読み物
最終更新日:2022年3月18日
絵・写真・文:いろや商店の編集室
れんさいプロジェクト:いろやのこと
おもちゃを買う頻度!ひとつのおもちゃを工夫して長く使い、物を大切にする心を育む
こんにちは。いろや商店の店長のおおま(@iroyaonline)です。
ここ「いろやのこと」では、まったりマイペースにいろやのあらゆる側面のおはなしをお伝えしています。
今回は、『おもちゃの購入頻度』について当店の考えを書くことにしました。どんどん増えていくおもちゃ、ついつい買ってしまったおもちゃ、毎月増えるおもちゃ、こどもの月齢に応じて使わなくなったおもちゃもあれば、成長に応じて必要となるおもちゃ。これらに悩んでいる人は多いです。おもちゃって買わなくても良いんじゃない?不要なのでは?と。おもちゃで大切なのは、赤ちゃん・こどもを育むことに繋がることです。そして、おもちゃは与える側の想いが形としてあらわれます。
おもちゃ選びは、こどもとの向き合い方の一つです。
おもちゃは、お父さん・お母さん・お爺ちゃん・お婆ちゃん・叔父さん・叔母さんの想いが詰まった品物です。こどもの過ごす環境を考え、こどもの成長を願い、その時に必要と考えたものを与える。こどもの成長を願い製造し届けたい人と、それを繋ぐこどもの周りにいる大人の縁があって、こどもの手に渡ります。当店では、人と人との想いを繋ぐ品物が赤ちゃんやこどもを育んでいくと考えています。そこで、流行に左右されずマイペースに赤ちゃん・こどもにとって本当に大切に長く遊べるおもちゃを選びお届けしています。
このお店で大切にしていることを整理する意味も込めて書いていくことにしました。
いろや商店の店長のおおま(@iroyaonline)です。
ご覧いただきましてありがとうございます。
育児・子育て苦手な店長が、こどもが主役で書いてますのでゆっくりご覧くださいませ〜。
おもちゃを買う頻度で大切なこと
こどもの成長と共に、おもちゃは増えていきます。
特に乳児期(0歳〜1歳)の頃は、出産祝い・初節句・誕生日など、お祝い・イベントがある度におもちゃを親族や知人からプレゼントで貰うことも多いので、あっという間におもちゃが集まります。0歳の頃のお祝いについては「【0歳のプレゼント】赤ちゃんの行事とおすすめのおもちゃ・絵本の選び方」でもご紹介しています。そして、こどもが少し成長した3歳〜5歳頃にもなると、今度はこどもの興味・関心の変化も早いので欲しいと言って買ったのにすぐ使わなくなる。みなさんの家でも起こっていませんか?店長の家でも起こりました。
そして、こういったことで、おもちゃの扱いに悩んでいませんか?
特に、ブームで火のついたおもちゃほど、こどもの飽きは早いです。「せっかく買ったおもちゃで遊ばない!これでカンペキ?こどもに無理なく遊でもらう方法です」でも少し触れました。
店長がこのおもちゃを扱うお店を運営している一つのきっかけでもあります。
新しいおもちゃ、そんなに必要でしょうか?
「赤ちゃんにおもちゃって必要ない?与えない?子育てを助けるおもちゃの必要性」でも書いていますが、不要だと感じることもあるのではないでしょうか?
ちなみに、おもちゃを買う頻度ですが、こどもに関わる周りの大人の数によって変わります。
それでも毎週のように買ったり、毎月のように買い足したり・買い替えたりは不要です。特にこどもが小学校に入学する乳児期・幼児期(0歳〜5歳頃まで)は、お祝いの時に新しく新調するくらいの頻度で十分です。
ほんとうに必要なおもちゃはそれほど多くはありません。
どんどんおもちゃが増えて困っている・・・・という方は「どんどん増えるおもちゃにサヨナラ。これで困らない!おもちゃの増やし方」をご覧ください。
そしてこのようなことから、「おもちゃレンタル」というサービスもあります。
これについては、「買う?借りる?失敗しない!おもちゃレンタル・購入のメリット・デメリット」で書きました。
おもちゃを買わず借りれば、この問題は解決するのでしょうか?
そこで店長は考えました。
日々生活をしていれば、テレビをはじめとしてこどもへの誘惑はたくさんです。
外出先で欲しい欲しいと駄々をこねたり、泣き叫んだり、こどもの成長に伴い、新しいおもちゃをついつい買ってしまいたくなる出来事も多くなります。
たとえば、孫になかなか会うことのできないお爺ちゃんやお婆ちゃんにとっては、どうしても、孫と会うたびに何かをプレゼントしたいと思いがちです。こどもの喜んだ顔を見られるのは嬉しいですからね。
お爺ちゃんやお婆ちゃんの想いがたくさんのおもちゃにかわっている!という温かい気持ちはわかるのですが、それにも限度があります。お孫さんはお爺ちゃん・お婆ちゃんが来ると、いつでも欲しい物を買ってもらえると思ってしまうので、あまり物を買わないようにと考えているお父さん・お母さんなら、困らせてしまう場合もあるかもしれません。
なので、お孫さんへ新しいおもちゃを買うときは、お父さん・お母さんと相談しながら買うのがおすすめです。
そこで本題です。
当店では、どんどん新しいおもちゃを買うよりも、この後に書くように持っているおもちゃや、家にあるおもちゃを使っての「工夫」した遊びを一緒にしてほしいなと考えています。
これについて、書いていきます。
おもちゃで学ぶ「消費」ではなく「工夫」する遊びの力
こどもにとっても、大人にとっても、遊ぶことは人生の学びです。(と、店長は考えています)
自立した大人にもなれば、自分の力で遊ぶために必要なお金を稼ぐことで様々な遊びの選択肢は増えますが、こどもの頃の遊びといったら、身の回りにある遊べる場所は小学生の中学年以降にもなれば自分で行くことができますが、小学校の低学年頃までは親に連れられてしか行けませんし、遊びに使う道具となるおもちゃなどは、(お年玉の時期を除いて)自分で買うことができません。パパ・ママに買ってもらうか、お爺ちゃん・お婆ちゃん・叔父さん・叔母さん・お知り合いから貰い受けるかといった形になります。
このようなわけで、こどもに何を渡すのかは、周りの大人にとってとても大切なことです。これを当店では家庭で出来る『幼児教育』としています。これについては「家庭で『幼児教育』5育を意識しておもちゃ・絵本・図鑑で遊び学ぶ」で詳しく触れています。
「こどもの『自発的・主体性を育む遊び』のサポートをするおもちゃが人気な理由」でも触れていますが、おもちゃは、こどもが遊ぶ時に用いる道具です。
そして、ほとんどの時間を遊んで過ごす幼少期は、おもちゃと遊んでいる時間も、こども自身の成長にはとても大切な時間です。おもちゃとの向き合い方をどう考えるのかで、親子で学べることは変わって来ます。
「赤ちゃん・こどもが『遊びながら学ぶ』最高の楽しい道具・教材がおもちゃ・絵本・図鑑」でも書いた通り、遊びは学びなのです。
おもちゃは、使ってすぐ手放すものではありません。
中には、親の影響などで収集することが目的でとにかくたくさん揃えたいという子もいるでしょう。
車のおもちゃや、キャラクターグッズなどはついつい揃えたくなる要素がたくさんです。
当店で扱っているおもちゃは、長く使うおもちゃを選んでいます。
そして、おもちゃで過ごしている時間を「消費」するのではなく、未来へ繋がる時間にしたいと考えています。
そしてそれは、こどもが過ごす時間だけではありません。その時に使うおもちゃも「消費」ではなく、長く付き合うものをと考えています。おもちゃは、「工夫」して遊ぶ道具です。
おもちゃ単体だけを使って遊ぶのではなく、他のおもちゃや、周りの環境と組み合わせて遊ぶことで、様々な使い方ができます。たとえば積み木は「意外と知らない積み木の遊び方。0歳〜小学生まで親子で考えて長く楽しめます」でも書いていますが、いつまでも使い続けられるものです。赤ちゃんの頃に用意する『ラトル(おしゃれなラトル(がらがら)はファーストトイに大人気!新生児の赤ちゃんのプレゼントに人気な理由)』や『プルトイ(なんで人気?プルトイは遊び方が自由で、引っ張ると動く赤ちゃんにおすすめのおもちゃ)』なども一時期使わない時期があったとしても、こどもが成長したタイミングでまた使う機会が訪れます。
たとえば自分が使っていたラトルを、おままごとの時に人形・ぬいぐるみと一緒に使ったり。
犬の形をしたおもちゃを、電車と一緒に走らせたり。
積み木は、構成遊び(『構成遊び』は揃える・組み立てる・壊す遊び!当店人気のおもちゃの理由も教えます)の中でも活躍します。
おもちゃはその物としての機能を消費する道具ではありません。
工夫して、様々な使い方を通して、新しい遊びを発見することができます。新しい遊びがみつかれば、一時的に使わなくなっていたおもちゃも新しいおもちゃとして蘇ります。
こどもにとって、たくさんのおもちゃが残った『おもちゃ箱』はアイデアの元になります。
何かしようかなと思った時に、おもちゃ箱を見つめて、新しい遊びを考える。
工夫した遊びに、おもちゃは欠かせません。そして、長く使い続けることによって、一つのおもちゃでの遊び方はたくさん広がります。
もし、遊び方に悩んだら「もぅ悩まない!遊び方がわからなくても大丈夫、こどもと向き合った遊び方」をご覧ください。
おもちゃを通して育まれる心
上でも触れた通り、おもちゃは「工夫」する心を育みます。
ひとつのおもちゃを様々な角度から楽しむことによって、こどもの持っている「創造(想像)する力」を育み、自分自身を豊かにする遊びを見つけることができます。そしてそれは、こどもの生きていくときの力になります。
自分自身が楽しいと思う遊びをおもちゃを使って工夫して見つけることができれば、自ずと「集中する力」が育まれます。熱心におもちゃを加工したり、他のおもちゃと組み合わせることによって、集中するを超えていつしか没頭して遊びます。
いままで使っていたおもちゃを別の色に塗り替えたり、好きな模様を付け加えたり。バラバラにしてしまっても良いでしょう。
家にあるおもちゃを使って、こども自身の赴くままに自由に遊ぶことで、こどもの心は育まれます。
そして、おもちゃを使って創意工夫している姿を見ることからは、こどもの成長を感じますし、おもちゃを買ってよかったなと、そう感じることも多くなります。こどもが工夫している様子は可愛らしくて飽きません。取り扱い説明書などに載っていない、おもちゃ本来の使い方と違っても、危険な遊び方でなければ自由に使って遊ばせてください。そこからは、その子にしかできない思ってもみないような素晴らしい作品が出来上がったりします。クレヨンを使っておもちゃに落書きをしたり、おもちゃ同士をボンドでくっつけたり、削ったり・加工したり。
おもちゃでの遊びに制限がありません。こどもの好きなように遊ぶのがおもちゃでの遊び方です。これらについては「人気・おすすめ『知育玩具』おもちゃ選びの専門家が徹底解説!」でも触れていますので、参考にご覧くださいませ。
おもちゃを大切に長く使うことは、自然との共存・共生の一歩
幼少時代から一つのおもちゃと長く付き合っていくと「ものを長く使い続ける力」が育まれます。
新しいおもちゃをどんどん増やし、新しい物にどんどん触れていくと、自分自身で工夫したりすることではなく、新しいものを手に入れて、物事を解決することを覚えていきます。
何か新しいことをするとき、新しいものを手に入れられないと始まらないと考えるようになると、新しい物事を始めることがとても大変なのことのように感じられてしまいます。そして、常に新しいものを手に入れるのは簡単ではありません。
でも、今あるものを上手に工夫して活用することができれば、自分のしたいことは目の前にあるもので実現できるかもしれない。ということに気づくでしょう。ひとつのおもちゃを使って様々な遊びを考えてしてみたり、おもちゃを加工したり・おもちゃをバラして遊んだりすることで、自分自身のしたいことを実現する力は育まれます。
そしてこれは、おもちゃ以外のあらゆる製品を使うことにつながりますが、一つのものを大切に長く使うと、原料・素材となっている自然を大切にすることにつながります。「子供の『環境教育』自然・生き物を大切にする心を育むおもちゃ・絵本・図鑑」でも書いていますが、当店は「人と自然の共存・共生」を日々学んでいます。こどもが主役で、自然を大切にする心は、物を大切に長く使い、工夫していく暮らしの中にあると考えています。
便利な世の中になりましたし、おもちゃもたくさんあります。
何を選び、どのようにして物と付き合っていくのか、幼少期から親子で一緒に考えたいですね。
ものを利用するサイクルのスピードが緩やかになれば、大量生産・大量消費の時代も変化していくと考えています。これは『SDGs』へつながっていきます。
おもちゃは、大人とこどもの心を繋ぐモノ
そして、おもちゃは人と人の想いを繋ぐ品物です。
こどもの成長を願い、考えて黙々とおもちゃを作る人と、それを自身のこどものためと考えて手にするお父さん・お母さん・お爺ちゃん・お婆ちゃん・叔父さん・叔母さんなどの周りの大人たちがいます。当店は、これらをつなぐ役割を担っています。
こどもの手に何を流通するのかは、大切な責任だと考えています。
そして、おもちゃは、大人とこどもをつなぎます。
こどもに、本当に必要だと思う、長く使えるおもちゃを少しだけ用意して、それを大切に長く使う。
ものを大切にする心も一緒におもちゃを通して伝えられればと考えています。
こどもにおもちゃを手渡す方法。
例えば、「疑問が解決!サンタクロースが『いる・いない』問題、お父さん・お母さんへ教えます」でも書いていますが、サンタクロースが来るような、プレゼントを渡す方法を考えるだけでも、こどもはとても楽しい思い出になります。
おもちゃの渡し方を少し工夫するだけでも、おもちゃが果たす役割は大きく変わります。
おもちゃの買う頻度も、おもちゃが必要かどうかも、この中にあります。
おもちゃを通して、こどもとの向き合い方を考えて欲しいなというのが、当店なりの考えです。
こどもとの遊びの環境には「室内(赤ちゃん・子供と『室内遊び』のアイデアからおもちゃ・絵本の活用方法まで)」と「戸外(こどもと楽しい外遊び!赤ちゃんとおもちゃを持っての公園デビュー!注意点やおすすめの持ち物)」があります。
それぞれの遊びで学べることは変わります。また、自然から学ぶこと(こどもが自然の中で遊ぶことで育まれる力、おもちゃ・絵本・図鑑でたくさん遊び学ぶ!)もたくさんあります。いずれもこどもが一人で自立するために必要な日々の積み重ねの遊びになります。
こどもは遊びながら学び、成長・発達していきます。その時にサポートするのは『おもちゃ・絵本・図鑑』となります。おもちゃは、遊びの中で活きてくるものですので、遊びの中から必要なモノが生まれます。
室内・屋外・郊外と遊ぶ中で、本当に必要なおもちゃはみつかります。そして手に入れたおもちゃは長く工夫して使い続けていく。遊びと工夫を大切に。頭に入れながら、おもちゃを手にとってみてください。
それぞれのページでは、遊びについても触れていますので、よければご覧くださいませ。
最後に、当店では一人一人にあった『遊び道具・遊び方』をお届けする定期便を提供しています。何を購入したら良いか?と悩んで結論の出なかった方は「絵本選書とおもちゃ・知育玩具の定期便・定期購読『いろや商店くらぶ』」のご利用も検討くださいませ。目標を決めて取り組むなど、通信教育のようなイメージで楽しんでいただくことも可能です。