読み物
最終更新日:2022年3月17日
絵・写真・文:いろや商店の編集室
れんさいプロジェクト:いろやのこと
逃げ出したい!子供といるのが辛いと思った時にしたこと・行動したこと
こんにちは。いろや商店の店長のおおま(@iroyaonline)です。
ここ「いろやのこと」では、まったりマイペースにいろやのあらゆる側面のおはなしをお伝えしています。
このお店を開くきっかけとなったのは、こどもが大好き!赤ちゃんが大好き!おもちゃ・絵本がとにかく大好きというよりも、育児・子育てが苦手で苦しく大変だったので、そこにどう向き合おうかと考えた結果からです。大変だった育児・子育て、こどもとの遊びで助けられたのが『おもちゃ・絵本・図鑑・仕掛け絵本など』でした。
もしかしたら、もっと上手な育児・子育ての方法があったんじゃないだろうか?と自問自答する日々で、それは今も続いています。店長をしながらそれを学ぶ日々。学んだ日々のことを発信しようと考えてこのお店は運営されています。
こどもといるのが辛いと思ったのは、一度や二度ではありません。しょっちゅうでした・・・。(苦笑)本当にしんどくて辛くて、苦しかった(何を甘えたことを言ってるんだ!と言われるかもしれませんが)。店長は父親ですが、母親も同じように辛く苦しいと思う日々があったと感じてます。孤育てに、ワンオペの育児。外に助けを求める余裕もなく、なんとか精神力で毎日を乗り切っている人もいると思います。店長もその一人でした。
とにかくまずは寝る時間の確保に必死で、目の前の1日1日を過ごすことだけで精一杯という日々の積み重ねでしたが、今はこどもは大きく元気に成長しました。してきたことを振り返れば、父親としては失格なことばかり。でも、それを振り返り向き合うことができるようになったのも、日々の暮らしを真剣に考えてきた結果と思っています。
それらのことをここでは淡々と書いています。
いろや商店の店長のおおま(@iroyaonline)です。
ご覧いただきましてありがとうございます。
育児・子育て苦手な店長が、こどもが主役で書いてますのでゆっくりご覧くださいませ〜。
子供といるのが辛い
店長にとってどの時期が一番育児・子育てで大変だったか?と聞かれたら「新生児期から乳児期」とこたえます。
寝ることが出来ない、何をするにも思った通りにいかない。そして、赤ちゃんはなかなか泣き止まない…。と、目の前の起こること一つ一つにぶつかっては心が折れ、なんとか気力を振り絞り、乗り越えるとまた次の日が来る。一つのトラブルが解決したかと思えばまた次の問題がやって来る。
そんな感じでした。なにごともうまくいかず、体力的にも精神的にも追い詰められたような感じがしていました。寝る時間の少なさに、体力面は確かに追い詰められるというか限界を毎日のように感じます。これといって精神的に追い詰められるような特別なことは何も起こらないのですが、体力面がそうさせるのでしょうか…、なんだか精神的にも限界を感じることも多かったのを覚えています。あかちゃんが泣き止まなかったり、急に外で泣いたりすると、まいったなー。ハーァとしてしまう自分に嫌気がさす。そんな時もあります。こんな態度を示すなんて父親失格だな・・と、毎日のように感じました。
もうその日は戻ってこないのですけどね。新生児期・乳児期の0歳児の頃の赤ちゃんについては「【0歳・赤ちゃん】成長・発達に沿ったおもちゃ・絵本と遊び」に書いています。
息子が生まれたのは、夏の暑い日(7月末)でした。
新生児期を過ぎしばらく経つと授乳の間隔にオムツ交換のタイミングと少しずつ生活のリズムができはじめて、育児・子育てにも慣れてきたかな・・・峠は越したかな?と思うような日もありましたが、さらにそこから秋を越えて冬に入ると状況は一変しました。育児・子育てで一番大変だったのは、誕生した年の冬のことです。
この頃息子はアトピー性皮膚炎がとてもひどくなり、上半身。特に顔全体を搔きむしり血だらけになるという大変な時期を過ごしました。これについては「持続可能な社会へ!こどもと環境問題・自然破壊をおもちゃ・絵本・図鑑を通して考えるお店」でも触れています。
授乳の間隔が短くなりつつ離乳食のスタート、そして夜泣き。
これに合わせて、血だらけのアトピー性皮膚炎。少しでも目をはなすと掻きむしって血だらけになり、その状態でハイハイするとあたり一面血まみれになってしまうので、昼夜問わず必死に手を抑えたりしながらの毎日でした。特に夜間はどうしても眠くなってしまうので気を失いながら手を抑えていましたが、母は強しですね、私は意識を失って手を離してしまったりしていましたが、妻はしっかりと手を抑えていつも必死に症状が悪化しないように頑張っていました。
夜泣きについては「読み聞かせしなきゃダメ?乳児期と絵本!赤ちゃんに寄り添う楽しみ方」「パパ必見!おもちゃを使った夜泣き対策。店長秘伝で気持ちよ〜く寝かしつけ」でも触れていますので、参考にご覧ください。
自分は休みたい、妻も休ませたい。
でも、休ませられるほどの心身の余力もない。できるならば、自分も休みたい・・・、と。
とにかく『休みたい』がグルグルと頭の中を駆け巡っていました。仕事に行くと言ってこのまま抜け出してカラオケボックスや喫茶店で寝ようかな?などと考えども、必死に頑張っている妻の様子を見るとそうも言ってはおられず頑張る。逃げ出したいというよりも、逃げ出す一歩手前そんな感じでした。「育児だもの、子供のことを考えたら考えられない姿勢だわ」と言われるでしょうけれど、店長にとっては一歩違えばくらいの精神状態で、グルグル回っていました。
その時の暮らしぶりは「仕事大好きパパ、はじめての子育てに挫折。逃げ出したい毎日が続く・・・」に少し書いています。
ちなみに、こどもといるのが辛いと考える時期は、人それぞれです。
店長の場合はこのように、新生児期から乳児期が大変でしたが、イヤイヤ期の頃や、小学校の低学年になってから(当店では対象外となりますが、中学・高校と年齢が上がるとまた変わります)など、人に聞くと不思議なものでバラバラです。でも男性に限って言えば、新生児期は奥さんが実家へ帰省しての里帰り出産だったりすることもあるので参考にならない人もいます。(苦笑)
女性側に多い大変だという声でダントツなのは『ワンオペ育児(【ワンオペ育児】夫の『育児参加』じゃ解決しない!父親は育児から逃げちゃダメ)』ですね。これは時期というのではなくて、育児・子育て環境そのものです。起きてから寝るまで一人でこどもと向き合い、寝て静まった頃に旦那さんがひょうひょうと家に帰って来る。全てが終わったタイミングを見越したかのように帰宅されるとさらにやりきれない思いになる。そういう声を聞きます。
そんな大変な毎日の中、週末も育児・子育てなど家のことをせずに自分のことばかりとなると良い声は聞こえてきません。育児・子育ては母親・父親双方に責任がありますからね、その姿勢が見られないと片方に負担がのしかかるので辛いと思うのは自然なことです。
ちなみに、1歳児については「【1歳】成長・発達に沿ったおもちゃ・絵本・図鑑と遊び」でも解説しています。イヤイヤ期の2歳児については「【2歳】成長・発達に沿ったおもちゃ・絵本・図鑑と遊び」で詳しく書いています。
『こどもといるのが辛い』理由を考えてみた
『こどもといるのが辛い』と思う理由を考えてみることにしました。
当時は辛いというよりも、いつでも逃げ出したい。という思いばかりでいたので、時間が経っていまだからこそ考えられるのかもしれません。
- 寝られる時間が少ない
- 生活のリズムが崩壊
- イメージ通りに物事が動かない
- したいことが進まない・できない
- するべきことが増える
- コミュニケーション不足
- 周りからの視線・指摘
- 近所(人)づきあい
- はじめてのことばかり
- 命を預かる責任
- 描いていたイメージの違い
- 過ごし方・遊び方がわからない
ザーッと、並べてみるとこれだけ出てきました。
おそらくここに並べていないことでもたくさんあると思います。
ひとつひとつ掘り下げて行こうと思います。
● 寝られる時間が少ない
これは、育児・子育てではもうみんなが声を揃えて言う理由の一つです。パパが言おうものなら、ママはもっと辛いんだけど?という批判を一気に受けるという感じで、父親は粛々と深夜のオムツ交換です。川の字で寝ていると、一人寝ているというわけにもいかずで妻が起きれば一緒に起きる。そんな感じです。かといって別の部屋で一人寝るというのもなんだか都合がいいですよね。
ということで、家族全員寝不足の毎日が訪れます。
● 生活のリズムが崩壊
赤ちゃんが誕生してからは、すべてが赤ちゃん・こどもの生活サイクルになります。
寝る時間・食事の時間など、大人だけでの生活リズムから激変します。第2子の場合や一人でもこどもに関わる仕事をしていたりなど、身近にこどもがいて、こどものいる生活リズムを知る機会があれば別ですが、小さい頃から積み重ね、長い期間を経て出来上がった自分一人・大人二人の築き上げてきた生活リズムが大きく変わるのはカラダにこたえ精神的にもこたえてきます。
● イメージ通りに物事が動かない
次はこれをしようと思っても、その通りにはなりません。これをしている間に、あれをしようと思っても目の前のことがうまくいかない。何事もイメージした通りに物事が進んでいかないのは本当にしんどいです。何が起こるか、したことが想定通りに終わるかの予想もつかないので、予定を入れたり、後で何かをするといった暮らしの組み立てができなくなります。
だいたいは予定していたことが何もできないで終わる・・・そしてそれは、とても大きなストレスとなります。
● したいことが進まない・できない
これは上と似たような内容です。自分のしたいこと、家事にしろ仕事にしろできません。
赤ちゃん・こどもから目を離すことは絶対にできないのですが、自分自身のしたいことは必ず発生してきます。例えば一人の時にいつもいっていたアーティストのコンサートや、毎週末大切にしていた長時間のお風呂タイム、いつも足を運んでいたお店など。こどもがいない時には簡単にできたいたことがとても遠く難しく感じられるようになり、なんだかあまりにも無力というか、無気力感を感じます。絶望感すら感じることもありますね・・・。(苦笑)一人で家を飛び出したい!と一度は思っても仕方ないかなと思います。
● するべきことが増える
家の中に人が増えるとするべきことは増えます。大人一人増えるだけでもそうなので、洗濯物の多いこどもならなおさらです。
ということで、何事においてもするべきことが増えます。新生児期・乳児期の頃は1日数回お風呂に入りますし、大人と同じ食事をするわけでもないので大人と同じ食事が食べられるまでは、食事の準備・時間も違います。
洗い物も増えますし、家事などに費やす時間も自然と増えます。
赤ちゃんとのお風呂については「赤ちゃん・子供と『お風呂遊び』のアイデアからおもちゃ・絵本の活用方法まで」でも丁寧にお風呂の入れ方まで書いています。
● コミュニケーション不足
夫婦間においては、育児・子育ての考え方・向き合い方などすれ違いが起こりやすい時期です。
上でも触れた通りでするべきことも増えるので夫婦で上手にすることを分担しあい、時間を上手にやりくりしないとあっという間にお互いの時間が消滅します。これはお互い様です。自分の時間の確保をすればするほど相手の負担が増えていく。これを話し合いながら解決していくということが求めまれます。
また、こどもが大きくなりイヤイヤ期に入ると、言葉ではうまくコミュニケーションができないので態度で示そうとします。泣いたり・叩いたり・物を投げたり。暴力的な行為はされるとこどもからといえどもこたえますし、離れたくもなります。
叱りつけるのもまた大変なんですよね。これについては「父親と母親で違う?子育てが辛い、苦しいと感じたとき店長はこうして乗り切ってました」でも触れています。
● 周りからの視線・指摘
外で移動するときは、他人の視線が気になりますし、気を遣います。
特に公共機関を使う場合は急に泣き出したり、騒ぎ出したりするともう大変です。それだけでグッタリとしますし。周りからは痛いくらいの冷たい視線を受けますので、途中下車を繰り返すなど、目的地までなかなかたどり着けません。
食事を食べるスペースでも、ギャーギャーと泣いてると外でやっとけ的な視線はやっぱり突き刺さりますし、なんとか泣き止ませようとすればするほどひどくなるという・・・・。外出時はこれらがなによりも大変でした。ベビーカーでの移動については「あると便利?なくても大丈夫?ベビーカーで使うおもちゃ・絵本の選び方」でも書いていますのでそちらを参考にご覧ください。
● 近所(人)づきあい
こどもができると周りから色々な声をいただきます。
ありがたく、頂き物をくださる方もいれば、うるさいと毎日来られる方。庭の片付けを手伝ってくださる方もいれば、文句をいつも言いに来る方まで様々でした。正直手間が回らないことも多く、近所の人からの頂き物はありがたく、お手伝いもとても助かりました。でも、夫婦二人の時とは違って、色々な人が関わり赤ちゃんにご挨拶をしに来る人など増えるに従い、休めるはずの時間が人に会う時間に変わり、休めない・・・。これもまた大変なことです。
町内の会に出てる時間があれば寝ていたいと思うことは多々ありました。
● はじめてのことばかり
第一子の場合は、なにをするにもはじめてです。
育児・子育てにかかわらず、何事も勝手がわかっていれば簡単なことも、ひとつひとつやりながら覚えるといった感じなので時間はかかりますし、失敗もするしで、なかなかスムーズにいきません。過ぎてみれば「あれはこーすればよかった」とか気づくこともありますが、その時は一生懸命なので仕方なしです。何事もはじめてというのは大変なものです。
店長の育児・子育てのスタート。息子の誕生〜出産までの流れについては「【出産前 編】初パパ店長の子育て。はじめて赤ちゃんが家にやってくる。」で書いています。
● 命を預かる責任
一人の命を完全に預かる重圧を毎日のように感じます。寝てる?息してる?と毎日のように確認しましたし、1歳になるまでは何をするにもドキドキしました。1メートルのコンクリートの高いところから落ちて大泣きした時は真っ青になって病院に走りましたし、バタバタと走り出して一瞬でも視界から消えると焦ります。自分の体調が悪くても、しっかりとした食事・睡眠は大切になりますし、1人の命を預かり24時間一緒にいるって本当に大変です。
● 描いていたイメージの違い
本など読んで楽しみにしていた育児・子育てとの大きなギャップに悩みました。
いわゆるライフスタイル誌などではこどもとの素敵な暮らしが大きく取り上げられて、こんな感じの暮らしにしたいなぁと思っても、家に帰ると現実に戻り、ライフスタイルとか言ってる暇もなく、すべきことの処理に奔走するという感じです。目の前のことが少しでも楽になる物は増えますが、思い描いた通りにはなりません。でも、楽になるってとても大切だなと、諦めることも学びました。これについては「育児・子育てが苦手なパパ・ママへ。頑張らない!脱力大事!店長もとても苦手でした」でも触れています。
● 過ごし方・遊び方がわからない
いざ子供といる時間がたくさん増えても、何をして過ごしたらいいか・・・どうやって遊んだら良いのか、わからなくなることがあります。子供はかまって欲しく、こちらに向かっては来ますが何をどうしたら良いのだろうかと。遊ぶってなんだろう?どういうこと?と、いざ育児・子育てとなった時に、何から手をつけていけばいいのかわからない。
このお店はその実体験から成り立っています。(苦笑)
ちなみに、赤ちゃん・子供との『遊び』については、「もぅ悩まない!遊び方がわからなくても大丈夫、こどもと向き合った遊び方」を参考にご覧ください。
以上のような要因が毎日日替わりでどっと押し寄せてきて、育児・子育てをしていて辛いなぁ・・・、逃げ出したいなぁと思うことは日常茶飯事でした。もっと時間をかければたくさん出てくると思いますが、これだけでもそれなりの量ですよね。読む方も大変だと思うので、このくらいにしておきます。それでもこれらを乗り越えると、人間として一回り成長します。
苦労は買ってでもしろって言いますが、こういうことなのでしょうか?(苦笑)
でもこの経験から、人間としてのたくましさを身につけられた気もしています。それについては「【できる前→産後の心理的変化】父親になる。大変な子育て、こどもを授かった後の変化」で書いています。
試してみたこと・行動してみたこと
育児・子育てが辛い、苦しい、逃げたい!とただただ言ったところで何かしら手を打たないと改善することはありません。
ずーっと辛いのもしんどいので、少しでも楽になることがあれば、できることから行動してみたり試してみました。
個人差はあると思うので参考になるかはわかりません。ここに記載しているのは主に、乳児期から幼児期にかけておこなったことなので、小学生の子との悩みとしては参考にならないです。
同じ時期で悩んでいるならば、試してみる価値はあると思います。店長が実際にしんどい時にしてみたことです。
- 預ける・離れる
- 諦める
- 考える
- 赤ちゃんと同じものを食べる
- なんでもまとめる
- 現実逃避
- ある程度放置する
- お互いを褒めて励ます
- 相手の時間を作る努力をする
- 遊びの道具を増やす
- こどもの生活リズムで生活する
- 相談相手・共感できる人と繋がる
● 預ける・離れる
ショッピングモールや、どこかへ行った時はできる限り預けられるサービスを探して預けました。
こどもが少し大きくなり、こども一人で遊んでいられるスペースがあれば、さぁ行ってこい!とドーンと送り出します。だいたいショッピングモールに行けばそういう場所があります。片方の親がついている必要がある場所もありますが、その時は交互に時間を決めて交代すれば一人の時間ができます。こどもと離れることは悪いことではありません。辛かったら離れてみる。最初は戸惑いましたが、離れてみることでわかることもあります。毎日いるのだからちょっと離れるのは許して欲しいですね。
今ならベビーシッターのサービスを使っていると思います。
● 諦める
現実を見つめて、諦めることも大切です。
こうだったら・・・、こういうことなら・・・、理想的な形を考え、今のことに不満ばかり感じたたところで目の前の現実は変わりません。目の前の現実に向き合い、無理だなと少しでも感じたら理想を求めるのは諦める。諦めるのは勇気が必要ですけど、諦めることで得られることもあります。それで体力・気持ちが楽になるなら良いことです。
まずは目の前の現実を楽にする。それと一緒に理想を求める。これはある意味、経営に近いなと感じた時もあります。
● 考える
余裕がないので、ついつい目の前のことに手当たり次第手をつけていきそうになるのですが、立ち止まって考えてみることって大切です。考えることで良い方法が思いつくかもしれませんし、もしかするといらぬことをして無駄な時間を過ごしてるかもしれません。
一度立ち止まって考えると違った視点で育児・子育てが見えてきます。
● 赤ちゃんと同じものを食べる
1日3回の食事、結構大変です。離乳食を作り夫婦の食事も用意する。別々に用意すると調理時間もかかるし大変です。ということで、離乳食になる料理を一緒に食べました。というよりも、食事をまとめて作り置きして離乳食用はベイスト状にしてとっておきました。食材をしっかり選び口に入れるものを意識すれば元気でいられるとこの時学びました。これは『食育』につながることです。「親子で遊びながら食事・食べ物を学ぶ『食育』で当店人気のおもちゃ・絵本・図鑑」でも触れています。
● なんでもまとめる
洗濯・掃除・食器洗いなど、なんでもまとめて一気にやる。毎日少しずつすると減った気がしないので、一気にすることで空いた時間をのんびりできるようにしました。片付いた!って思えますしね。勝手なメリハリです。片付いていない時の家の中は大変なことになりますが、目につかないところにまとめて置いて工夫したりでいくらか気にならなくなります。体力の確保・精神的な安定を求めた場合には、諦めることも大切だと学びました。ルーティーンが増えるとルーティーンだけで1日が終わってしまいます。
● 現実逃避
目の前の現実から逃げる!
そう、逃げ出していいのです。でも、赤ちゃん・こどもから逃げるのは難しいので気持ちだけでも逃げる。現実逃避ができることを見つけるのも大切です。映画・読書・ゲーム・音楽・料理など。でも、現実逃避ばかりしていて現実に戻ってこないというのはダメです。あくまでも現実から逃避したらしっかり戻ってすべきことはする。そのための現実逃避です。
店長はこの頃、ハリーポッターの小説を読んでました。(苦笑)
ですが、赤ちゃんの横で、お気に入りの本を読むのは結果的に読み聞かせになっていたことなんですね。これについては「はじめての絵本!新生児期に絵本は必要?いつからがいいの?赤ちゃんとの楽しみ方」でも少し触れています。
● 見て見ぬ振りをする
全部に目を光らせたら、1日が終わりません。
あー気になるな、まいっか!これ大事です。見て見ぬ振りをするスキルが身につけば、だいぶ楽になります。もちろん目についたことを全部解決できるにこしたことはないですが、できなくても大丈夫なことは見て見ぬ振りをして他のことに費やすということも大切です。完璧を目指すと24時間(2人)では足りなくなります。
● お互いを褒めて励ます
とにかく、小さなことでも、相手のことを褒めて励ます。
ワンオペ育児をしていて辛いのは誰にもその頑張りは見えないし、誰からも何も励まされないことにあります。小さなことでもいいので、褒めて励ますと、気持ち的に軽くなります。体力的に楽になるのは難しいですが、辛く苦しい育児・子育ての最中は気持ちが楽になることはとても大きなことで、次へ向けての活力になります。なんか運動部っぽいですね。(笑)
● 相手の時間を作る努力をする
育児・子育てでは、おもいやりが苦しさや辛さを救います。
相手に時間をつくれば、自分にも時間ができる。夫であれば妻を、妻であれば夫の時間を少しでも作る努力や姿勢を見せることで気持ち的にもやる気が出ますし、それで時間ができればお互いにとって楽になります。そしてこれが片方だけの一方的なおもいやりになるとそれはまた苦しいものです。そんな時は投げ出してしまうのも悪くありません。
● 遊びの道具を増やす
これは、当店で扱っている商品全てにつながることです。そしてこのお店をするに至った理由でもあります。
こどもが一人で遊んでくれる時間が生まれると、パパ・ママにとって気の抜ける時間ができます。もちろん一緒に遊ぶことが大切であるのはわかっています。でも、一人で気を抜きたい。これは他人にはわからないことです。一人で遊ばせているその一瞬を切り取ると、ダメなパパ・ママに見えるかもしれませんが、育児・子育ては長期戦です。
こどもが自分を一人で楽しませられる力がつけばそれは自立へとつながります。「赤ちゃん・子供と遊ぶのが苦痛で苦手なら『おもちゃ・絵本』を真剣に考えて欲しい」でも書いています。
● こどもの生活リズムで生活する
当店のスローガンともなっている「こどもが主役」な暮らしです。
こどもと一緒に食べて寝て起きる。大きく成長したら、家事を手伝ってもらう。一緒に暮らすことで、暮らしを作っていくことを学ぶことにつながります。全て親がするのではなく、こどもも家のことに巻き込んで一緒に暮らすだけで随分楽になります。
● 相談相手・共感できる人と繋がる
最近では「子育て支援施設・児童館」など、身近な場所に赤ちゃん・子供を連れて遊びに行けるようなところも少しずつ増えて来ました。育児・子育ては孤独であることも多いので、小さな事でも共感できる相手や、相談できる人がいるだけでもだいぶ変わります。例えば、当店で提供している「いろや商店くらぶ(絵本選書とおもちゃ・知育玩具の定期便・定期購読『いろや商店くらぶ』)」では、大変な育児・子育ての相談相手として利用しているという方もいます。インターネット上でもSNSなどでは育児・子育てで苦しんでいる方は多いです。そういう方とちょっと繋がるだけで、気持ちが楽になることもあります。
父親だから、母親だからという世間の目や、まわりからの声や視線。
おそらく多くの人も無意識で行動していることが多いと思いますが、実際に赤ちゃん・こどものいる当事者になると、周りからのそれらはとてもよく見えるようになります。電車でもあえて寝たふりをして席を譲らない人に出会うこともよくあることです。
それに、親だって泣き止まない子を連れて歩きたいと思っているわけではないのです。正直辛いです。
目についたその一瞬だけで判断されると、いつもの頑張りが全て否定されたようになり、頑張っているパパ・ママにとってこれほど辛いことはありません。
そのようなわけで、できる限り周りのことを気にしないこと。どう思われ、どう言われても、こどもは親のことをみています。こどもが大きくなった時にこどもが気づけば良い。それだけで、きっと頑張れると思います。店長はそう思い育児・子育ての辛く苦しい日々を乗り越えてきました。
そして結果的に『ノマドワーカー』という仕事の仕方を見つけてすることに至ります。その頃のことについては「子育て『ノマドワーカー』パパ、仕事の働き方を変えて子育て・育児を楽にする」で書いています。
自分のことも大切にする
育児が辛くて苦しくて、と思っていても、こどもの成長とともに一人でできることが増えてきて、少しずつその生活も楽になっていきます。
こどもは成長したらいつしかパパ・ママの元を旅立ち自分の人生を自分の力で歩んでいきます。パパもママも、こどもの代わりにはなれませんし、必ず一人で生きていかなければいけません。育児・子育ては、自分の力で歩き自分の力で生きていく力をつけることだと当店では考えています。そしてそれらは、こどもの遊びの中にも隠されていると考えています。
こどもと一緒に遊ぶことはもちろんのこと、こどもの成長に寄り添っておもちゃ・絵本・図鑑などを選び、こどもとの遊び・こどもの一人遊びを豊かにすることで、生きる力は育まれると考えています。これについては「自分で考える力!こどもの『一人遊び』を育むおもちゃ・絵本・図鑑」でも触れています。
そして、結果としてはパパもママもまた一人になります。
こどもの成長とともにまた必ず一人の時間が生まれ、一人でいる時間の方が長くなり、こどもは自然と離れていく。その時に大切になるのは自分を大切にすることだと感じています。親もこどもから自立する。
育児・子育てをしていたら自分に何も残らなかった。どうしてもキャリアを捨てて出産・育児に向きなわないと難しい女性も多いですが、こどもが大きくなってからもパパ・ママの人生は続きます。パパも育児・子育てのために会社を辞めた!こどもが成長したらすることがなくなり、こんなに頑張ったのに!と言わないように。自分のことも大切に、自分のしたいことも大切に。
育児・子育ての最中は、自分のために何もすることができない辛い時期ですが、全て手放してしまわないようにしてほしいなと思います。
大変な育児・子育てですが、赤ちゃん・子供と過ごす環境を作り、それに向き合うことは、家庭での『幼児教育(家庭で『幼児教育』5育を意識しておもちゃ・絵本・図鑑で遊び学ぶ)』です。
『知育玩具』の購入を考えたけれども、何を選んだらわからないという方は「人気・おすすめ『知育玩具』おもちゃ選びの専門家が徹底解説!」を参考にご覧ください。