料の遊び場でもたくさんの子供たちが遊んでいる施設はありますが、これもみんなが集団となって遊んでいるように見えますが、よく見ると個々それぞれの子が独立して遊んでいることの方が多いです。
一般的に『集団遊び』と見てそれと感じられるのは、一つの遊びをみんなでしている時ではないでしょうか?
これはいわゆる「協同遊び」と言います。それぞれの子が相互関係で遊びの役割を補い合い、一つの遊びを完成させることです。「協同遊び(operative or Organized supplementary play)」は、字のごとく協力しあって遊ぶことを表します。この後に解説するパーテンの発達段階の分類(遊び方の観点から)で表現されるのはこちらです。
同じような言葉で「共同遊び」と言われることもあります。これは、複数の子が同じ場所で遊んでいる状態(広い意味での言葉)として使われることがあります。たとえば、以下の資料の中ではそうです。
それぞれのちょっとした違いを理解するだけで、子供の遊びの発展を理解することができます。なお、『きょうだい』での遊びについて知りたい方もいると思いますので、それについては「きょうだい・2人以上の子供と遊ぶ!おもちゃ・絵本・図鑑の揃え方・使い方」で書いていますので参考にご覧くださいませ。
ここでは、たくさんの子供たちが遊んでいる様子を一つ一つ切り分けて解説しています。子供たちがたくさんいて「集団」で遊んでいるように見えても、一緒に遊んでいるとは限りません。また一緒に遊ぶというのは子供の成長・発達の中でも心の成長などいろいろな要素が必要なことです。それらについても丁寧に書いていきます。📝
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遊びの成長!一人遊びから傍観遊び・平行遊び・連合遊び・協同遊びへ
遊びは変化していきます。
上でも触れた通りで、幼稚園・保育園や、身近な公園での遊びがきっかけで、同じ年齢くらいの子と関わることが次第に増えてきます。最初はまったく一緒に遊ばなかった子も、年齢が上がるにつれて他の子と道具の貸し借りをし、何度か過ごすうちに一緒に遊び出す。そんな光景が見られます。この遊びの変化は、子供の成長・発達の一部です。遊び方の変化を知ることで、子供の成長も実感できます。
そして、それと共に遊びの発展していく様子も見られます。
(1)一人遊び
1歳後半頃から2・3歳頃までは、黙々とひとりで遊んでいる様子が見られます。
公園に連れていっても、自分の持ってきたおもちゃを使って黙々と遊びます。他の子に話しかけたり近づいたりもしません。この際、他の子におもちゃを取られて何が起こったのかわからず泣き出すという場面も見られます。
注意したいのは、一人遊びはこの月齢に限って見られるのではなく、その後も見られますので、成長に応じて減っていくということでもありません。
最初の遊びは一人遊びから始まります。
目の前のことに集中して没頭し、一人遊びが見られるようになると、遊びの初期段階に入ったとも言われます。
(2)傍観遊び
一人で遊んでいるとき、他の子が楽しそうに別の遊びをしていると、参加したり一緒になって遊ぼうとはしませんが、面白そうだな・・・という感じで興味を持って見ているときがあります。このとき、ただ眺めているのではなく、遊んでいるイメージを自分に描いて自分で遊んでいるようなイメージで見ています。この状態を「傍観遊び」とも言います。これは、2歳・3歳頃に見られます。自分自身では直接遊んで居なくても、そこで一緒に遊んでいるようなイメージを持って楽しむ。
想像力豊かな遊びですね、実際に遊んで居なくても遊んでいる様子からその楽しさは理解できていますので、改めて自分自身に置き換えて遊ぶときは一度経験したことがあるように振舞います。
お友達がしたことを、自分がしたことのように話す場合もありますが、これは傍観遊びの一つですので、本人も嘘をついているわけではないのです。このようなことも「傍観遊び」では起こります。
(3)平行遊び
平行遊びは、並行遊びとも言われることがあります。
これは、同じ場所で同じような遊びをしていながら、相互の子が関わりあっていない様子を指します。
例えば上でも少し触れたので砂場での遊びを例に例えると、土を掘ってトンネルや山を作ったり、水を流して遊んでいる横で、見よう見まねで同じようなものを作り同じような遊びを一人でしている状態です。
お互い直接的に遊びには関与していませんので一緒に遊んでいるとは言えませんが、遊びに影響を与えているとは言えますね。
このような状態で遊んでいることを平行遊びと言います。
ここまでの、(1・2・3)の、一人遊び・傍観遊び・平行遊びまでは、1歳後半頃から3歳頃までをめどに見られます。
周囲との関わり合いを通して遊びの変化が見られますので、公園などたくさんの子たちがいるところへ行って結局一人で遊んでいるだけだったと・・・思う日もあると思いますが、その場に同じくらいの子がいて遊んでいるというだけでも、子供にとっては影響がありますし、遊びの変化が見られるきっかけにもなります。
公園などでの遊びを通して、少しずつ子供の中での遊びが発展していくときです。
外遊びについては「こどもと楽しい外遊び!赤ちゃんとおもちゃを持っての公園デビュー!注意点やおすすめの持ち物」でも書いていますので、そちらをご覧ください。
(4)連合遊び
並行遊びや傍観遊びの中で、パパ・ママが手を取って一緒に遊んでみたらどう?と、一緒に遊ぶことをサポートする中で一緒に遊ぶ様子が見られるようになっていきます。本来は一人で完結していた遊びなので、いきなりお友達と、じゃぁ〜遊びましょう!とはならないですよね。なので、他者と遊ぶときのはじまりの多くは、身近な大人や上の子に連れられてといったことで起こります。でも、一緒に協力して遊ぶというよりも遊びの道具を交換しあったり、お互いが少しずつ意識しながら遊んでいる状態を指します。おもちゃはこういった時の人と人と繋がるハブとしても活躍します。おもちゃが繋いだ縁とも言えますね。
一緒に一つの目的を持ってはいないので、お互いがお互いで好きなように遊びます。
その目的を一つにしているのは、パパ・ママや上のお兄ちゃん・お姉ちゃんだったりします。
そういう点でいうと、パパ友・ママ友同士で過ごすことは、連合遊びに発展しやすい環境とも言えます。
(5)協同遊び
文字通り、一緒に協力して一つの遊びをする様子です。
それぞれが遊びの中で必要な役目を担いますので、また砂場遊びが例となりますが、A君は山を作りB君は川を掘り、C君が水を汲んできて、みんなでいったん手を離して山から川へ水を流す。これは『協同遊び』のわかりやすい例です。
こういった遊びの中で、仲良く同じように楽しく遊べる子とは、また遊びたいな!とそういう感じになっていきます。そうした中でよく一緒に遊ぶ公園のお友達ができたりすることもあるでしょう。小学生にもなれば、大人が全く関与せずにお友達同士で遊んでいるようになりますが、幼稚園・保育園の頃は、パパ・ママの介入は必要です。お友達との関わり合いを見ながら、親が介入する遊びから子供の手が少しずつ離れていくというのを実感するのはこのあたりからです。
ちなみに、協同遊びでは、必ずリーダーのようになる子が出てきますが、その時々・集団の大きさや、状況によってまちまちです。単に年功序列ということもあれば、ガキ大将みたいな俺についてこい!的な遊び方を独断と偏見で決めていく子、みんなでじゃんけんして決めるような子など、これもまた個性です。
こういった、いろいろな子との関わり合いを通して、社会を知っていきます。
なお、社会性を学ぶ・育む遊びとしては、ゲーム性のある遊び・ルールのある遊びが例としてあげられます。これについては「こどもの根気や集中力を養い社会性を育む、ルールのある遊び・ゲームが人気の理由」で書いていますので、そちらもご覧ください。
このように、集団になって遊んでいるように見えても、その時々によって全然違った遊びが展開されています。
この中で集団遊びと言われる多くは『協同遊び』に入った状態のことを指すことが多いです。
ただそこまでには、以上のような遊びの発展と子供の成長・発達が必要です。無理に我が子を集団の中へとは考えず、子供の様子を見ながら、少しずつ集団遊びに触れることをおすすめします。
遊びにも発達・発展があります。
いきなり集団の中に飛び込んで、遊べるわけではありません。キャラ的に社交的とかそういうのでもありません。子供の成長・発達の一つの流れです。もちろん子供の個性はありますので、社交的な子も内向的な子もいますが、小さい頃はどんな子でも親が介入することで集団遊びの中へ入っていくことが必要です。パパ・ママの役目も大事ということですね。👫
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遊びが広がる『集団遊び』で育まれること
ここでは、集団遊び(協同遊び)の状態で育まれることについて書くことにしました。
お友達みんなで遊ぶのは楽しいよ!と言いたいところですが、楽しくないことも残念ながら起こります。笑ったり、泣いたり怒ったりと、集団遊びは小さな社会の縮図です。小さな社会が次第に大きくなり、子供の成長とともに世界も広くなっていきます。集団遊びは、大人になった時の社会へ出ていくきっかけになる遊びであり、学びの場です。大変なことや傷つくこともありますが、それも小さい頃に経験していれば大人になった時の糧になります。
そして、一人ではできないことも人の力を借りることで出来るということにも気づくでしょう。
みんなで遊ぶことで学べることはたくさんあります。
『集団遊び』で育まれることの一つ目は、共感・おもいやりの心・コミュニケーションの力です。
お友達と協力しながら楽しく遊ぶにはお互いの思いや考えを共有したり、うまくいかなくても一緒に励ましあって一緒に考えたり手を取り合って遊ぶことがとても大切になります。そのためには、一緒に遊んでいる相手が何を考えているのか、いまどんな状況で、自分が何をしたら良いのかを、考えることにつながります。みんなが自分と同じ考えではありませんので、集団での遊びを通して、他者との関わり合いかたを学びます。
また、集団で遊ぶ時には必ず何かしらの言葉を発し、みんなで気持ちや行動を一つにすることも大切です。相手のことを思いやり、ときには自分の意見を主張したり、みんなで意見を交換したり。遊びに関わる人が多くなればなるほど、そこにはたくさんの個性が集まります。その中で大切になるのは、相手を思いやる気持ちとコミュニケーションをする力です。これは、子供に限らず大人も一緒ですね。集団遊びと言わず、集団生活全般で必要とされる力です。
集団遊びでは、集団生活の中で必要となる基盤を育みます。
『集団遊び』で育まれることの二つ目は、自立する力です。
小さい頃は、何をするにもパパ・ママの力をかりて生活をします。これは遊び一つをとってもそうです。何か遊ぶというときも遊びの相手はパパ・ママと、小さい頃はしばらくの間身近な大人との遊びが中心ですが、それもお友達との関わり合いを学び、お友達との遊び方を少しずつ理解していくことで、親との遊ぶ時間からお友達と遊ぶ時間へと、遊びの時間も変化していきます。遊んで!遊んで!と言っていたのも、集団遊びをする頃になると、言われなくもなります。寂しいような嬉しいような・・・。そして、しだいに遊ぶ仲間が増え、小さな集団をつくるようになっていきます。
集団で遊ぶ頃になれば、そこには親の存在はありません。自分で考え、自分でその集団の中での役割を理解して遊ぶことが求められますので、遊びを通して自立する力を育みます。
親からしてみたら、子供だけの集団というだけで心配の塊のような気がしますが、子供の成長・発達という視点でいうととても素晴らしいことです。失敗も間違いもあるので、遊びの中でよくないことも起こるかもしれませんが、そういう時こそ大人の出番です。ダメなものはしっかりと叱り、良いものは目一杯褒める。親に支えられず、自分たちだけでできるという自信は、自立して行く時の大きな力になります。集団遊びは、子供の自立を後押しする遊びですので、ダメダメと、引き離すのではなく、そっと送り出すくらいがちょうど良いです。
失敗も人生の糧となります。
『集団遊び』で育まれることの三つ目は、友達の輪です。
集団遊びに興じる中で一緒に遊ぶお友達が、保育園・学校などであれば知っている子ばかりですが、公園などでは知らない学校の子、少し年齢の上の子・下の子と、集団遊びの中に入ってくる顔ぶれもその日その時によって変わります。
公園での集団遊びでは友達が友達を連れてくるなど、いつの間にか知らない子が混ざっていたりします。
子供たちは友達になるのがとても早く上手です。
身近な暮らしの中での集団遊びは、日々の生活での知り合いを増やすきっかけにもなります。
新しいお友達が増えればそれは新しい個性との出会いです。子供を通して親同士も新しい出会いがあります。
たくさんのお友達に出会えるのは、集団遊びの楽しいことの一つですし、遊びを通して友達の輪を育んでいく。その中からいつも遊ぶ子もできてきますし、みんなで遊ぶ大きなグループができることもあります。このように、集団での遊びは人と人が出会うきっかけにもなります。学校でもクラス替えがあった後の体育などは、レクリエーションとして遊びのように過ごすということも多いです。集団遊びの中では、参加するはじめての子にもそれなりの役割があります。
たとえば鬼ごっこでも、鬼になったり、もしくは仲間を鬼から逃がす役になったり。場合によっては、知らない子同士が鬼で協力し合うなんてこともあります。このような遊びの中からは、今まで知らなかった一面も見えますし、それを見守る親にとっても子供の新しい一面に気づかせられることもあります。
店長も息子と公園で遊ぶ時、10人・20人くらいの集団にいつの間にかなることもありました。
ボール遊びであればチームに分かれて対戦など出来ます。集団遊びの中では関わる大人の取り組みかたがとても大事になります。ルールや遊び方など、集団に向けて大人が決める方法もあれば、場所と道具だけ与えて、遊び方は自分たちで考えてする方法。集団遊びでも遊び方ひとつ・大人の振る舞い方ひとつで、子供たちに求められることは変わってきます。
何を与えるのか、身近な大人が集団に何を加えるのか、ここで触れたのは集団遊びを通して基本的な部分として育まれることです。
集団遊びでは、関わる大人の取り組みかたで育まれる力は変わります。
例えば、集団遊びでよく使われるおもちゃの『積み木』では、みんなでどれだけ大きな構造物を作ることができるのか、創造力が育まれます。誰が何を作るのか、例えば三角だけのチーム・四角だけのチームなど分けて順番に一つずつ追加して何かを作っていくというゲームをしても面白いです。
できればすべてを自由に、遊ぶ場所(環境)と道具だけを用意して、子供たちに考えさせて、遊ばせることをおすすめします。こういった遊び方を「自由遊び」と称することもあります。
このように『集団遊び』は、子供に向けてた自立へのサポートになる遊びと考えています。
『集団遊び』は、社会の中で生きていくときの力となる様々なことを学ぶ場です。
ある意味学校生活も、集団の中でどう暮らしていくかの練習期間と言っても良いかもしれません。大人が関与する・しないで集団の形は変わりますので、できれば子供たちの社会は子供たちの中でやりくりさせるというのが良いです。👦👧
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『集団遊び』でのおもちゃの役割
集団遊びでは、遊び方ひとつで育まれることが変わると書きました。
そしてこれは遊ぶ道具でも同じです。遊びの中で活躍する道具に「おもちゃ・絵本・図鑑」があります。当店ではこれらを扱っているお店ですが、「何をどのようにして使うか」によって、遊びは大きく変わります。
そこでここでは、1つのものをみんなで使って遊ぶ遊びとして「ボール遊び・ルーピング(ビーズコースター)おもちゃ」を例に出してみます。また、一つのルールに沿って遊ぶおもちゃとして「ごっこ遊び」を例に出してみます。三つ目としては、みんなで一つのものをつくる遊びの例として、「積み木・ブロック・組み立ておもちゃ」を例に出します。そして、最後に番外編として「絵本・図鑑」を紹介します。一人から複数人まで、遊び方次第で学べることが変わるのも「おもちゃ・絵本・図鑑」の面白さです。
その点についても少し触れていきます。
まずは、1つのものを使った遊びの中で活躍するおもちゃです。
ここでは『ボール遊び・ルーピング(ビーズコースター)おもちゃ』にしました。まず、ボール遊びについては「赤ちゃん・子供に『ボール遊び』おもちゃが人気・おすすめの理由」でも詳しく書いています。
ボール遊びは、一つのボールを使って様々なルールに沿って遊ぶ集団遊びの時に活躍する典型的なおもちゃの一つです。野球・サッカー・バスケット・ドッジボール・バレーボールあたりは、すぐ頭に浮かぶ遊びです。
ボールのサイズや重さによって遊びかたも随分変わりますので、子供が小さい時は柔らかく軽いボールで、少しずつ成長に沿って重く硬いボールにしていくことをおすすめいたします。
保育の現場・体育館など広い場所が使えるなら、大きなボールがおすすめです。一つのボールを追いかける遊びでは、ちょっとのルール変更でとても楽しい遊びとなります。ボールを使った遊びは全身運動にもつながりますので、広く使える場所があるなら一番におすすめです。
そして次にルーピング(ビーズコースター)おもちゃですが、これは一人でも遊ぶことができるおもちゃです。どちらかと言うと一人で遊ぶ「目と手の協応」おもちゃと捉えている方が多いと思いますが、「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『ルーピング』おもちゃを徹底比較」でも取り上げていますが、大きなサイズのでは、ルーピングおもちゃには、複数のレールがついておりビーズの数も多いです。複数人で色分けをしたり、レールを交代して楽しむなどしながら、みんなで一緒に一つのおもちゃに向かって遊ぶということを、学ぶことができるおもちゃでもあります。譲り合ったり、交代したり、一つのものをみんなで使うことを学べるおもちゃです。
二つ目は、一つのルールに沿って遊ぶおもちゃです。
ここでは『ごっこ遊び』にしました。ごっこ遊びは少ない人数でと思う人も多いかもしれませんが、スーパーもショッピングモールもたくさんの人で溢れています。お店をする人・お買い物に来た人など、チームに分けてみんなで遊びます。
ごっこ遊びでは、遊びの中で使うものをみんなでまずは作るところからはじめられる楽しい遊びですので、一人一人の個性も光ります。遊びの中で必要になる道具を製作する過程で問題にぶつかっても、自分たちで解決しようと調整する姿も見られます。
そして遊ぶ時に大事なのはルールです。例えば所持金は***円など、実際の暮らしをモチーフにみんなで楽しめば、小さいながらに日々の暮らしを学ぶことにつながります。お金を使った遊びには「いつから?幼児期からの『マネー教育・金融教育』でおもちゃ・ 絵本を活用する」で丁寧に書いていますので、そちらも参考にご覧ください。ごっこ遊びでは、それぞれの役目を決めて、みんなで一つの遊びをする。例えば、いろんなお魚屋さんを作ってもいいです。このように、ごっこ遊びも集団遊びで楽しめる遊びです。
おままごとの遊びなども少し工夫すれば、集団での楽しい遊びへと変わります。もし、作るのが大変であれば出来上がっている製品を購入するというのも一つの選択肢です。作れるもの・作れないものとがあります。「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『おままごとセット』おもちゃを徹底比較」「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『キッチンセット』おもちゃを徹底比較」「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『レジ・工具・ごっこ遊び』おもちゃを徹底比較」では、おままごと遊び・ごっこ遊びで楽しめるあらゆる人気製品を比較・解説していますので参考にご覧くださいませ。
三つ目は、みんなで一つのものをつくる遊びです。
ここでは、『積み木・ブロック・組み立ておもちゃ』にしました。積み木は様々な形をしたパーツを積み上げて遊ぶシンプルなおもちゃです。ありったけの積み木を使って、大きなオブジェを作ったり、秘密の部屋を作ったり、上で少し触れたごっこ遊びの時に使われるものをつくっても良いでしょう。例えば、積み木遊びに似たおもちゃでドミノもありますが、これもコースを工夫しながら協力してつくる楽しい遊びのおもちゃです。
そして人数がとても多い場合は、電車・車のおもちゃなども出してきて、大きな街を作るのもおすすめです。街並みを作るチーム・車などの移動するものを作るチームなど分けてみんなで一つの街を作る。当店で扱っている道路のマットを複数セット揃えてチームごとに街をつなぎ合わせるなどもおすすめです。
みんなで一つの目標に向かって創作する活動は、何歳になっても楽しいものです。ときに意見を出し合いながら、手元にあるパーツで作れるものを考えながら楽しめます。「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『積み木』を徹底比較」「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『ブロック』おもちゃを徹底比較」「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『ドミノ』おもちゃを徹底比較」では、それぞれの人気製品を比較していますので、なければ用意するなどで遊ぶこともおすすめいたします。
最後に、絵本・図鑑にも触れます。
絵本・図鑑は一人で見る・読むものでしょう?と思いますが、よく考えてみてください。
読み聞かせで、誰か一人(先生など)が読んでいるのをみんなが聞くという光景を見たことがあるはずです。これをお友達同士みんなでするのです。
そしてその場面場面を少しずつ表現して行く。つまり、小学校などで行われる学習発表会に近い遊びです。
これはみんなで一つの物語をつくる遊びです。これも集団遊びの一つといって良いでしょう。他にも、絵本の中に描かれている遊びをみんなでリズムに合わせて踊って楽しむというのも、絵本を使って楽しめることです。
図鑑でいうと、それぞれが図鑑を持ってきて、みんなで図鑑に描かれている生き物を見つける遊びもできます。例えば公園にいるセミを見つける!早く見つけた人が次の遊びを決められる!みたいに、生き物を見つけることを集団遊びの目的にすることだってできます。そういう点でいうと、図鑑も集団遊びの道具になるということです。
おもちゃ・絵本・図鑑は、遊びの中で活躍する道具です。
集団遊びの中で活躍するおもちゃはたくさんあります。ないものはみんなで工夫して作るというのも良いでしょう。遊びの道具を全て用意するのではなく、みんなで考えて決めた遊びで足りないものはみんなでつくる。
遊びや道具を考えるのも遊びの一部です。
幼児期の頃は、遊びも含めて大人が考えるのが良いですが、児童期頃(小学生以降)の子との集団遊びなら、自分たちなりにルールを決めたり、遊ぶ道具を変えたり。遊びも自分たちで考えさせることもおすすめします。
遊びを通したお友達同士のやりとりひとつひとつが、自信となり生きる時の力に変わっていきます。
おもちゃ・絵本・図鑑を揃える時の注意する点は、遊びの幅が狭くならないように多めに用意することです。特に、積み木・組み立てられるおもちゃは多くあればあるほど、想像力に合わせて好きなものを作ることができます。何か一つのまとまりとして揃っていなくても、というよりも揃っていない方が工夫して遊べます。上で紹介した製品のように作ることが難しい製品については、大人が協力して用意します。「おもちゃ・絵本・図鑑」を揃えることは当店では幼児教育の一環だと考えています。
「おもちゃ(知育玩具)・絵本・図鑑」は、遊びの道具です。
遊びたい遊びが出来上がってから、それに必要な道具を揃えるということで、道具を用意するよりも何をして遊ぶのか?の方が大事です。そして作れるものなら作ることをおすすめします。ただ中には作るのが難しいものもあります。当店ではそういったもののみを揃えています。何か必要なものがあれば店長へご相談くださいませ。きっと必要な遊び道具をお届けできます。📦
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家にこどもが集まって遊ぶ
人が集まると『集団』と言われます。
一般的に集団というと、数十人くらいのイメージの方も多いと思いますが、2人以上の組織のような人間の集まりとされています。そのため、上でも触れた通りで保育の場・学校教育の場に限らず、子供が集まれば集団にすぐなるということです。
「集団の定義」については、以下をご覧ください。
お友達が家に集まればひとつの集団です。
ここに書いたように、家にお友達がたくさん集まってきた時や、児童館・公園などでみんなが集まって遊ぶ機会は必ずあります。子供たちが増えれば、保護者としての責任も増します。小学生以降の子の集まりならば、そっとしていれば自分たちで考えて遊びますが、年齢が少し下の子たちを見守る機会があるときは、どんな遊びをしたら良いのかと悩むこともあるかもしれません。
何も考えずに子供たちを放置していると、室内にも関わらずボール遊びをはじめたりと、にぎやかこの上なくなります。
そんな時、室内であれば、みんなで一つの作品を作ることを目的にしたり、たくさんの組み立てられるおもちゃを出せば、みんなでワイワイやりながら大きなオブジェを作り始めたりします。子供たちが家に集まった時の遊びは大人が先導することをおすすめします。みんなで分けあって遊ぶ道具に「粘土(ねんど)」があります。最近では、室内でも砂遊びを楽しめるような砂粘土というのもありますので、子供達が集まるようなときは少し多めに用意してみんなで取り組めば同じ目標に向かって遊ぶことができます。粘土については「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『粘土(ねんど)』を徹底比較」でも人気製品を比較・解説していますので、参考にご覧くださいませ。
次第にその場に慣れてくれば、その場の広さやあるものに応じて遊び方を自分たちで考えるようになります。室内遊びについては「赤ちゃん・子供と『室内遊び』のアイデアからおもちゃ・絵本の活用方法まで」でも触れていますので参考にご覧くださいませ。
子供が集まるととにかく賑やかです。
家の広さ、近所への迷惑など何も考えずに遊びます。そういう時は、積み木などの組み立ててあそべるおもちゃがたくさんあるとよいです。最近ではみんなで集まってテレビゲームということも多いですが、改めて手を動かして考える遊びをみんなでするのは良い機会ですし。
見ている方も何ができるのかと盛り上がります。
以上の通りで、『集団遊び』は保育の場・学校に限らず身近にある遊びです。
その環境をつくるのも育むのも、親ができる育児・子育ての一つです。これについては「家庭で『幼児教育』5育を意識しておもちゃ・絵本・図鑑で遊び学ぶ」でも書いています。
最後に、当店では一人一人にあった『遊び道具・遊び方』をお届けする定期便を提供しています。どうやって遊んだら良いか?何を購入したら良いか?と悩んで結論の出なかった方は「絵本選書とおもちゃ・知育玩具の定期便・定期購読『いろや商店くらぶ』」のご利用も検討くださいませ。目標を決めて取り組むなど、通信教育のようなイメージで楽しんでいただくことも可能です。
この下には、店長による「まとめ(あとがき)」を簡単に書いてます。
集団遊びは、子供の成長・発達の一つの形です。
もし、何か聞きたいことがあったら、当店の『いろや商店くらぶ』も検討してみてください。お子様の成長・発達に沿った遊びをサポートする身近な存在として、いつでもドシドシ!ご相談をお受けしております。子供が主役でニコニコな楽しい時間を過ごせますように。👏
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あとがき
ここでは『集団遊び』について書きました。
集団遊びの遊び方は、工夫次第でたくさん創り出すことができます。幼児期までの頃は大人が先導するように遊ぶ道具や遊び方ある一手のルールを決めた方がスムーズに進行できます。逆に小学生に上がった子達となら、遊びの道具を作るところから始めた方がより楽しい遊びに変えることができます。
みんなでどんな遊びをしようか?と、考えさせることも大切なことです。
何から何まで大人が用意してそれに沿って遊ぶというよりも、できることならば自分たちで考え、みんなで調整し合いながら楽しめるようになるというのを目指すのが『集団遊び』の目的でもあると考えています。
そういう点でいうと、大人は最低限の道具やルールなどを与え、あとはその時々に応じて臨機応変に対応していくというのが、集団遊びでのあるべき姿です。
公園にいる時間が長くなってくると、知っている人が増え、次第にこども自身も知り合いが増え、自然と集団での遊びに変わっていきます。こどもの成長と共に遊びに参加する子も増えていきますので、親としてどこまでこども達の遊びの中に介入するべきか。その辺を考えながら集団での遊びに向き合えると、ずいぶん気持ち的にも楽になるかと思います。
このページがたくさんのお友達と遊ぶ、そんな機会の参考になれば幸いです。