読み物
最終更新日:2023年1月28日
絵・写真・文:いろや商店の編集室
れんさいプロジェクト:赤ちゃん・こどもを育む環境づくり
落とす遊び!『ポットン落とし』はいつから?おもちゃの役割と知育で人気の秘密
落として楽しい!いつからはじめる?
『ポットン落とし』で育まれる力・活躍するおもちゃ
落として遊ぶおもちゃには色々なものがありますが、遊び始めは早ければ生後6ヶ月頃からになります。ですが、手におもちゃを持って入れる・落とすという動作には手・指先の運動などの成長・発達の要素が求められますので、おおよそ生後8ヶ月〜1歳頃が一つの目安となります。そして、1歳を過ぎ立つことができるようになると、高低差を使った遊びもできるようになりますので、落として遊ぶおもちゃの選択肢も広がります。ここでは、「落として遊ぶ」の遊びの流れ・発展について触れながら、最初に取り組むことの多い『ポットン落とし』について丁寧に書いていきます。
また、『ポットン落とし』の遊びでは、色・形などを合わせる要素を取り入れたものも多いですので、図形遊びの一つとして取り組む方も多いです。そのようなわけで、いつから始めたら良いの?何を選んだら良いの?ポットン落としおもちゃのポイントは?と店長も聞かれることが多いので、ここでは、赤ちゃん・子供の成長・発達の流れにも沿った形で、落として遊ぶという視点からも丁寧に書いていきます。
いろや商店の店長のおおま(@iroyaonline)です。
ご覧いただきましてありがとうございます。
育児・子育て苦手な店長が、こどもが主役で書いてますのでゆっくりご覧くださいませ〜。
乳幼児期の「落とす遊び」成長・発達の流れを理解する
落とす遊びは、指先の運動がまだ未熟な赤ちゃんからでも楽しむことのできる遊びですが、最初は大きなおもちゃは握ることが難しいので、手のひらにのせられる程度のサイズのおもちゃで、手のひらをひっくり返すだけで楽しむことができます。ただこの場合、パパ・ママが感じる印象としては「遊んでいる」というよりも「落としている」ようにしか見えないでしょう。でも指先の成長・発達が未熟な時は、これでも十分な遊び方の一つとなります。赤ちゃんにとってはこれだけでも十分楽しい遊びなのです。
そしてそこから、手に持ったものを握ることができるようになると、指先に力を加えてものをつかむことができるようになりますので、落とす遊びにおいても格段と遊び方は豊かになります。手・指先の発達・遊びについては「握るからつまむへ!乳幼児期に『指先や手を使った遊び』を育むおもちゃが大切な理由」で触れていますので、あわせてご覧ください。
ちなみに、「落とす遊び」にも様々な遊び方があります。
最初の落とす遊びは、上でも触れた通りで赤ちゃんの手のひらに木のおもちゃなどをのせて、手をひっくり返らせることで、手よりも下に落ちる様子が見られますので、これが落として遊ぶの最初になります。ただ一般的にはこれを遊んでいるということは少ないですので、多くの場合は手に木のおもちゃを握って意図的に下に落として遊んでいる様子を指します。
シンプルに落として遊ぶときに使われる道具の一つには、積み木などの木のおもちゃが例としてあります。ここでは『ポットン落とし』について書いていきますが、落とす遊びにおいては、特に何か用意する必要もありません。
例えば、下に色紙を置いて、その上に手に持った積み木などのおもちゃを落として楽しむことも「落とす遊び」の一つです。ルールを決めたり、落とし先などを決め、様々な色紙・リングなどを並べてそこに落とすなど、遊び方を広げることもできます。ただこういった遊びは、床にそのまま落とすと、傷がついたり、高さによって衝撃が強かったり、場合によって投げたりというケースも多いですので、多くの落として楽しむ遊びでは、落とし入れ先の決まったボックス型のおもちゃや、上から下に向けてゆっくりボールなどが落ちていくようなおもちゃが使われます。ちなみに、積み木については「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『積み木』を徹底比較」で人気の積み木を色々比較・解説していますので、参考にしてみてください。また、積み木を使った遊び方にもいろいろありますので、それについては「意外と知らない積み木の遊び方。0歳〜小学生まで親子で考えて長く楽しめます」で書いています。落として楽しむのも一つの遊び方です。
なお、「落とす遊び」では、以下のことを理解することが大事です。
- 高さにより速度が変わる
- 高さによりぶつかった時の音が変わる(強さが変わる)
- かたいものを落とすと痛い
- 落ちていく過程を知る
- 下から上に落ちることはない
上でも触れた通りで、「落とす遊び」はシンプルに楽しむこともできますので、0歳の赤ちゃんから楽しめる遊びです。そして、手・指先の成長・発達に沿って遊び方も変化していくところから、「落とす遊び」で用いられるおもちゃは、知育玩具と言われることも多いです。モンテッソーリ教育の中では、一つ一つの形・色などに分けて落とすといった遊具もありますが、ここで取り上げる『ポットン落とし』向けのおもちゃも、落として遊ぶ道具として人気の高いおもちゃの一つです。また、多くの『ポットン落とし』向けのおもちゃは、通す遊びも併せ持ったものが多いです。通して楽しむ遊びについては「通して遊ぶ『紐通し』おもちゃが知育で人気な理由」で丁寧に触れていますが、落として遊ぶ・通して遊ぶは一緒に楽しまれていくものですので、それぞれを読んで、乳幼児期の遊びへの理解を深めてもらえればと思います。
また、落とす遊びでは「落ちる過程」を楽しむという側面もありますし、落ちる過程を見ることで「見る力」をつけるという意味もあります。目で動いているものを追うことに「追視」がありますが、落ちる過程は目で落ちていく物を追っていくことも行われますので、必然的に追視を育む道具にもなります。「追視」については「【見る力】目と手の協応・追視を育む遊びとおもちゃが大切な理由」で触れていますので、詳しくはそちらをご覧ください。
そしてこれは、上の落とす遊びで理解したいことにも関連しますが、落ちる様子を見ることで上から下に落ちていく様子や物理的な法則を理解していくことにもつながります。この「落ちる過程」を楽しめるのは、1歳過ぎてからです。例えば以下の「クネクネバーン・大」や「はじめてのクーゲルバーン・シップ」のような製品がその一つですが、上から落とすと下に向かって何もしなくても落ちていきます。その動き・落ちていく流れ・速度の変化などをみて楽しむおもちゃです。このように、落ちる過程を楽しむおもちゃは、赤ちゃん・子供の成長・発達の流れの中で、パーツ・サイズの大きさの変化はあれど1歳〜4歳まで楽しまれる、とても人気の高い遊びです。
たとえばその一つにピタゴラスイッチでも有名な、ビー玉転がしも含まれます。自分で組み立てたルール(道筋・スロープ)に沿ってビー玉が転がっていくのは、落として遊ぶ道具として必ず皆が通る遊びです。これについては「ピタゴラ!?ビー玉転がし・組み立ておもちゃが人気な理由と子供の育まれる力」で丁寧に書いています。また、そこで活躍するおもちゃについては「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『玉転がし・玉の道・玉落とし』おもちゃを徹底比較」でも取り上げていますので、ボールを落として遊ぶ道具を選ぶ時の参考としてご覧ください。
最初は手のひらをひっくり返して落とす。といった動作も、次第に自分で意図的に目的を持って手に持った物を落とし楽しむことができるようになってきます。そこからは、上から下に向かって落ちることを理解し、落とす高さによってスピードや衝撃が変化することを知っていきます。
これらを学んでいく遊びが「落とす遊び」です。そこで活躍する道具は様々ありますので、ここで取り上げるのはその入り口となることも多い『ポットン落とし』向けのおもちゃですが、ここで取り上げた他のおもちゃについても見ながら、赤ちゃん・子供の成長・発達に沿って遊び道具を揃えてもらえればと思います。
なお、知育玩具については「人気・おすすめ『知育玩具』おもちゃ選びの専門家が徹底解説!」で丁寧に解説していますので、知育玩具選びで悩んだら参考にしてみてください。
『落とす遊び』で学ぶことを理解することで、そこで活躍する道具としての必要なおもちゃもわかるようになります。ただ、赤ちゃん・子供の成長・発達も関係しますので、ステップを踏んで一つ一つ取り組んでいくことをおすすめします。
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いつから?『ポットン落とし』ってなに?
落として遊ぶ道具は色々とありますが、ここでは『ポットン落とし』について取り上げます。
ちなみに『ポットン落とし』って何?と聞かれることもありますので、ここでは『ポットン落とし』への理解や、『ポットン落とし』の遊び始めについて書くことにしました。遊ばない時の対処法についても軽く触れておきます。
まず『ポットン落とし』とは、落としたときに「ボトン!」と音が出ることから付いた名称で、使われるものとしては箱などの形状をしていて、上面には様々な形などの入り口があり、そこへ手に持ったものを入れて落とす遊び方や、そこで使われるおもちゃ全般を言います。
『ポットン落とし』で使われる道具としては、手作りのものから、市販のものまでありますが、「ポットン落とし」という名称で販売されている製品はありません。選び方については後述します。多くは、型を合わせて遊ぶ「型はめ」のおもちゃとして販売されているものが「ポットン落とし」で遊ばれる道具として選ばれます。たとえば当店でも扱っていますが「キーボックス・SEかたちの箱」などのようなものです。これらは「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『型はめパズル』を徹底比較」でも取り上げていますので、あわせてご覧ください。
そして、『ポットン落とし』はいつから?とあわせて聞かれるのですが、これは早ければ生後6ヶ月〜1歳頃を目安にとお伝えしています。ただ個人差がありますので、手に持ったものを軽く握ることができるようになったらといったほうがわかりやすいかと思います。手のひらに何かシンプルな形状のおもちゃを手に持たせて、少し握るような動作が見られたら、遊び始められる月齢です。また多くの方は一人で遊ばせることも多いですので、座りの安定した頃がおすすめです。
生後6ヶ月頃から楽しむ場合は、パパ・ママが膝の上に抱えるなどが必要で、その場合『ポットン落とし』向けおもちゃに届かなかったりなど、高さが合わないことがあります。なので、基本的には一人で座れるようになり両足の間に『ポットン落とし』向けのおもちゃが置けるようになった頃が遊び始められるタイミングと捉えてください。
また、『ポットン落とし』は全ての子が興味を持って遊ぶとは限りません。
楽しいと感じないと子供は遊びに見向きもしませんし、長続きしません。もし遊ばないなーと感じたら、無理に遊ばせようとせず少し時間が経過してからまた出してくるとしてみてください。一人一人で興味を持つタイミングは違います。また、目の前で一度パパ・ママが遊んでいる様子を見せて、楽しいことを理解させることでも良いです。それがきっかけで遊び始めることもありますので、一人で遊び始めるのではなく最初は必ず一緒に遊ぶようにしてください。
そして、型にはめるのが苦手でなかなかうまくいかない場合、癇癪を起こす子もいますので、そういった場合は少し時間・期間をあけて取り組むようにしてください。できないからできるまで!と根気よくやればやるほど、子供は面白く無くなっていきますので、そういった場合は少し離れてみることも大切です。少し離れて別の遊びでコツを掴んですぐできるようになるといったことも多々ありますので、無理に頑張らないことも大切です。
ということで、遊び始めは0歳後半頃となりますが、赤ちゃん・子供の成長・発達による個人差があります。
ここに書いたことを一つの参考として、「【0歳・赤ちゃん】成長・発達に沿ったおもちゃ・絵本と遊び」や「【1歳】成長・発達に沿ったおもちゃ・絵本・図鑑と遊び」「【2歳】成長・発達に沿ったおもちゃ・絵本・図鑑と遊び」もあわせてご覧ください。0歳〜2歳にかけての遊びや、赤ちゃん・子供の変化、そこで活躍するおもちゃ・絵本などについて丁寧に書いていますので、様々な遊び始めのタイミングの参考にしてもらえたらと思います。
『ポットン落とし』遊びで求められることや、遊び方を理解すると、赤ちゃん・子供の成長・発達を見ながら向き合うことができます。投入口の難易度によっても遊び始めはかわりますので、悩んだら店長にご相談くださるでも構いません。
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手作りと市販品どっちがいい?『ポットン落とし』おもちゃで注意したいこと
『ポットン落とし』おもちゃは、手作りで楽しむこともできますが、完成度によっては、市販の製品を購入したほうが良いケースもありますので、ここでは手作りと市販品の違いや注意点などについて触れていきます。当店では、上でも書いた通りで「キーボックス・SEかたちの箱」などの市販品で『ポットン落とし』おもちゃを扱っていますが、手作りの場合は、タッパーのようなプラスチック製の入れ物を加工したものや、段ボールなどを組み立てて作ったものなど色々あります。
まず基本的な構造としては、上部にポトンと入れるための穴が空いていて、中が空洞になっており、その穴に入れると入れたものが入り、まとめて入れたものが回収ができるというものであれば良いです。ですが、以下の4つのポイントに注意してください。自作をする場合は加工時に気をつけることで、しっかりとした『ポットン落とし』おもちゃを作ることができます。
また店長のようにDIYが苦手など、自作で難しい場合は、無理せず市販の製品の購入をおすすめします。例えば以下の「型はめロールなど」のようなロールタイプは人気がありますが、自作するには難易度が高いです。加工の労力などを考えるとそれなりに大変でもあるので、ご自身の技量などから考えてみてください。
それでは、一つ一つ説明していきます。
『ポットン落とし』おもちゃで大切にしたいポイントの一つ目は「重複して入らないこと」です。
まず、『ポットン落とし』おもちゃの上部についた穴の形状は一つ一つが違うものがおすすめです。もしくは、モンテッソーリ教育で使われている遊具のように、一つのボックスに一つの入れ口のようにボックスごとに形を変えるでも良いです。また、手持ちにあるボールや積み木などの木のおもちゃを入れることが想定されると思いますが、なんでも入れれば入るではなくて、入れるものの形状・サイズに合わせることが大切です。『ポットン落とし』おもちゃでは、入れて落とすということが一番の目的ではありますが、色や形状にあわせて(形にはめて)入れ落とす製品が多くを占める通りで、遊びながら色の判別や円形・四角形・三角形などの形状を理解することも遊び時の目的としてあります。
この時に円形の入り口に四角形などが入ってしまうと、意味をなしません。必ずそれぞれの形状と投入する木のおもちゃなどの投入物の形状があっていることが必要となります。
ただ、とりあえず穴が良いていて落として楽しめたら良い!という遊び方を一つの目的としても良いですが、それでは『ポットン落とし』おもちゃの楽しみ・学びの一部だけとなってしまいますので、入れ口と投入物の形・サイズに気をつけてみてください。
『ポットン落とし』おもちゃで大切にしたいポイントの二つ目は「ポトンと音が出ること」です。
ポットン落としというくらいなので、落とした時に音が出ることはとても大切です。木のおもちゃを木のボックスに落とすと、ポトン!と良い音がします。入れたものの形状や角度、中に入っている量などによって、音は変化します。この音の変化・違いが楽しいことの一つですので、入れたらしっかりとポトン!と音が出ることも大切になります。
特にここでは、底面が木だと綺麗な音がしますので、段ボール・プラスチック製でも底には木の板を敷くなどをおすすめします。
『ポットン落とし』おもちゃで大切にしたいポイントの三つ目は「中が隠れること」です。
市販で作られているボックス製の多くは、中が見えないようになっています。これは月齢的に1歳頃になると物が隠れることがとても楽しい頃になるためです。『ポットン落とし』おもちゃは、入れると手に持っていたものが隠れて(落ちて)無くなります。この無くなる(見えなくなる)ということが、この頃の月齢の子にとって楽しいことの一つです。
実は無くなったわけではなく、箱の中に隠れているだけなのですが、子供にとってはそれはわからないことなので、とても不思議で興味深いことになります。1歳頃になると、ドアの向こう側におもちゃを置いたりという様子も見られるようになりますが、月齢的にも『ポットン落とし』おもちゃで遊ばれるのは同じ頃になりますので、入れた物が隠れて見えなくなるということも大切です。そのため、手作りの場合は、ボックスの中が見えないようにするために何かでくるんだりとすることをおすすめします。そういう点でいうと、ダンボールは中が見えないので良いですね。
『ポットン落とし』おもちゃで大切にしたいポイントの四つ目は「自分で開閉できること」です。
『ポットン落とし』おもちゃは、一人で遊ばせておくことも出来ますので、連続して一人で楽しめるように、入れたものを一人で取り出せるようになっていることも大切です。このとき、当店で扱っている「キーボックス」は開けるにも鍵を開けないといけないようにと工夫されていますし、「SEかたちの箱」は、サライド式で簡単に中を開けられるようになっています。中に入れたものを取り出すことも一つの遊びとして、どのように中から出すかを考えることも大切です。
また忘れがちですが、続けて遊ぶためには自分でフタを閉じることも必要ですので、連続的に遊べるようにしておくことも一人遊びを考えると大切になります。閉じる・開くという連続した遊びができるというのもポイントとなります。
このように、手作りと市販品どっちがいい?と聞かれることも多いので、『ポットン落とし』おもちゃで求められるポイントについて書きました。店長的には子供と遊ぶ道具は、手作りでも市販のものでもどちらでも良いと感じています。ただ、赤ちゃん向けの製品では事故などにも気をつける必要がありますので、そういう面では長く安全性も確認されている市販の製品の方が安全安心に遊ばせておくことができます。また、段ボール製の場合は子供が片手をついて潰してしまうということもあります。月齢的に力加減はできない頃ですので、手作りであればそういったところに注意するようにしてください。
また市販の製品についても、ここで触れたようなことが達成できていないものもありますので、市販だから安心ということではなくて遊び方や目的に応じて選ぶようにしてください。ということで、人気・おすすめの『ポットン落とし』おもちゃについては「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『型はめパズル』を徹底比較」で比較・解説していますので、あわせてご覧くださいませ。
当店では『ポットン落とし』おもちゃも、型はめおもちゃの一つとして紹介しています。
『ポットン落とし』おもちゃは、手作りで用意される方も多いおもちゃです。
ただ、形・色など厳密に再現しようとすると丁寧に形に沿って投入口を作るなど求められますので、手作りでは限界になることも多いですので、そういったときは市販の製品も考えてみてください。原材料代・加工労力などを考えると、購入してしまうのも一つの手です。
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『ポットン落とし』で育まれること
『ポットン落とし』は、赤ちゃん・子供が手に持ったものを、入れて落とすというシンプルな遊びです。
ポトン!と出る音を聞いて、ワクワクとどんどん次から次へと入れていく様子がとても可愛らしいですので、0歳〜1歳頃の定番の遊びにも選ばれます。苦手な子もいますので、最初はまったく上手にできなかった子が少しずつ上手に入れていく様子を見るだけで、子供の成長・発達を実感しますので、知育玩具として選ばれるのもよく理解できます。
そこで、『ポットン落とし』にはどんな効果があるのかということを書いていきます。ただ注意してほしいのは、上でも触れた通りで『ポットン落とし』で使われるおもちゃによって変わるということです。例えば上部の投入口の色・形などによっては、図形遊び・型はめ遊びとしても活躍しますので、この場合遊びの中で学べることは変わってきます。
同様に、取り出し口に工夫がされているものによっては、手(手首)・指先などの動作を促す役目もあります。そういったところから、ここでは、『ポットン落とし』で育まれることについて書きますが、使われるおもちゃによって少しずつ変化していくというのは頭に入れて読み進めてもらえると助かります。
まず、『ポットン落とし』で楽しむためには、手に落とすものを持つことが求められます。
手作りのものでは、ペットボトルのキャップや、手元にある積み木など様々ですが、ただ手のひらにのせただけでは遊べませんので、手のひらにのせ握り、目的の投入口で手を離すということが求められます。しっかりと形状が定まったものですと、同じ方向に合わせないと入りませんので、両手で持っているものの角度を変えたり、手のひらで持ち替えたりということも必要になります。遊び始めも、赤ちゃんの手・指先の発達・成長の段階を見ながらというものになりますので、一般的にも『ポットン落とし』では「手・指先の運動が育まれる遊び」として定着しています。
次に、繰り返して楽しめる遊びということで、繰り返しながらできるように根気よく取り組む遊びでもあります。
最初はいくら頑張っても入らなかったものが、投入口に入れることができると、落ちて「ポトン!」と音がしますので、「できた!」というのがとてもわかりやすく、その音が遊びの目標にもなります。
そういったところから、「集中力・達成する力が育まれる遊び」としても取り組まれます。
始まりのハードルが少し高くても、できた時に音が出たり、何かわかりやすいゴールがあると、子供のチャレンジする活動を促してくれます。『ポットン落とし』はそういう点で良い遊びです。これに似た遊びとして「パズル」があります。パズルについては「人気・おすすめ『パズル』おもちゃ選びの専門家が徹底解説!」で触れていますので、ゴールのある遊び道具として考えてみてください。
最後に、『ポットン落とし』は、一人で遊ぶことができるように作られているものが多いです。
全て中に入れた後、また新たに遊ぶためには自分から中のものを取り出して、遊び始めの状態を作る必要があります。この時、パパ・ママが遊びを先回りしてやってしまうことがありますが、子供自身が自分で中のものを取り出して遊ぶことが大切です。これは自発的に、遊びに向かう力をつけます。遊びをするためには、自分から動き遊ぶ前の状態を作る必要があるということを『ポットン落とし』からは学びます。これは、連続して繰り返し遊べる『ポットン落とし』だからこそです。
最初はどうやっておもちゃを使うかを見せるために、パパ・ママが色々することは大切ですが、その後は一人で繰り返し遊べるようにするというのも、子供自身の自発的な力を育むという点で大切になります。
ここまでは、大きく3つの育まれる力について書きました。
一つ目は「手・指先の運動」。二つ目は「集中力・達成する力」。そして三つ目は「自発的に遊ぶ力」です。これら以外にも、上で触れた通りで、投入口の形などによって育まれる力は増えます。例えば、四角形・三角形・円形など図形の形をしたものであれば、図形の形を認識する力を育みますし、赤い投入口に赤いボールを入れるといったルールを設けることで、色・形の認知力を育みます。色の認知については「色を覚える・学ぶ!おもちゃ・絵本で遊びながら子供の色彩感覚・色彩認知を育む」でも触れていますので、興味があればあわせてご覧ください。
このように、遊び方を工夫することで、赤ちゃん・子供の育まれる力を増やしていけるのは『ポットン落とし』の醍醐味でもありますし、広く人気があることも理解できますね。
『ポットン落とし』おもちゃは、知育玩具の定番です。
0歳〜1歳頃にかけて用意する方が多いですし、保育園・子育て支援施設など当店でも導入するケースが多いので、多くの赤ちゃん・子供向け施設でも用意されていることが多いです。自宅へ取り入れる前に、身近な遊び場などで先に触れる機会も多いですので、その際はこのページを思い出してもらえればと思います。
- 店長が解説!『型はめパズル』を徹底比較
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いつまで?『ポットン落とし』おもちゃの次のステップは?
『ポットン落とし』はいつころまで遊ばれますか?と聞かれることがありますが、遊び終わりについては個人差があります。ただ、多くは、2歳頃には遊び終わり、手・指先のさらに微細な遊びに移行することが多いです。ただこれも、当店で扱っているキーボックスのように手首をひねるなどの動作が求められるおもちゃについては、その後も長く遊ばれることが多いですし、ボットン落としで投入するものを積み木として使ったり、ボックスをごっこ遊びで使うなどもしますので、おもちゃそのものは長く使われることが多いです。
また、上でも触れましたが、一人歩きのできるようになる1歳過ぎ以降は、高低差のある落として楽しめるおもちゃの人気が高くなります。そういったところから、『ポットン落とし』おもちゃで遊ばれた後は、落として遊ぶおもちゃであれば、玉転がしなどの上から落として楽しむおもちゃで楽しむ方が増えます。赤ちゃん・子供の成長・発達の流れからも上から下に向けて落ちるおもちゃは、1歳過ぎ頃から人気となるおもちゃですので、次のステップとして考えてみてください。「【専門家がおすすめ・選び方を解説】人気の『玉転がし・玉の道・玉落とし』おもちゃを徹底比較」では、様々な落として楽しむおもちゃを取り上げていますので、参考にご覧くださいませ。
他にも、図形や色などの認知力を育むという点では、違った遊びにつなげていくことができます。
『ポットン落とし』おもちゃを使った遊びは、落として遊ぶ以外でも、パズルなど様々な遊びの入り口となることが多いですので、理系的な遊びとして取り組んで見てもらえればと思います。
当店では「赤ちゃん・こどもが『遊びながら学ぶ』最高の楽しい道具・教材がおもちゃ・絵本・図鑑」でも書いていますが、おもちゃは遊びながら学ぶ最高の道具だと考えていますし、「家庭で『幼児教育』5育を意識しておもちゃ・絵本・図鑑で遊び学ぶ」でも書いたように、自宅での幼児教育の道具ともなってくれますので、遊びのステップなど考えながら取り組んでみてください。
最後に、当店では一人一人にあった『遊び道具・遊び方』をお届けする定期便を提供しています。何を購入したら良いか?と悩んで結論の出なかった方は「絵本選書とおもちゃ・知育玩具の定期便・定期購読『いろや商店くらぶ』」のご利用も検討くださいませ。目標を決めて取り組むなど、通信教育のようなイメージで楽しんでいただくことも可能です。
この下には、店長による「まとめ(あとがき)」を簡単に書いてます。
ここでは『ポットン落とし』おもちゃを取り上げて、ご相談をいただくことの多い手作りと市販品での注意するポイントや、知育玩具として人気な理由について丁寧に解説しました。
もし、何か聞きたいことがあったら、当店の『いろや商店くらぶ』も検討してみてください。お子様の成長・発達に沿った遊びをサポートする身近な存在として、いつでもドシドシ!ご相談をお受けしております。📩
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あとがき
ここでは、落として遊ぶ道具として人気の高い『ポットン落とし』について、当店で扱っている『ポットン落とし』おもちゃも取り上げながら、育まれる力などについても丁寧に書きました。
よく質問されるのは、いつから?や、遊ぶ時のポイント・おもちゃに求められるポイントといった点についても触れていますので、このページを読めば『ポットン落とし』についての理解が深まるかと思います。
主に、『ポットン落とし』で楽しまれるのは0歳後半頃〜1歳頃ですが、『ポットン落とし』おもちゃに備わっている要素によってその遊びの期間の幅も変わります。『ポットン落とし』はその後パズルなど理系に向けて繋がっていくことの多い遊びですので、知育玩具と言われることも多いですが、このページが『ポットン落とし』への理解を深めたり、『ポットン落とし』おもちゃを選ぶ時の参考になれば幸いです。