読み物
最終更新日:2022年2月22日
絵・写真・文:いろや商店の編集室
れんさいプロジェクト:旅する自由研究ノート
「自然・野生・こども」を自由研究テーマに、旅をしながらノートをまとめる仕事
自由研究、テーマは自然&(こども・赤ちゃん)。
自由研究といえば、小学校の夏休み・冬休みに行うものとだいたいの大人は思っていることでしょう。
でも、こどもの時に出来なかったことを、大人になってからする遊び・趣味にどうでしょうか?こどもと一緒に自由研究をすれば、きっとこどもは大喜び間違いありません。
ということで、こどもの宿題を遊びや趣味に変えてしまう、自由研究をテーマに連載をスタートすることに決めました。
そして決めたテーマは「自然・野生・こども」です。「人と自然の共生・共存」は、当店が大切にしているテーマでもあり、自然の美しさは、こどもたちへ伝えたいことでもあるので、詳しく知ることに繋がる臨場感をそのまま伝えてしまおうということです。
いろや商店の店長のおおま(@iroyaonline)です。
ご覧いただきましてありがとうございます。
育児・子育て苦手な店長が、こどもが主役で書いてますのでゆっくりご覧くださいませ〜。
自然・野生・こどもを素人が必死に学ぶ大人の「自由研究」
当店は、こどもが主役であることはもちろん、自然と人との共存・共生がある暮らしを日々学びながら運営しているお店です。
店長の旅の目的地は自然・野生・こどもです。そしてここは、店長の好奇心や直感にあわせて、研究対象を縛ることなく自分のために、学びながら旅をする旅行記のような『自由研究』としています。
店長も40歳に入り、改めて自分の学びたいこと、自分の残りの人生で向き合いたいことを必死で考えました。その結果たどり着いたのは『自由研究』です。
自由研究の面白さといったら、自由に研究が出来ることにあるので、そのテーマは長く続けられるものが良いです。そして、店長は自然科学などに関する博士号を持っているわけでもなく、こどもに関する研究者でも有識者でも専門家でもありません。
でも、今自分で学びたいと考えていることを、今できる形で必死に素人なりに学びたいという気持ちから生まれたのがこの自由研究ノートです。
店長自身も自由研究をしながら、こどもに向けても自由な研究の楽しさを伝えていければと考えています。研究は、専門家だけにしかできないことではありません。大人からこどもまで、自由に自分の興味や関心・好奇心に合わせてして良いものです。小学校になれば簡単な自由研究の仕方を学校の宿題という形で学ぶことができます。こどもの自由研究の宿題がきっかけで、大人になってから自由研究に目覚めるというのも、良いことじゃないかなと感じてます。
こどもの自由研究と違い、大人になってからの自由研究では夏休みや冬休みといった期間制限もありません。
そして自分自身の学びのためであれば、何かの学会で発表をしたり、論文を書くという必要に迫られることもありません。
店長が選んだのは、「自然・野生・こども」は、自然科学から保育、民俗学、人類学などが含まれるとても大きなテーマで、大人の自由研究の題材にはもってこいだと感じています。
山から海まで日本に限らず、世界中に自然は広がっています。そして、こどもの関わる暮らしにはまだまだわからないこと、解決しなければいけない課題が世界中にはたくさん存在しています。これらは日本に限らず世界中を旅しなければ答えを導き出すことはできません。そのため自由研究を進める上で、旅は切り離せないことです。
そして当店で大切にしている大きなテーマ「自然と人との共存・共生」という点から、人がこれまで生み出してきた建築物や、建造物。
人の暮らしにも少し踏み込んで学んでも行きます。わたしたち人間がどのような生活をして日々暮らしているのか、その暮らしと自然それぞれお互いを学んでいくことは、当店で大切にしている「自然と人との共存・共生」への学びにつながっていくと考えています。
そのような理由から、自然だけに限らず、人工物にも触れていきながら、広いテーマで自由研究を進めていきます。
毎日が自由研究、お店は研究成果?
旅というと、一般的にはお休みの日や長期休暇を取得してすることと考えがちですがそんなことはありません。
小学校の自由研究課題も、一般的には夏休みや冬休みといった、長期間の休みに出される宿題ですが、本来自由研究は『自由な研究』なので、休みの日にしなければいけない決まりはどこにもありません。平日や、仕事として自由研究に取り組むというのは、大人だからこそ出来る遊びです。自然の中を旅しながら研究する仕事。動物や植物、昆虫や魚、山も良いし海も楽しいです。
研究テーマを決めてあとは動き出すだけ。こどもと一緒に挑めば、こどもの将来の夢に研究者がプラスされるかもしれません。学校からの宿題ではなくても、親子で一緒に何かテーマを決めてする自由研究は、とても楽しい遊びですし親子のコミュニケーションのきっかけにもなります。
店長の自由研究のテーマは、『自然・野生・こども』です。
日本では春・夏・秋・冬という素晴らしい四季があります。固有種もたくさん存在し、目の前に美しい自然が広がっています。
この美しい自然をこどもたちに届けるためには、学ぶべきことがたくさんあります。何と言っても店長は何事においても素人なのです。
毎日少しずつ過ごす中での学び・気づきが結果的にお店の形になっていく。
店長は、自由研究ノートをする理由です。
自由研究は、旅であり冒険
旅する自由研究ノートの取材先となる目的地は『自然・野生・こども』が中心になります。
結果的に、人以外の動物や植物の多いところに行くことが多くなるというのは義務付けられているといっても過言ではありません。
人が少ない場所になるということは、必然的に険しい場所になるわけです。
旅というよりも、冒険や探検と表現した方が良いかもしれませんね。そういった場所がまだまだこの世界にはたくさんあります。
そして逆に、こどもの過ごしやすく生きやすい環境というと、今まで人が築いてきた近代化された街づくりがあります。
『自然環境と人間の暮らし』それぞれを追いながら、冒険や探検をしていくことが店長の自由研究です。
店長は、探検が大好きです。決して冒険家を目指しているということではありません。
自分自身が知らない何かに出会い、それによって新しい発見をする。小さい頃から今も変わらずに好きなことです。これを大人になってもう一度しているのがこの『自由研究ノート』です。
店長にとっては、これから一生をかけて歩んでいく旅であり冒険。一つ一つのコンテンツを積み重ねていくことで『自然・野生・こども』について見えて来ることがきっとあると考えています。それをお店の経験として積み重ねて、こどもたちへ届けていければと考えています。
旅する自由研究、自然環境・こどものいるの社会を動き回ってみる
部屋の中にいて、自然・こどものことを学ぶのは無理があります。
研究で何か重要な発見や学びを掴むにはフィールドワークが最も大切だと考えていて、インターネット上の情報をテーマに沿って収集してまとめることが自由研究の大切なことではなくて、自分の足でその場へ行き(研究対象のもの・場所)そこでしっかり観察して、五感で体験し、そこから発見したことを自分の考え方に沿ってまとめること。この全体に自由研究の楽しさと学びが詰まっていると考えています。
インターネットを活用しても、関連する図鑑・本を集めても、目の前に確かな事実は出てきませんし、得られる情報もとても限定的です。
本やインターネットにある人の記事を引用したり、体験していない事実を元にまとめる情報は、自分自身の奥深くに経験として落とし込まれません。その時、自分自身にしかできない経験が、自由研究をまとめることはもちろん、将来へむけて財産になると考えています。そしてそれらの点(経験)が線で繋がった時、はじめて以前体験したことが役に立つ時と、店長は考えています。そのようなわけで、自由研究を通して体験や経験の財産を増やすこと。
知識を増やすことも大切だけれども、その時その時間に直接自分の体験で物事を捉えることは、小さい頃から知っておきたいことの一つです。
自由研究はノートにまとめて発表することだけが目的ではありません。
これは、この自由研究ノートも一緒。大人にかかわらず、こどもの自由研究課題でも大切なことです。
自由研究をまとめる過程を通して、人生の中でどこかで役に立つであろう体験をすること。
これを機に、親子で自由研究してみませんか?
自由研究の仕事に必要な道具
自由研究に必要な道具はそれほど多くはありません。一番大切なのは、気持ち・心意気の問題!
言葉を記録するノート、映像を記録するカメラ(動画が撮れるとなお良い)、鉛筆、地図・方位磁針(険しい場所に入るなら)、電話。くらいで良いです。
目的地の険しさに応じて、身を守る道具は必ず身に着けることにしましょう。
例えば山に入るなら、必ず熊よけの鈴はつけます。海へ行くなら、潮の満ち引きの時間帯を必ず頭に入れて、ロープをつけて波にさらわれないようにしましょう。
という感じで、それほど、自由研究をするために必要な道具は多くありません。
それよりも、じっくり考えて自分の興味のある自由研究のテーマを見つけることに時間を費やしたほうが良いと感じてます。
店長の場合、『自然・野生・こども』が研究対象なので、目的地がどうしても険しくなってしまいます。
自由研究の内容や目的によってはノートと鉛筆と元気!があれば良いこともあります。大事なのは道具を揃えることではないですからね、自分で何を研究したいのかまずは研究目的を考えること。そして、研究結果の仮説を立てたり、予想を考えたりしながら、足を使ったり体を使って少しずつ研究したいことの中身を学び、明らかにしていく。
こどもでも、大人でもすることは一緒です。大人よりも、こどもの方が体力があって覚えるのも早いので、小さい頃から自由研究に慣れておくと、自分自身で課題を見つけそれを達成したり・明らかにする力がつくと感じています。
自然研究の旅のスタートは、野生のニホンカモシカより
自然に関する自由研究をするにあたり、山の中で活動の拠点探しをしていると、連載のスタートを応援してくれるかのように、それほど大きくもない特別天然記念物、野生のニホンカモシカが目の前に現れました。こちらを気にする素振りもなく、ゆったりと斜面の足下にある植物を食べています。
チラッチラッと、こちらへ目を向けては少しだけ警戒した様子を見せますが、自然に溶け込もうと必死になっているこちらの意図に気づいたのか、その後も気のすむまで植物を食べていました。そして、ゆっくりとその場を離れ、山の奥深くへ。
こちらもカメラは向けず、これから幾度となく入る山へお礼だけして下山しました。カメラは必要な時だけ向ければ良いと。
むやみやたらに、自然に踏み込み過ぎないこと。
当店の大きなテーマ「自然と人との共存・共生」そのために自然へ足を踏み入れることを心にしっかりと刻んで、自然を大切に守り自由研究ノートは歩んでいます。
こども研究の旅のスタートは、インクルーシブな遊びの中から
そして、こどもに関する自由研究では、人(赤ちゃん・こども)について学んでいきます。
全ての人には個性があり、健常者も障害者も居ます。でもそれらは全て多様性の中にあります。こどもの関わるイベントへ直接参加し、直接触れ合うことでこどものことを学ぶことにしました。
店長は子育てをするお母さんたちの近くと一緒に日々仕事をし、こどもの集まるイベントに運営側として関わっています。
当店は、赤ちゃん・こどもを育む専門店として「徳育・食育・体育・知育・才育」を育む商品やコンテンツをお届けするお店です。これらに大切なモノ・コトをお届けするのはサービスの使命だと考えて運営しています。この自由研究は、その学びの場の一つです。こどもと直接ふれあい、こどもといるお母さん・お父さんと一緒に過ごす中で自由研究ノートは厚く積み重なっていくと考えています。