読み物
最終更新日:2022年5月21日
絵・写真・文:いろや商店の編集室
れんさいプロジェクト:いろやのこと
買う?借りる?失敗しない!おもちゃレンタル・購入のメリット・デメリット
こんにちは。いろや商店の店長のおおま(@iroyaonline)です。
ここ「いろやのこと」では、まったりマイペースにいろやのあらゆる側面のおはなしをお伝えしています。
今回は「おもちゃ屋」による、おもちゃレンタル(サブスクリプション)と購入の比較について徹底的に書くことにしました。
みなさんいろんなご意見があるので、お友達同士の貸し借りや、手作りにも少し触れています。結局のところ、どれが良いのか?何が良いの?と、お客様からストレートに質問されることがあります。実際に決めるのはお客様ですが、何をもってメリット・デメリットと感じるかは人それぞれです。
そこで当店では、お客様からの声も含めながら、購入とレンタルそれぞれの側面について公平な立場で書いてみることにしました。世界中を見渡すとたくさんのおもちゃが存在しています。
当店では、赤ちゃん・こどもを育む専門店として、こどもの成長・発達という側面からおもちゃ・絵本・図鑑・インテリア雑貨をセレクトしています。こどもと遊ぶおもちゃの入手方法は様々です。そして、こどもが主役になるために、当店を使い購入することが全てではありません。こどもと遊び学ぶ時間が増え、パパ・ママの育児・子育てが少しでも楽に楽しくなるのなら使えるサービスはとことん使った方が良いというのは当店の考え方です。このページを参考に、お客様にあったおもちゃの入手方法が見つかれば、当店としては何よりだと考えこれを書くことにしました。少しでも参考になれば幸いです。

いろや商店の店長のおおま(@iroyaonline)です。
ご覧いただきましてありがとうございます。
育児・子育て苦手な店長が、こどもが主役で書いてますのでゆっくりご覧くださいませ〜。

おもちゃは買う?借りる?もらう?作る?
赤ちゃん・こどものために、おもちゃを手に入れようと考えた時、おもちゃを手に入れる方法は以下の7つとなります。
- お友達から譲り受ける(あげる)
- お祝いでいただく(プレゼントをする)
- 新品を購入する
- 中古品を購入する
- お友達同士で貸し借りする
- レンタルサービスを利用する
- 作る
この中の「お友達から譲り受ける(あげる)・お祝いでいただく(プレゼントをする)」については、相手があってこそでもあるので、ここに書く内容からは省くことにしました。
ちなみに、パパ友・ママ友の間で赤ちゃん・子供向けのおもちゃの貸し借りは頻繁にはなされません。
衛生面も気になるところですが、破損や紛失も頻繁にあるので、ママ友・パパ友同士のトラブルの元にもなるんですよね。なので、お互いにもう使わないとわかっていたら、譲ってしまうということの方が多いです。景品もダブってたらあげますし、おもちゃは使ってナンボ!というところがあるので、貸してまともな状態で返ってくるということもあまり期待してはいけません。借りた方も気を使いますしね。
そのようなわけで、乳幼児期のおもちゃの貸し借りはおすすめしません。
ここでは触れていませんが、第二子を考えてとっておくというケースもあります。「きょうだい」の遊びについては「きょうだい・2人以上の子供と遊ぶ!おもちゃ・絵本・図鑑の揃え方・使い方」で書いていますので、そちらも参考にご覧くださいませ。
※ 砂場や遊びで出かけ先で、その場にいる子同士で貸し借りすることについてはここでは含んでいません。
そして、おもちゃの手作りですが、これはできる人・できない人とそれぞれ居るかと思います。ちなみに店長は、おもちゃの手作り云々以上に工作・DIY全般が苦手(IKEAの家具すらまともに組み立てられないくらいダメ人間(苦笑))なので、自分で作るより得意な人に作ってもらう方が助かります。そういうのも含めてこのお店を運営しているんです…。
おもちゃを作ってくれる人がいてくれないと困りませんか?そういう人もいます。
ちなみに、店長は困ります。
できる限り安くおもちゃを入手したい!赤ちゃん・子供の成長・発達に効果的なおもちゃを高くてもいいから入手したい!など、おもちゃを入手したい動機は人それぞれです。
この先では、「購入・レンタル・手作り」ついてもう少し深く掘り下げて書いていきます。
おもちゃ購入(新品・中古品)のメリット
おもちゃの購入方法も「新品と中古品」が存在します。
おもちゃの中古品の購入元と言えば、オークションサイトなどの個人間取引のサービスを使われる方が多いですね。
他にも街中にあるリサイクルショップなどでも売られていることがあります。
まずは、おもちゃの「中古品を購入するメリット」を書いていきます。
- 安く手に入れられる場合がある
- 珍しくプレミアがついたりする
- 廃番品を手にすることができる
一つ一つ、書いていきたいと思います。
「安く手に入れられる場合がある」ですが、これは型落ちや誰かが使わなくなったものが売られている場合です。
電池が切れていたり、なかには一部機能が壊れている・損傷しているという場合もあります。中古品を購入する場合は、こういった点に注意が必要です。ただ、月齢が低い時はちょっと損傷しているくらいなら気にしなくても遊べます。
子供にとっては、ちょっと壊れているよりも新しいおもちゃが家に来た!の方が嬉しかったりします。
子供が主役で考えれば、中古品だからダメとは考えずに、気に入ったものが手に入るならば選択肢の一つにはなります。
「珍しくプレミアがついたりする」ですが、すでに製造されていないおもちゃや、流行を一回り遡ったような古い機能のおもちゃは、中古品として売られています。あー懐かしい!と、手に取るのは大抵パパ・ママです。
幼稚園・保育園の年長さん頃の子なら、こんな古いおもちゃでは遊ばない!とする子もいますが、多くの子は古さは気にせず楽しければ遊びます。それに、パパ・ママが楽しそうに遊んでくれるのは嬉しいことなので、新しいおもちゃを買って遊ぶより、昔懐かしいおもちゃの方が親子で遊びについ没頭できるという方もいます。
今は店頭では見かけないような珍しく面白い・味のあるおもちゃに出会えるのは、中古品ならではです。
そして、古いおもちゃの中には、掘り出し物があり、コレクターの中では高価に取引されるような物もあります。
高値がついていることに気づいたら、売ってしまおうかしら!と思うかもしれません。アンティーク・ヴィンテージなどと表現されることもありますよね。中古品のおもちゃでは、こういった面白さが潜んでいます。そして、すでに廃番となっている製品は新品として手にいれることができませんので、中古品市場などで探すことが求められます。場合によっては状態の良い新古品として出ていることもありますが、過去に人気があっていつ楽しんでも良いのような製品もありますので、お婆ちゃん・お爺ちゃん・知人友人などから聞いて調べた結果探すというケースもあるでしょう。
次に、おもちゃの「新品を購入するメリット」を書いていきます。
- 安心・安全
- 誰も使っていない
- 最新のニーズ・トレンドに合わせている
- 実験玩具・工作玩具などがよい
「安心・安全」ですが、これは壊れていないという意味ではありません。
最近のおもちゃは「STマーク・CEマーク・APマーク・FSC認証」など各国の試験・食品衛生などの試験も通り、販売されているおもちゃが多いです。おもちゃを使用する赤ちゃん・子供はもちろんのこと、『SDGs』を意識して、自然環境にも負荷がないというのは今のものづくりではとても大切になっています。『SDGs』については「サステナブルな社会。子供と『SDGs』おもちゃ・絵本・図鑑で遊びながら簡単に学ぶ」で書いていますので、あわせてご覧くださいませ。最近では素材から気をつけて調達されていることが多いので、手作りで作られたものも、使われる素材はこれらを満たしているケースが多い場合もあります。
※ STマーク:機械的安全性、可燃安全性、化学的安全性を満たしているマーク
※ CEマーク:商品がすべてのEU (欧州連合) 加盟国の基準を満たすものに付けられる基準適合マーク
※ APマーク:人体に無害で安全だと認められた画材や工芸材料だけに与えられるマーク
※ FSC認証:森林の環境保全に配慮し地域社会の利益にかない経済的にも継続可能な形で生産された木材に与えられる認証です。
「木のおもちゃ」が人気の理由については「人気・おすすめ『木のおもちゃ』おもちゃ選びの専門家が徹底解説!」で解説しています。
また、最新の技術が使われているケースがほとんどなので、幼児期以降のおもちゃでは、本物と見間違うほど、とても精巧に作られているおもちゃも存在します。よりリアルに近いおもちゃが手に入る時代にも入ったということですね。
素材・塗料・加工など、安心・安全に作られているのは新品商品の最大のメリットの一つです。そして、研究(実験)玩具・工作玩具のように、組み立てたりその場で同封素材を使って遊ぶおもちゃは、新品製品でしか楽しめない遊びの一つです。理工系のおもちゃにおいては、こういった性質の製品が多いです。
「誰も使っていない」ですが、これは新品ですので、誰も使っていないのがメリットになるかと言えば疑問ですが、他の入手方法との違いという意味ではメリットになるのかなと思い入れています。傷がない、損傷がない、そして木製玩具の場合は、新品ならではの素晴らしい木の匂いが心地よく楽しめます。新築の家でも同じことが言えますよね。
何よりも、お祝いプレゼントでは新品で贈るというのが一般的です。当店では出産祝いや誕生日・入園入学卒園・節句・こどもの日・クリスマスなどのお祝いでの購入が多くを占める通り、普段使いというよりも何かのお祝いで購入するというケースが多いです。
また、お孫さんが家に遊びにくるなど、ちょっとしたお祝いや記念日でも購入されます。
木のおもちゃは、匂いという点で言えば新品で買いたい製品です。
そして、中古品・新品両方での『購入のメリット』といえば、好きな商品を好きに選べる点です。
もちろんお金を使わない(買わない)!ということも選べます。
購入するわけなので、選択肢があります。好きなものを好きに選べる自由は、買うからこその特権です。
また、「いつでも好きな時に好きなように遊べる点」も購入したからこそです。子供が主役で、子供主導でおもちゃを遊びの中で選べるというのは、常に手元にあることの最も良い点です。
手放さなければ、一生いつまでも自分のものです。ふと思い立った時におもちゃ箱から出してきて、遊ぶ子供が見られます。遊び方の変化に子供の成長を実感します。名前を入れたり、色を塗ってもいいし、加工してもいい。手に入れたその時から、自由に好きに使って良いのは購入したからこそですよね。おもちゃは使ってナンボですので、何も気にすることなく、時には激しく、取扱説明書さえ無視して、子供の思うがままに遊んで欲しいです。これは当店で大切にしている遊び一つとして大切にしています。「いろや商店について」でも書いています。「よく遊び、よく遊べ」と昔から言われるように、子供は遊びから多くのことを経験し、心身ともに発達していきます。
そういった意味では、何も気にせず改造したり・壊れるまで遊べるのは購入することでの最大のメリットだと言えるでしょう。
おもちゃは壊すまで遊ぶべきというのは当店で大切にしている点です。色々な遊び方をすれば最終的には壊れるかもしれませんが、壊れるほど遊ばれたら、おもちゃも本望だと感じます。
子供に遊ばれることがおもちゃにとっては一番嬉しいことですので、思いっきり遊んでください。
また、特に赤ちゃん・子供が使ったものは思い出に残ります。
初めて歩いた日に使っていたおもちゃ。噛んだ後や、大事にいつも一緒に寝ていたおもちゃなど赤ちゃん・子供の遊びはそのまま思い出に変わります。写真に残っている小さかった頃に遊んでいたアレどこ行ったかな・・・と、話題に上がることもあります。
子供の頃遊んだものが一つも残っていないというのは、少し寂しいものです。赤ちゃん・子供が遊ぶ可愛らしいおもちゃは、そのまま飾るなどでインテリアとしても楽しめますので、一生大事に使い続けることができます。
おもちゃレンタル(サブスク)のメリット
おもちゃの入手方法では、レンタルをするという方法もあります。
ここでは、おもちゃレンタルのメリットについて書いていきます。
- おもちゃの個別レンタル
- おもちゃの定額レンタル(サブスクリプション)
おもちゃレンタルは2種類存在し、リースのように1つ1つ借りる「おもちゃ毎にレンタル料が発生する場合」と、サブスクリプションとも言われる「おもちゃの定額サービス」として、毎月決まった金額を支払うとそれぞれのサービスに応じたおもちゃが数個送られてくるというものが存在しています。
大型のおもちゃは、個別でリースの形になることがほとんどで、一般的におもちゃレンタルと言われるサービスで送られてくるものは小さいサイズのおもちゃであることが多いです。
※ ちなみに当店ではレンタルは行なっていません。
おもちゃをレンタルするサービスは、複数社存在します。
ここではそれぞれのサービスの比較は行いません。
サービス比較については、検索するとたくさん出て来ますので、実際に利用された方を参考にしてください。
ただ、最終的にはご自身でじっくり調べ・探して決められた方が良いです。以下の項目を参考に一つ一つの項目を各社自分で比較して、自分たちの育児・子育てのスタイルにメリットを感じられるかが大切です。
ちなみにその際に気をつける項目点としては、以下の8項目です。
- サービスの特徴
- 費用
- 対象年齢
- 対応エリア
- おもちゃの種類(サイズ)
- 衛生管理
- 破損・紛失時の対応
- 利用状況・人気度
これらを一つ一つ比較することで、自身に合ったレンタルサービスを見つけることができます。
一つ一つ掘り下げていきますね。
「サービスの特徴」ですが、多くのサービスでは知育玩具・木のおもちゃと呼ばれるおもちゃを扱っています。
当店で扱っているおもちゃも含まれていて、選んだおもちゃが届くサービスもあれば、選択肢はなくて勝手に選ばれたおもちゃが届くといった場合もあります。
本来なら***万円分が、***千円で届く!みたいな感じですね。
海外製や国内製など、扱っている製品に特徴のあるサービスもあります。
次に「費用」ですが、最近あまり個別リース(レンタル)は聞かなくなりました。どちらかというと提供されているサービスの多くは定額レンタルがほとんどです。どこも「月額2,000円〜5,000円」の費用感です。「毎月・隔月」選択に応じてお支払い費用を選び、商品が届きます。多くは、2ヶ月サイクルで製品が届くという感じなので、2ヶ月分の費用で1回分と捉えた方が良いかと思います。
年間で24,000円から60,000円が自動的におもちゃ費用としてかかる計算ですね。当店の商品一覧を見ていただければわかりますが、商品によっては1つ3,000円する物もあります。そういう点では、定額になることで安くたくさんのおもちゃで遊べる!というのはおもちゃレンタルでの最大のメリットです。
「対応エリア」については、お住いの地域に対応しているか・大型のおもちゃなどについては送料はしっかりと確認してください。
多くのサービスは無料ですが地域によっては費用が発生します。おもちゃレンタルでは、一度にたくさんのおもちゃが届きます。月々の配送費用が無料というサービスもありますので、配送料が無料で送られてくる場合はとても助かります。
「対象年齢」の多くは、0歳〜4歳です。
理由としては、幼児期も後半になる4歳以降の遊びはこども一人一人によって大きく変わってきます。
遊びの変化については「【0歳・赤ちゃん】成長・発達に沿ったおもちゃ・絵本と遊び」「【1歳】成長・発達に沿ったおもちゃ・絵本・図鑑と遊び」「【2歳】成長・発達に沿ったおもちゃ・絵本・図鑑と遊び」「【3歳】成長・発達に沿ったおもちゃ・絵本・図鑑と遊び」の0歳〜3歳頃までの成長・発達に沿った遊びの変化を読んでいただくと、段階を踏んだ変化が理解できますので、お時間のある方はじっくりとご覧ください。ただここでは、あくまでも一般的な成長・発達を例にして書いていますので、一人一人に完全にマッチするわけではないということはあらかじめお伝えしておきます。一人一人に沿った遊びのサポートを希望の方は、当店の「いろや商店くらぶ」のご利用を考えてみてください。
ちなみに幼児期後半にもなると、習い事などを始める(増やす)タイミングにも入りますので、おもちゃでの遊びが終わり、習い事へと遊びの時間が変わる家は多いですが、実は、ここから子供の自発的で想像的(創造的)な遊びが始まる頃でもありますので、遊び道具を使っての遊びの時間は減らさないように子供と過ごす時間は工夫したいものです。
おもちゃを揃えるサービスを提供する側も好みが広くなりすぎるので、揃えるべきおもちゃの種類・バリエーションをカバーしきれないというのが本音でしょう。
自動的に送られてくるおもちゃも、新生児期から幼児期にかけてはおもちゃの遊び方が頻繁に変化するということもないので、届いたおもちゃで失敗するという点は防げます。何も考えずとも自動的に月齢にあったおもちゃが届くというのは、親としては楽です。おもちゃについて深く考えずとも、専門家(おもちゃインストラクターなど)の選んだ製品が常に届くという安心感はメリットといえますね。
「おもちゃの種類(サイズ)」としては、大型遊具の取り扱いはチェックされた方が良いです。
大型の遊具は壊れやすいですし、買うと高価です。子供の身体は大きくなるので、ずーっと使い続けるということもあまりありませんので、大型遊具が頻繁に届くようならお勧めです。そして、気に入ったメーカー・ブランド・キャラクタ製品が含まれているなど、個人的な好みで選ばれるで良いです。
特にキャラクターの玩具は飽きやすいので、人気キャラクターのおもちゃが低価格で届くのは嬉しい点です。
「衛生管理」は、レンタルなので他の方が使ったものが届きます。
おもちゃレンタルでは、常に新品が届くわけではありません。ですが、衛生管理についてはどこも徹底されていますので、衛生管理がひどいサービスは、そもそもおもちゃレンタルサービスとして成り立たないといっても良いでしょう。
ただし、一応にチェックをすることは忘れないようにしてください。
「破損紛失時の対応」ですが、一般的に過度な損傷は買取になるケースがほとんどです。
ただ、傷や汚れ程度であれば、気にしなくても問題ありません。製品の扱いについてもしっかりとサポートしてくれるのは、パパ・ママとしては安心できますし、何も気にせず気持ちよく使えるという点はメリットといえるでしょう。以前と違い、破損・損傷については無料で対応される会社もあるようですので、何よりも自由に楽しめるのが遊びの大切なところですので、壊しても大丈夫!というサービスであれば、大きなメリットと言えます。おもちゃはガンガン使って、壊すまで遊び尽くすのが良いですからね。
最後になりますが、おもちゃレンタルを使われている人は日に日に増えています。
利用者の声は、Twitterを検索すればすぐに出てきますし、ネット上でも様々な感想が見られます。
おもちゃレンタルの最大のメリットは、買わなくても人気のおもちゃで遊べたり、おもちゃへの知識がなくても赤ちゃん・こどもの成長・発達に沿った月齢に適したおもちゃが自動的に送られてくるという点です。気に入らなければ交換することで、また新しいおもちゃが自動的に届きますので、おもちゃ選びに失敗しても損をしないというような安心感はメリットになります。
そして普段なら買わないようなおもちゃも送られてきますので、パパ・ママでは想像がつかないおもちゃに興味を示すということもあるでしょう。
そして何よりも、数万円分のおもちゃが数千円で楽しめると言われれば、ラッキー!と思いますよね。届いたおもちゃを使って遊ぶのに困らない方には、とてもおすすめだと思います。
おもちゃ購入(新品・中古品)のデメリット
ここからは、デメリットについて書いていきます。
まずはおもちゃ購入(新品・中古品)のデメリットについてです。
これも、新品と中古品でそれぞれ掘り下げていきます。
中古品から先に書きますが、中古品でのデメリットは以下の通りです。
- 壊れて使えない(直せない)
- 匂いや汚れが気になる
中古品なので、販売されてから時間が経っていたり、すでに古すぎて修復できないなどが存在します。
特にメーカーの保証期間が過ぎたような機械製品については、遊ぼうと思った時に動作しない!というケースはありますので、動作確認などは購入する前にするよう注意しましょう。(これは家電などの中古品を買うときも一緒ですね。)また、自身で直せると思っていても、部品が手に入らないということもあります。古くなればなるほど、このような問題は生じてきます。
また、特定の部分が取れてなくなっていたり、動きが鈍かったり、純正品から差し代わっているということもあります。中古品なので遊ぶ分には問題ありませんが、納得してから買うように気をつけてください。
また、ネットオークションなどではよくあるのですが、届いて開けたら凄い匂いで困った!という声もあります。
長年押入れにしまわれていた場合や、お爺ちゃんが小さい頃に使っていたおもちゃ!など、ずいぶん長く使われていないと、カビ臭かったり、焼けや変色なども発生します。リサイクルショップなど、直接手に取れる場合の匂いはその場で気がつきますが、ネット上での購入ではわかりません。
使うのが赤ちゃん・子供という点を考えると、不快な匂いはかなりのデメリット部分になります。
次は、新品購入でのデメリットです。
- 高い
- 選びきれない
新品購入での最大のデメリットというか、気になる点は「価格」でしょう。
海外の製品ともなると、驚くような価格のおもちゃもあります。実際に販売している側からすると、使われている材質・輸送費・製造の手間などを考えるとそれなりに納得のいく価格ですが、100円均一や中国製など、同じような似た商品が大量で安価に出回っています。
安全・安心と価格はトレードオフでもあります。価格が安いと壊れやすいこともありますので、新品でかつ価格が安いおもちゃは、一見得な気がしますが、長い目で見ると銭失いになる危険性も高いです。
なんにせよ、新品でおもちゃを買う時に気になるのは価格!が一番でしょう。
また、年齢に応じて何を与えるべきかをパパ・ママが自分で考えて与える必要があります。
育児・子育てですら知識がなくて大変だったのに、おもちゃのことまで頭が回らない!ではないですか?
おもちゃ売り場などに行っても、何が良くて何が悪いのか全然わからず、結局売り場の雰囲気・CM・流行などに流されるままに買ってしまうということもデメリットの一つと言えます。そのような方は、ぜひ当サイトの記事を一つ一つ読んでください。
なお『知育玩具』の購入を考えたけれども、何を選んだらわからないという方は「人気・おすすめ『知育玩具』おもちゃ選びの専門家が徹底解説!」を参考にご覧ください。
このように、中古品・新品いずれにおいてもデメリットになるのは「価格」です。
購入者が商品の全価格を負担するので、どうしても高くつきます。おもちゃレンタルなどでは、複数人で一つのおもちゃを共同購入するようなイメージなので、みんなでおもちゃをシェアして使う。そういった考え方で付き合うことができますが、個人で自分用のおもちゃを買うということは一人で全て購入品の金額を負担することになるため、支払金額は最も高くつきます。
車もシェアの時代と言われるようにもなってきましたよね、それと同じとは言えませんが、近い感じです。そして高い価格だからこそ、失敗したくない!というのも出てきますね。
そして、購入したおもちゃは「処分」も考える必要があります。
子供が遊ばなくなった時はどうするの?売るの?あげるの?など、購入したからにはその後の処分方法も考えなくてはいけません。流行に乗じて買ったものは飽きてしまうのも早いので、処分サイクルも早いです。
考えながら購入していかないと、どんどんおもちゃが増えてしまうことにつながります。
おもちゃを購入するには、それなりの出費が伴います。
いつも新しいおもちゃを手に入れて喜んでいる子供の姿、新しいおもちゃに詳しいママ友・パパ友などを見ながら、自分のお財布事情を考えると、ついつい買ってあげられないもどかしさを感じることもあるかと思います。
購入する場合は、おもちゃ遊びでの選択肢を増やすには、買わなければいけません。おもちゃが家にあまりないと、周りのお友達やママ友・パパ友との会話がかみ合わず、うまくやっていけないということにつながる可能性もあります。
こども達の中でゲームをしていない子が仲間外れになるに少し近い感じですね。
おもちゃレンタル(サブスク)のデメリット
ここでは、おもちゃレンタル(サブスク)のデメリットについて触れていきます。
おもちゃレンタル(サブスク)のデメリットは、以下の通りです。
- 遊ぶタイミングが親主導
- 手元に残らない
- サイクルが長い
- 欲しいものが届くとは限らない
- かぶる
- 結局買ってしまう
- 遊ばないことはある
- 作って遊べる製品がない
- 成長・発達による遊びの変化を楽しめない(1つの製品を借り続けると損になる)
おもちゃレンタルはとても便利なサービスです。
店長の知り合いも使っていました。が、辞めました。そこにも触れていきます。また、おもちゃレンタルを解約して当店の「いろや商店くらぶ」を利用される方もいます。一時期並行して利用されていた方もいました。その方々に聞いた理由などにも触れながら書いてみることにします。そして、一番最初に頭に入れておきたいことは、おもちゃレンタルは『遊ぶタイミングが親主導』であるということです。
親がおもちゃを選び、返却も使用期間という大人の事情で終わりが訪れます。遊ぶタイミング・遊ばないという判断も親が決めます。手にするところから、手放すところまで、遊ぶタイミングが親主導となります。購入の場合は、手に取るところは親主導ですが、上でも書いた通りで常に手元にある状態ですので、遊ぶタイミングは子供が主導となります。その違いは大きな違いです。
まず、サブスクリプション型のおもちゃレンタルは、毎月の固定費用が発生しますが、使用料を払うだけなので基本的に手元には何も残りません。
家におもちゃを増やしたくないという親にとっては、片付けたり、処分したりの費用が無くなったと思うと、安くつくと感じますが、子供にとっては返却されると遊ぶ手段が減ったことになります。おもちゃを与えるのも奪うのも、おもちゃレンタルでは、親(大人)が手動です。手元に届いた時に遊ばなくても、その後時間と子供の成長の中で遊ばれるようになるものもたくさんありますが、そういうチャンスを逃すことにもつながるのは、返却があるレンタルのデメリットでもあります。
そして、個別レンタルの場合はおもちゃを選択して借りられますが、サブスクリプション型のおもちゃレンタルの場合は「何が届くかわからない場合もある」という点は、メリットでもありデメリットでもあります。届いたおもちゃが、全然気に入らなくて使わない。ということもよく聞かれますし、いきなり派手なメロディの流れる機械みたいなおもちゃが届いてビックリされたという方もいました。そして、交換したいんだけど回数に制限があったり、交換して届く期間がだいぶ空いてしまうということもあります。特に0歳児の頃の成長・発達は1ヶ月で劇的に変わります。おもちゃレンタルのサービスで多い2ヶ月に1回(交換などしていたら3ヶ月など)のサイクルでは、交換などがあると初回から4・5ヶ月は待つことになりますので、特に0歳の頃は、赤ちゃんの変化に付いていけないというのは、デメリットでもあると思います。成長・発達を考慮するならば、毎月交換のできるおもちゃレンタルがあればそれが良いとですね。ちなみに基本的に、返却をしないと新しいレンタル製品は届きません。
また、手元にあるおもちゃと被ってしまうということもあります。というのも、一般的な成長・発達の流れを参考に製品を選定すると、同じ月齢の子の選ぶものはだいたい似てくるものです。インターネットなどを参考に購入されている、パパ・ママも多いですので、そういったところから、持っているものと同じものが!ということもあります。ちなみに、当店ではそういったことが起こらないように、一人一人との日々のやり取りやお手持ちのおもちゃ・絵本・図鑑の変化、遊び・成長・発達の変化を定期的にやり取りするようにしています。
知り合いはこれで、サブスクリプション型のおもちゃレンタルをやめていましたが、結局は出かけた時やオンラインショップでおもちゃを買ってしまうという点です。
個別レンタルをしていたけど、子供がとても気に入ったので結局買うことにしたというケースや、出かけた先で子供の欲しいおもちゃ・デザイン的にパパ・ママの気に入ったおもちゃが目について、買ってしまうということが多いです。また、お祝いを目的とした購入もあります。
そのため結果的に、サブスク代 + おもちゃ代 のようになり、おもちゃのためだけにかかる費用として、かえって高くつくという声はデメリットとして多いです。他にも、絵本・図鑑なり色々かかる費用はあります。
赤ちゃん・子供が使うおもちゃは一生に一度の出会いですからね。そういった点で、出かけた先などでこれは買ってあげたい!と出てきてしまい、買うことはあります。レンタルをしているおもちゃがあるからだめ!とは、パパ・ママもなかなか言えないですよね。そして、これは知り合いに起こったケースで、お爺ちゃん・お婆ちゃんからお祝いでもらったおもちゃが、サブスクで届いて困った。というのは、実はよくある声の一つです。(苦笑)
当店のいろや商店くらぶをご利用の方で、おもちゃレンタルを解約された方で多いのは「届いたけど、遊ばないで違う遊びに夢中!」という意見が多かったです。おもちゃレンタルでは一定期間が来たら返さないといけませんし、返さないと新しい製品が届きません。せっかく払ってるから!と新しい製品を届けてもらっても、子供の興味はそこにあらず!という感じで、届いた時には遊ばず・・・でもいつか遊ぶかも(希望)。でも月々の支払いがくる。という感じで、効果・お得感を感じられなかったということで、辞められるそうです。お金を払っておもちゃ使用の期間権を買っている状態なので、その間に子供が遊ぶとは限らないこともあります。食べ放題に行ったから元を取る分食べなきゃ!的な感じですね。焦って遊ばせるというのもあまり気持ちのいいことではないですし・・・。
また、届いたおもちゃで遊ばないという理由には他にも色々とあります。その一つに、親が赤ちゃん・子供との遊びについてよく理解していないということです。『色々あれば、色々遊んでくれると感じる(これ当初私もそうでした)、おもちゃが変われば、遊びも変わる。』というおもちゃ主導での考えです。でも、仕方のないことです。育児・子育ての初心者から始まりますからね。おもちゃ・絵本・図鑑は、遊びの道具ですので、それを使ってどのように遊ぶかの方が大事です。コロコロと道具を変えても、遊び方に工夫やアイデアがなければ、道具そのものにはすぐに飽きてしまいます。おもちゃレンタルに、豊かな遊びや学びを求めている方も多いようですが、おもちゃレンタルでは、定期的におもちゃが安く手に取ることができるサービスですので、「遊ばない理由」がおもちゃレンタルにはないことも多いです。
ちなみに当店では、「遊び」と「道具」はセットだと考えています。遊ばなくなれば、ヒアリングさせていただいている情報を元に、暮らしの中で活かしながら、違う遊び方をご提案しています。遊びのプランニングと道具の選定はセットです。そして、目的に沿った遊びからは学べることがたくさんあります。成長・発達に沿って、遊びをステップアップしていき、工夫しながら使う中で、子供と共に学んでいくという流れを作ることが大切です。当店での「絵本選書とおもちゃ・知育玩具の定期便・定期購読『いろや商店くらぶ』」では、遊びながら学ぶという流れを作っていくことなども大事にしていますので、レンタルはしていません。
次に、創作活動・実験・工作など、遊びながら作り上げていくような製品はおもちゃレンタルでは届きません。基本的には、完成されたおもちゃが届き、プレイできる遊び方の製品が中心となります。年齢が上がるにつれて、子供の遊びの幅は豊かになって来ます。完成されたおもちゃばかりで遊ぶのではなく、遊びながら遊び道具を完成させていくような製品も子供の遊びの成長・発達の中ではとても重要です。一人一人の性格によって遊びに求められる道具は変わります。おもちゃレンタルは、その時々に応じた遊び道具が届くというわけではありません。あくまでも、おもちゃの一定範囲の中の限られた製品(の中から選び)が届くサービスですので、遊びに制限ができてしまうのは、おもちゃレンタルのデメリットの一つとなります。様々な子供の遊びをカバーできるわけではないということは、頭に入れておいた方が良いでしょう。
おもちゃは子供の遊び方の変化を楽しむ道具の一つでもあります。
最初は遊ばなかったとしても、長く付き合って持っていた方がいいおもちゃはたくさんあります。
たとえば、生後6ヶ月頃に揃えることの多い『型はめパズル』は、最初は手のひらにのせて軽く握ってボックスに入れる遊び方から始まりますが、その後片手でつまみ、積み上げられるようになり、両手でパーツを持ち替えたり、積み上げたり、ボックスに入れ替えたりと、手・指先の成長・発達に応じて遊び方が変化していきます。おもちゃレンタルでは一時的に借りても1年・2年間と同じ製品を借り続けることはあまりないですし、それだと損に感じますよね。でも、赤ちゃん・子供の成長・発達は一人一人違いますので、1ヶ月・2ヶ月ではどのおもちゃがその子に適しているかはわからないものです。成長・発達段階でできることも変わりますので、一つのおもちゃと長く付き合って遊んだ方が良いおもちゃに関してはデメリットと言えるでしょう。
おもちゃを手作りするという方法もあります
さて、購入・レンタルではありませんがおもちゃを入手する方法の番外編としては「手作り」という選択肢もあります。
おもちゃを自分で作ることができるのはとてもうらやましいことです。店長は全くできませんので、作ることができるならこどもはとても喜びます。紙や布製のおもちゃなら、育児・子育てに余裕があれば作って楽しむというのもおすすめですが、店長の場合は正直なところ育児・子育ては辛く苦しく大変な思いばかりでしたので、作ることなんて無理でした・・・。
日々の暮らしを回すことで精一杯。そのようなわけで、買うことで救われたというのは正直な気持ちです。これについては「赤ちゃん・子供と遊ぶのが苦痛で苦手なら『おもちゃ・絵本』を真剣に考えて欲しい」でも買いています。
木製のおもちゃを手作りする場合は、ヤスリがけだけは徹底的に行なってください。
そして塗料は自然塗料を使うか、塗料を使わない。そうすれば、安全に楽しめます。
紙や布を使った遊びは当店でも少しずつ、マイペースにではありますがご紹介しています。
こどもと手作りのおもちゃを作って遊ぶというのは、遊びの中でも最高に楽しいことです。でも、おもちゃを使って遊ぶのもとても楽しいことです。どちらか一方などに固執することなく上手に付き合って欲しいです。
おもちゃは育児・子育てを助け、子供と遊ぶ道具
ここまで、おもちゃの入手方法について書いてきました。
手作りの部分でも少し触れていますが、おもちゃは育児・子育ての負担を軽減してくれる道具になります。
また、おもちゃは子供の遊びをサポートする道具です。「家庭で『幼児教育』5育を意識しておもちゃ・絵本・図鑑で遊び学ぶ」でも書いていますが、自宅での幼児教育の道具としても活躍してくれます。ただ、おもちゃが赤ちゃん・子供の成長・発達の全てを解決するわけではありませんし、おもちゃに振り回されて遊んでもいけません。あくまでも子供の遊びを引き出し、新しい発見や体験を手助けするものです。
そういった点では、いずれのおもちゃの入手方法を選んだとしても、メリットもデメリットもないと言えるでしょう。
あくまでも上で書いたのは、パパ・ママが感じるメリット・デメリットです。
子供にとっては、中古品でも新品でも、レンタルでも手作りでも、遊んで楽しい!が何よりも大切です。
そして、おもちゃレンタルのように、たくさんの人でひとつのおもちゃを使い回すというのは、エコな活動につながりますし、買ったおもちゃも、長く使い続ければそれはエコな活動です。
ご自身にあった選び方で、購入・レンタル・手作りに向き合ってもらえればと思います。
ちなみに、当店でも「定期便」を提供していますがレンタルではありません。当店では一人一人にあった『遊び道具・遊び方』をお届けする定期便となっており、絵本の定期購読(選書)目的として利用される方が多く、定期的におもちゃ・絵本(選書)が届くサブスクリプションサービス感覚で使えるサービスです。赤ちゃんの成長・発達に沿った遊び・学びのサポーターとして「絵本選書とおもちゃ・知育玩具の定期便・定期購読『いろや商店くらぶ』」のご利用も検討くださいませ。目標・テーマなどを決めて取り組むなど、通信教育のようなイメージで楽しんでいただくことも可能です。