読み物
最終更新日:2025年3月29日
絵・写真・文:いろや商店の編集室
れんさいプロジェクト:赤ちゃん・こどもを育む環境づくり
【節句】人日(七草の節句)!こどもと七種粥を食べて一年の健康を祈る
人日(七草の節句)
こどもと一緒に、一年の健康を祈る節句
新年の1月7日は、七草の節句『人日(じんじつ)』です。
年末年始にたくさん食べてお腹をひと休みする行事ということで聞いたことのある人も多いと思いますが、中国から来た「人日」と「七草を食べる風習」が一緒になった行事です。
なぜ『人日』というかというと、中国の伝統で、1日〜6日(鶏・狗・羊・猪・牛・馬)までは獣畜を大切に扱い、占いを行う風習がありました。そして、7日目が人を大切する日ということで、人を占う日です。ちなみに、8日〜10日は(穀・果・菜)を占います。このことから、1月7日が『人日』と言われています。そしてこの日は、七種類の若菜の温かい吸い物を食べ、一年間の無病息災を祈る日とされています。
同じように日本でも、春の七草として知られる、芹(セリ)・薺(ナズナ)・御形(ゴギョウ)、繁縷(ハコベラ)、鈴菜(スズナ)、蘿蔔(スズシロ)、仏の座(ホトケノザ)の7種類の春の草で作った粥を食べて健康を願う風習(七草粥)がありました。これらの重なった行事が、1月7日の『人日(じんじつ)・七草の節句』です。
この日は、1年の健康をお祈りする日ということです。
季節の上では冬ですが、暦の上では春を祝う行事が増えてきます。季節を楽しむ行事をこどもと一緒に楽しむことは、自然とのつながりを育みます。そのようなわけで今回は『人日(七草の節句)』を取り上げました。

いろや商店の店長のおおま(@iroyaonline)です。
ご覧いただきましてありがとうございます。
育児・子育て苦手な店長が、こどもが主役で書いてますのでゆっくりご覧くださいませ〜。

赤ちゃんと『七草の節句』を楽しむ
赤ちゃんが産まれて最初に迎える節句『七草の節句』。
『七草の節句』は五節句のひとつですが、この日を赤ちゃんの節句としてお祝いするご家庭はほとんどありません。女の子なら、桃の節句のひな祭り「初節句だけ?男の子は?ひな祭りのお祝い、孫・甥っ子向けも予算相場・選び方・人気商品を教えます」。男の子なら、端午の節句(菖蒲の節句)の子供の日「「あげない」が主流?『子供の日』のプレゼント、初節句の男の子から女の子も予算相場・選び方・人気商品」にするのが一般的です。それぞれ女の子・男の子の健やかな成長を祈願したお祝い行事です。初節句は、産まれてからだいたい1年の中でするとされていますので、どちらかの節句の時にするのが良いです。
そして『七草の節句』では、七種類の若草を食べる行事食があります。1年の最初にその年1年間の健康を祈り、「七草粥」を食べます。でも、赤ちゃんは「七草粥」を食べることはできません。それでは『七草の節句』の日、赤ちゃんとどんな過ごし方をしたらよいでしょうか?
1月7日は、年末年始の長期休暇も終わり、実家に戻っていたお父さん・お母さんも仕事のために普段生活する自宅へ戻る頃になります。すでに仕事がスタートしている場合もあるでしょう。実家で出産したお母さんも、年明けのタイミングで実家から帰る人も多いです。そういったことから、慌ただしい時期に差し掛かるので、今は何も特別なことはしないというご家庭が多いです。スーパーなどの食品売り場でも一応に七草粥の材料「芹(セリ)・薺(ナズナ)・御形(ゴギョウ)、繁縷(ハコベラ)、鈴菜(スズナ)、蘿蔔(スズシロ)、仏の座(ホトケノザ)」をこの時期になると販売しますが、買われない方も多いです。
でも、『七草の節句』は、季節を感じる、とても良い行事ですし、共通の話題で話が盛り上がる時でもあります。慌ただしくて何もできないような場合は、無理のない範囲で、七草を花瓶などに入れて部屋に飾って過ごすなどもおすすめです。
でもやっぱり、みんなで揃って食べるのが一番です。

『人日(七草の節句)』の過ごし方や、お祝いプレゼントに関する相談・質問はそれほど多くはありません。
何かと仕事始めなどで忙しい時期にもあたりますが、5節句の一つ、季節を感じる大切な日です。🗓
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食育にも繋がる『七草』を通して『節句』を学ぶ
七草粥で食べる七草とは、
- 芹(セリ)
- 薺(ナズナ)
- 御形(ゴギョウ)
- 繁縷(ハコベラ)
- 鈴菜(スズナ)
- 蘿蔔(スズシロ)
- 仏の座(ホトケノザ)
です。
芹(セリ)は、田んぼに足を運べば、足元に見つけることができる草です。
店長も学校へ行く田舎道でよく見つけました。なので、食べる前に草の形を覚えて田んぼが身近にあるようなら、探せます。でも、ここで食べる七草は若芽なのでこの時期に探しに行っても見つけるのは難しいです。春が目前にもなる3・4月頃にもなれば、田んぼの周辺で簡単に見つけることが出来ます。
薺(ナズナ)は、「ペンペン草」の名で知っている方も多いかもしれません。
春になるとどこでも見られる草で、可愛らしく小さな花を咲かせます。今だと雑草扱いされ、どちらかと邪魔がられることも多い植物ですが、貴重な食材です。春になると至る所で見かけることができるので、散歩がてら見つけるのがオススメです。
田んぼ周辺に限らず、あぜ道ならばどこでも見つかります。
御形(ゴギョウ)は、キク科のこちらも可愛らしい花をつけます。「母子草 (ははこぐさ)」とも言われます。荒地で見かけることもできるくらい強い植物です。ちなみに、草餅や草団子に入れたりもします。かつては桃の節句に出す「母子餅」に用いられていた草です。こちらもどこでも見かけることができます。
繁縷(ハコベラ)は、白く小さくて綺麗な花をつけます。
字の通り茂って密集した群生を作るので、とても見つけやすい植物です。小鳥が好きな植物なので、インコなどを買っている人にとっては聞き慣れた植物です。
鈴菜(スズナ)は、とっても有名。みんなの大好きな蕪(カブ)です。蕪は知ってるけど、鈴菜という名前では知らない人も多いでしょう。何しろ昔使われていた名前だからです。今はあまり言われません。七草粥では、蕪の若菜をいただきます。道端で見つけるのは難しいですね。
蘿蔔(スズシロ)もとっても有名。みんな大好きな大根(ダイコン)です。大根といえば聞いたことがない人はきっといないでしょう。ここでは、大根の若菜をいただきます。寒さが厳しいほど甘くなると言われる野菜です。
仏の座(ホトケノザ)は、田平子(タビラコ)のことです。ちょっと紛らわしいのですが、七草の方は「キク科」そうではないのは「シソ科」です。黄色く可愛らしい花を咲かせます。ちなみに、七草とは関係ないシソ科のホトケノザは、ピンクの花を咲かせます。
というように、七草は全て身近な植物になります。そして『七草の節句』では、これらの若菜をいただきます。
今では簡単に野菜(特に青物)はスーパーへ行って買えば食べられますが、スーパーなどのなかった昔は、この時期に新鮮な野菜を手に入れるのは難しいことでした。そういったことからも、七草粥を食べるのは暮らしの中で健康を意識した大切な行事だったのです。
そして、五節句はそれぞれの季節に応じた植物が登場します。『節句』は季節を感じ、自然を大切にするという思いも込められた行事でもあります。春に大きくなる前の小さな若菜をいただいて、植物が大きくなるように。わたしたちも、力強く元気に過ごせるように自然からエネルギーをいただく。そういう意味も込められた行事。
食育に繋がる季節の行事です。食育については「親子で遊びながら食事・食べ物を学ぶ『食育』で当店人気のおもちゃ・絵本・図鑑」でも触れています。そして、身近な植物を使う『七草』は、家での環境教育にもおすすめです。環境教育については「子供の『環境教育』自然・生き物を大切にする心を育むおもちゃ・絵本・図鑑」で書いていますので、あわせてご覧くださいませ。

『人日(七草の節句)』では、春の七草と言われる身近な植物をいただきます。
行事そのものが食育につながりますし、植物との繋がりもとても感じられます。🌱
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『人日』の日のお祝いは?プレゼントは贈ったりするの?
さて、『人日』の日のお祝いですが、この日にプレゼントをあげる人はほとんどいません。
こどもたちはお年玉をもらい、その前にクリスマスでサンタクロースからプレゼントをもらい、ここでも何かを用意したらお父さん・お母さんは財布的に辛いです。そのようなわけで、『人日』にプレゼントを贈るという行為はしません。
そのようなわけで、予算相場というのもありませんし、お祝いに渡すおすすめの物もありません。
時期的には、子供たちはまだ冬休みなので、週末に重なれば家族全員・親族全員で、「七草粥」を食べるというところもありますが、上でも触れた通りお休みではない家庭も多くなり、「七草粥」を食べることも最近ではとても少なくなりました。
長い冬休みをとっている方にとっては翌日から仕事といった場合も多い頃です。
『人日』は、自然を大切にすること、体を大事にすること、一年の健康を祈る行事です。
お祝いを贈る人が少ないと言っても、子供や大切にしている人の健康を思って何かをお贈りするにはとても良い日です。このページを読んでも何が良いかな?と悩んでしまった方は、「【専門家が選ぶ】出産祝い・お誕生日ギフト(プレゼント)代行サービス(赤ちゃん・子供向け)」で紹介しているように、出産祝い・お誕生日向けのギフト(プレゼント)代行サービスを提供していますので、悩んだ時はお任せくださいませ。

人日(七草の節句)のお祝いプレゼントの『予算相場と選び方』です。
そもそもに人日(七草の節句)ではお祝いの品を贈るということは多くありません。でもこのページを見て、何か贈りたいな・・・と感じたら、以下を参考にしてみてください。🎁
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『人日』のお祝いにおすすめのおもちゃ・絵本・図鑑・児童書・仕掛け絵本
『人日』の日に贈るプレゼントはいったい何が良いのでしょうか?
贈る人が少ないと言っても、贈りたいと考える人には、子供の健康や植物が身近になる物をお贈りすることをおすすめいたします。七草粥を食べながら、植物について話をすれば食育につながりますし、口に入れる七草について詳しくなりますし、植物がとても身近な存在になります。七草粥に入れるのは、それぞれの植物の若菜です。人間でいうと子供です。植物の若菜の話を子供と一緒にすれば、思いがけない物語をつくれるかもしれません。
そして、とても寒い時期なので家の中で植物など生き物の絵を描いて遊べる「クレヨン」もおすすめです。雪の降らない地域なら、少し散歩で外に出かけて、気になった植物にありがとうを言って持ち帰りましょう。持ち帰ったら、暖かい部屋の中でゆっくりと観察しながら植物を描きます。描き終わったら、押し花にしてしおりを作ったりもおすすめです。
『人日』以降の行事では、暦の上で春を祝うような行事が続きますが、現実的にはまだまだ寒い冬の真っ只中です。室内でゆっくりと遊べるようなものをお贈りするととても喜ばれます。また、絵本・図鑑・児童書・しかけ絵本を通じて、植物について深く学べる時期でもあります。四季を感じる絵本・図鑑・児童書・しかけ絵本をお贈りするのは、節句のことを理解するにとても良い贈り物です。
本を囲んで、お父さん・お母さん・お爺ちゃん・お婆ちゃん・叔父さん・叔母さんの経験や知識をみんなで共有し楽しめるのは、こういった行事の時ならではです。それぞれの小さい頃の思い出話をすれば、今まで知らなかったことを聞いたり知ったりするきっかけにもなります。きっと、楽しい一日になることでしょう。
ちなみに、『人日』にプレゼントはおかしいでしょう?と思う人もたくさんいると思います。
でも、子供はプレゼントがあると喜びます!行事を上手に使うと、想いを届けたり、受け取ったりすることの素晴らしさのようなことを伝えられるきっかけになります。もし、年末年始に会えない時は、お年玉と一緒にお祝いの品を持って行くととても喜ばれます。是非、考えてみてください。

『人日(七草の節句)』のお祝いプレゼントを選ぶなら、植物・食育に関するものが良いです。
また、1年に1回の節句だからこそ、普段手に取らないような製品を手にする機会でもあるので、普段とは違った視点で選んでみることもおすすめいたします。🎁
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こどもと一緒に、『七草の節句』を通して伝統文化に触れる
上でも触れた通りで、1月7日は年末年始も終わり慌ただしい時期です。
年末年始のお休みの期間も短くなってきていて、7日までゆっくりと休んで仕事をスタートするという年は珍しくなりました。4日から仕事の方も多いのではないでしょうか。また、共働きの家庭も多いので、子供は保育園がスタートしている場合も多いです。出産された方もこのタイミングで自宅に戻られたりと、年始のちょうど慌ただしい時期にある行事が『七草の節句』です。そういうこともあり、1月7日に『七草の節句』をする家庭はどんどん減っています。
でも、これを機に改めてこの行事を家族でお祝いをするのはいかがでしょうか?
『人日』にかかわらず、日本にはたくさんの伝統的な文化・行事が存在しています。
自然を大切にし、自然と共に生きてきた日本文化の中では、自然を大切にする思いや考え・行いがたくさん散りばめられています。伝統行事を過ごすのは、過去から学ぶことを思い出すきっかけにもなります。そして当店では、日本の伝統色に関する製品の人気がとても高いです。美しいもの残すべきものは子供に伝えるというのも、親としての大切な教えと感じています。
海外に出ると、自分の育った国のことを改めて考える時期が必ず来ます。
伝統文化や行事に触れた小さかった頃の記憶は、海外に行った時に日本に住んでいたことを呼び起こします。
「自宅で楽しい『幼児英語教育』親子で遊びながら英語を学び身につける」でも触れていますが、いくらグローバル化と言われ海外に出て行く人が多くなっても、日本という国の文化を忘れることはありません。そして、海外へ行けば必ず「日本ってどんな国?」と聞かれることが増えます。新しいものやことばかりに価値があるとは限りません。過去の歴史や伝統も大切にし、その中で新しい時代をつくっていく。
学校で習う歴史の授業わないこともたくさんあります。それらは、暮らしの中で過ごすことで学び、育まれていきます。『人日(七草の節句)』をきっかけに、子供との学び、家での学習について考えるきっかけにしてみてください。当店で考える幼児教育については「家庭で『幼児教育』5育を意識しておもちゃ・絵本・図鑑で遊び学ぶ」で詳しく書いていますので、そちらもご覧くださいませ。
節句の時期は、何か新しいことをするにもとても良い時です。
当店では一人一人にあった『遊び道具・遊び方』をお届けする定期便を提供しています。
お申し込みの際に以下のコードをお伝えください。今なら、お得な特典をお受けすることが可能です。興味のある方は「絵本選書とおもちゃ・知育玩具の定期便・定期購読『いろや商店くらぶ』」をご覧になり、この機会に遊びのステップアップもご検討ください。お子様の成長・発達、季節に応じた遊びの提案など一人一人の遊びをお手伝いしています。
ページを見た方限定のお得チャンス!
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お申し込みの際に「備考欄」へ『人日』と入力してお申し込みください。どちらのプランでも構いません。
2回目(2ヶ月目)発送の際に、クオカード(1,000円分)を同封いたします。
この機会に「いろや商店くらぶ」のご利用を、検討くださいませ。
※ 備考に記載されていない方は、対象となりませんのでご注意ください。

この下には、店長による「まとめ(あとがき)」を簡単に書いてます。
人日(七草の節句)でお祝いをする人は多くなく、知名度もどんどん低くなっている節句です。七草はスーパーでも目立たなくなってきましたので、もしかすると知らない方も多いのではないでしょうか?でも、節句は季節を感じるにとてもいい行事ですので、毎年何かしらのお祝いをしてほしいなと考えてます。
もし、何か聞きたいことがあったら、当店の『いろや商店くらぶ』も検討してみてください。お子様の成長・発達に沿った遊びをサポートする身近な存在として、いつでもドシドシ!ご相談をお受けしております。📨
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あとがき
『七草粥』一度も食べたことがない人もいるのではないでしょうか?
お父さん・お母さんの中には、小さい頃数回したことがある程度の記憶しかないこともあるでしょう。これから大きくなる子にとっては縁の遠い古臭い行事と言われるようになるかもしれません。
でも、節句は、季節の大きな節目に行われる行事です。季節を感じ、自然の恵みについて改めて考えるためにも大切にしたいイベントのひとつです。そこに、古いとか新しいとかありません。
『七草の節句』は、1年に5回の節句の最初の節句です。今年はこれを機に、1年間全ての節句の行事を祝っていませんか?季節に応じた食材を楽しみ、季節の話をして過ごす1日を年に5日間とってほしいなと考えています。
赤ちゃんとの場合は、親だけにするのか、祖父母や叔父・叔母も招待するのかなども考える必要がありますし、家でお祝いか外出してお祝いをするかということも考える必要がありますが、思い出に残るような一日になるように準備して最高の『七草の節句』にしてください。