読み物
最終更新日:2025年2月26日
絵・写真・文:いろや商店の編集室 × 子育て中のママ
れんさいプロジェクト:赤ちゃん・こどもと遊び学ぶ
簡単手作り『お散歩バッグ』いつものお散歩で季節の宝物を探そう!
自分にもできるを実感する!
工作・外出が苦手な子も「拾う・集める」で楽しい時間を過ごせます
外を歩いている時、子供がふいに立ち止まり、足元の地面をじーっと見つめている。そんなことはありませんか?
小さい子供は地面に落ちている物が本当に好きですよね。1枚の葉っぱ、木の実、小石、なぞのパーツまで。大人が気づかないような小さな物にも敏感に反応して拾い集めてくれます。ちょっと買い物に、というつもりでも小さな子供はすぐ立ち止まってしまうので中々前に進めません。
拾ってくる物の中には「そんなものまで〜!?」と思ってしまう物もありますが、実はこの行動は発達段階にとっても大切な行動なんです。
小さな子供にとっては、日々いろんな物に触れ、観察することが、自分の周囲の環境を理解する事に直結しているそうです。子供たちは「家の外には自分の知らないものがいっぱいで楽しい!」そんな風に魅力的に感じているに違いありません。そう考えると、歩きながら足下の何かに気づいて突然立ち止まってしまう子供の姿にも納得ですね。
そこで、そんな子供たちの大好きな「拾う」「集める」という動作を一緒に楽しむ「手作りお散歩バッグ」をご紹介します。
「お散歩バッグ」は保育園や幼稚園では定番になりつつある外遊びアイテムで、子供が自分で拾ったものを集めていくバッグです。今回は3歳と7歳のお子さんのいる子育て中のママに協力してもらい、身近な材料で簡単に、それでいて子供にも扱いやすい!そんなお散歩バッグの作りに協力してもらいました。
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いろや商店の店長のおおま(@iroyaonline)です。
ご覧いただきましてありがとうございます。
育児・子育て苦手な店長が、こどもが主役で書いてますのでゆっくりご覧くださいませ〜。
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『お散歩バッグ』作りで用意するもの
お散歩バッグ作りで用意するものは、以下の6つです。
- 深めの紙皿2枚
- ホッチキス
- 穴あけパンチ
- リボン
- 折り紙や画用紙
- クレヨンや色鉛筆
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今回のキーアイテムは「深め」の紙皿です。少し深さのあるお椀のようなタイプですね。
こちらは100円ショップの他、スーパーでも取り扱っている場合が多いので、いつものお買い物のついでに覗いてみてください。
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今回は、『お散歩バッグ』を作って楽しみました。
外に出るのが苦手な子も、工作が苦手な子も、一緒に作って散歩をする楽しい時間が過ごせます。☁️
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簡単!『お散歩バッグ』の作り方
まずはじめに、2枚の紙皿の上の方を切り落とします。
鉛筆で下書きしておくと切りやすいです。7歳の子供は苦戦しながらも自分で切る事ができました。切った2枚の紙皿を内側に向けて向かい合わせにし、ぐるりと一周ホッチキスで留めていきます。
入り口付近には最後にヒモを通す穴をあけるので、少し下のところを留めてください。
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入り口側のフチ、両側に穴あけパンチで穴を開けます。リボンや紐を通す所なので、深めの位置に開けてくださいね。

今回使用したのはフチの幅が浅いタイプの紙皿だったので、少し潰し気味に抑えるとホッチキスや穴あけパンチが使いやすかったです。

そして最後にデコレーションです。
折り紙や画用紙などを貼り付けてオリジナルのお散歩バッグにしていきましょう。
7歳、3歳、それぞれお絵かきした後に折り紙で作ったパーツを貼り付けていました。

ドングリやお花など、季節のモチーフや子供の好きな物を一緒に飾り付けるのも素敵ですね。
悩んだ時は動物に見立てて飾り付けるのも喜ばれますよ!
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穴にリボンやヒモを通せば完成!
ヒモを短くすれば手提げタイプに、紐を長くすれば肩掛けタイプになります。
ヒモやリボンの選び方で印象も変わりますね。
工作に苦手意識がある子や、道具を扱うのが難しい小さな子供の場合は、あらかじめ大人がバッグの土台を完成させておいて、飾り付けだけ一緒にするのもおすすめです。
オリジナルバッグを作るための最後の仕上げ作業を自分の手で行う事で、子供は大きな「達成感」を味わえます!3歳の息子も一生懸命オリジナルお散歩バッグを作ってくれました。折り紙や色紙などをあらかじめ色々な形に切っておいて、それを子供が選び取って飾るパターンも良いですね。お散歩バッグと言えば牛乳パックや封筒を利用したものが有名ですが、深めの紙皿を利用することで程よく口の開いたバッグになるんです♪
これなら小さな子供でも一人で物を出し入れできます。ちなみに我が子はセミの抜け殻が大好きで一年中探し集めています。壊れやすいもの、繊細なものを入れても潰れず、少々手荒に扱っても壊れないというのも、このお散歩バッグの魅力です。
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ホチキスが難しければ、セロテープを使うなど、お子様の出来ることで取り組んでみてください。ただ、セロテープだと強度が落ちるので、重量のあるものを入れると壊れてしまう場合があります。なので、使う目的に合わせて、ご家族がホチキスのところだけするでも構いません。
デコレーションは個性が出ますね。
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作った『お散歩バッグ』を持ってお散歩に行って季節を感じよう
世界に1つのオリジナルお散歩バッグができたら、バッグを持ってお出かけしましょう!
行き先はいつものお散歩コースや公園で構いません。自分だけのお散歩バッグがあるだけで十分特別です。
テレビに夢中になっている時でも「今日はどんな宝物が落ちているかな〜?」と声を掛けてみましょう。なかなか外に出たがらない時も「外のワクワク」が想像できる声かけをすると効果があるように感じます。いろいろな理由で長時間の外遊びができない時も、内容の濃いお散歩で大人も子供もリフレッシュしてくださいね。
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大切なのは子供が主体的に「探索」することです。
「探索」というと大袈裟な気もしますが、子供が気ままに動き回る様子をそっと見守ってあげましょう。また、そんな時には是非「何か落ちているかな?」「これは何かな?」「どっちが好き?」「不思議だね」などと声かけをしてみてください。
まだ言葉を話せない子供でも、大人の声はしっかり届いています。

大人は触るのに躊躇するような物、例えば濡れた葉っぱなども子供にとっては新鮮な驚きの連続です。特に幼少期は五感の発達がめざましい時期。画面越しではなく、いろいろな物に実際に触れることがとても大切です。
危険がない限りは、ぐっとこらえて、子供の関心を一緒に楽しみましょう。
また、子供が拾ったものに対して大人が「すごいね」「面白いね」「よく見つけたね」とあたたかいリアクションをすることも大切です。見守りながらどんどん声をかけてあげましょう。
例えば葉っぱを見せてくれたら「素敵だね」「きれいな緑色だね」「○○みたいな形をしているね」など、
目の前のものごとを共有しながら言葉にしていくことで自然と言葉を学んでいく機会にもなります。言葉が出始めたら「これが好きなの?」「どこが好きなの?」「どんな音がするかな?」など質問を投げかけるのもおすすめです。どんな言葉で返してくれるでしょうか?言葉が出るまでじっくり待ってあげてくださいね。そんな風に、子供が見つけた物を通じて親子のコミュニケーションを深めてみてください。
いつもの道、いつもの公園。代わり映えしないいつもの場所…だからこそ感じる季節ごとの変化もあります。そして、子供が大きくなると「前はこんな物があったよね」というようなことを言い出します。「よく覚えているな〜」と感心しつつ、子供にとっては、いつもの公園も大切な思い出なんだな、と感じた出来事です。
補足ですが、お散歩バッグにはルールはありません!是非、あなたと子供の興味に合わせて色々工夫してみてください。
我が家の子供達は野草が大好きなので、春にはペットボトルを利用した、花かごのようなお散歩バッグを楽しんでいます。
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お散歩バッグを利用して、今のあなたと子供にしかできない特別なお散歩時間を楽しんでくださいね。
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店長も趣味は「探検」です。
GoogleMAPなどがあって便利な時代ですが、少しそういったツールを捨てて、新しい道を見つけて、目的もなく歩く。そこで目に入ったものを広い、家族みんなでその日の話題にする。便利なツールがなくても、身近なところに目を向けるきっかけの遊びとしてバッグ作り楽しんでみてください。👜
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『お散歩バッグ』についての注意事項
そんな楽しいお散歩バッグですが、実際に遊ぶ際には以下の4つの事にご注意ください。
- 工作・道具の取り扱いは安全に
- ヒモは首にかけないこと
- お散歩中は前方不注意にならないように
- 拾った物による誤飲やケガに注意
まずは工作中の道具の取り扱いについてです。
ハサミやホッチキスなど道具を使用する際には必ず大人のすぐそばで行ってください。小さい子供の場合には飾り付けまでをあらかじめ大人が済ませておくのも手です。次に、お散歩バッグのヒモですが、くれぐれも首にひっかからないように、よく見てあげましょう。
そしてお散歩中は、足下に夢中になりすぎて前方不注意にならないようにご注意ください。我が子たちは下に集中するあまり電柱にぶつかったり、つまづいたりしています。ただでさえ視野の狭い子供たちなので、必ずすぐそばで大人が見守ってあげてくださいね。
最後に拾ったものの取り扱いです。
小さな物の誤飲や、ケガにもご注意ください。また、ガラスや金属など、中には危険なものが落ちていることもあります。できれば清掃・管理の行き届いた公園などを選びましょう。

『お散歩バッグ』で深まる親子の絆
あなたのお子さんはどんな物をお散歩バッグに入れるでしょうか?
お散歩バッグを使った時は拾って終わりではなく、家に帰った後に是非ゆっくりと集めた物を親子で眺めながら振り返ってみてください。
「○○ちゃんのバッグから拾った物出してみようか〜」と声をかけて、子供が自分で出してみるのも良いですね。1つ1つを見ながら「こんなものがあったね」「これはよく見つけたね、珍しいね」と声をかけてあげることで子供の中に「達成感」が生まれます。
そんな気持ちを大切にしてあげたいですね。
ちなみに、拾った物のその後についてですが、もちろん全部を取っておくことは難しいです。かといって黙って捨てるのも…という時は、思い出だけ取っておきましょう。子供と一緒に写真を撮ったり、時間があればノートに記録するのもおすすめです。
我が家では「宝物入れ」と命名した100円ショップの仕切りケースに入る分だけ取っておく仕組みにしています。
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外で拾った小さな物たちも、こうやってしっかり居場所を与えることで、一層特別感が出ます!このように子供が興味を持った物を大人が大切にしてあげると、本当に嬉しそうにしてくれます。時には花や木の実などを食卓など室内に飾る事もあります。そうする事で帰ってきた家族とも「これはどうしたの?」「どこで見つけたの?」と会話が広がっていきます。
お散歩のその場にいなくても、しっかり思い出を共有することで、子供との素敵な時間が生まれますね。
また、一緒に今日のお散歩を振り返りながら、嬉しい・楽しいといった明るい気持ちを共有することは「成功体験」として子供の中に記憶されていくそうです。その積み重ねが、一生の糧となる「自己肯定感」の育成につながるのだとか!
たかがお散歩、されどお散歩ですね。
同じ公園ばかりで申し訳ないな、なんて思わずに、日々変わっていく自然を親子で一緒に楽しんでくださいね。
なお、子供との遊びに悩んだ場合は「もぅ悩まない!遊び方がわからなくても大丈夫、こどもと向き合った遊び方」もご覧くださいませ。
最後に、当店では一人一人にあった『遊び道具・遊び方』をお届けする定期便を提供しています。どうやって遊んだら良いか?何を購入したら良いか?と悩んで結論の出なかった方は「絵本選書とおもちゃ・知育玩具の定期便・定期購読『いろや商店くらぶ』」のご利用も検討くださいませ。目標を決めて取り組むなど、通信教育のようなイメージで楽しんでいただくことも可能です。
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この下には、店長による「まとめ(あとがき)」を簡単に書いてます。
今回は、『お散歩バッグ』を楽しみました。作る・遊ぶ・会話する。子供の大好きな「拾う・集める」が楽しい遊びです。
もし、何か聞きたいことがあったら、当店の『いろや商店くらぶ』も検討してみてください。お子様の成長・発達に沿った遊びをサポートする身近な存在として、いつでもドシドシ!ご相談をお受けしております。デコレーションを工夫して楽しんでください。🖍️
- 店長が解説!いろんなおもちゃの徹底比較
- いろや商店がはじめての方へ
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あとがき
大人が見える世界と、子供に見える世界は違います。
便利なツールがたくさんある時代ですが、目の前に何があるのか?身近な暮らしの足元を、いまいちど子供と一緒に見つめ直すによい遊びです。また、工作が苦手な子にも(公園に遊びにいく!など)目的意識を持って創作する機会ができますし、なかなか外に出たがらない子も、一緒に拾いに行こうよ!と誘えば、楽しそうだな!と感じてもらいやすい遊びです。また、きょうだいがいればそれぞれの子の好みのようなものも見えますし、ご家族のお休みの楽しみ方の一つとしてもおすすめです。
ということで今回は、『お散歩バッグ』を作ってみました。